日頃は1階の保育室で過ごしているりす組が、2階幼児フロアに遊びに行った時のエピソードです。
幼児のお兄さん、お姉さんがお世話をしている亀のかめたろうがいます。普段はあまり見ないかめたろうに興味津々なりす組の男の子3人。すると1人のお友だちが「エサあげたい!」と言い、幼児の先生にお願いをしてみると、今日の餌やりは終わってしまっていました。それでも、やりたい気持ちを尊重して特別にちょっとだけ餌やりさせてもらえることになりました。餌やりをできることに大喜びな子どもたち。先生と一緒にかめたろうの水槽に餌を撒くと、次から次へと餌をぱくぱくと食べていく姿にまたまた大喜びでした。餌をあげた後もしばらくかめたろうを観察してた子どもたち。水槽の中に見える顔に指を近づけて、かめたろうが口を開けると3人で「あ〜!食べられる!」 「見て!指なくなっちゃった〜」と指を食べられてしまったごっこ遊びが展開されていました。全員の指がもう全部なくなったのでは?ってくらいごっこ遊びを楽しんだあとは水槽の前に置いてあった本に1人が気づきました。その本は哺乳類図鑑でしたが、3人はページを捲りながら亀が載っている所を探しました。そしてなんと図鑑に載っている亀を見つけることができ、「これだ!」と盛り上がり、図鑑の亀と水槽の亀を指さして見比べながら楽しそうに会話をしていた子どもたちでした。
子どもたちは置かれている本の存在に気づき、自分たちで同じ亀が載っているページを探し出しました。1つの「やりたい」という気持ちから物事、遊びはは始まり、次へ「探そう」へと繋がっていきました。
子どもたちの知ろうとする行動を「探索行動」と言います。探索行動は赤ちゃんの時から見られ、物を落とす・口に物を入れるなどの行動をします。知的好奇心を満たそうとする行動が成長をしていくにつれて、調べる・質問をするへと変化をしていきます。これは子どもたちの脳が発達をしている証とも言えます。またこの時期は脳の発達に伴い、知的好奇心がさらに強くなり、子どもたちから「なんで?」や「これなに?」などの質問が増えてきます。
この知的好奇心を満たすことで、次の好奇心へと繋がり、子どもの世界は広がっていきます。
知的好奇心を満たすことは、脳の発達を大いに促してくれます。ですので私たち保育者は子どもたちの好奇心を大切にし、それを満たせる環境作りや関わりをしています。生き物の飼育や図鑑を置いておくこともその1つです。さらに、質問に答えるのは知的好奇心を満たすだけでなく、大人との信頼関係を築くのに大切であり、会話をすることで語彙力やコミュニケーション能力を培う良い経験となります。
子どもたちは、やりたい・知りたい「好奇心」と遊びを日常的に繰り返していき様々なことを吸収していきます。今後も保育者として、子どもたちの好奇心を大切にし、子どもたちが自身の世界を広げていけるように関わり続けたいと思います。りす組 河合



