木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

伝え方(1歳児クラス・すくすく組)

2025.06.27

新年度が始まって2ヶ月が終わろうとしています。
01クラスのよちよち組には5名、すくすく組には3名の新入園児が入園しました。
4月2日からは慣れ保育が始まりました。
ママやパパと長時間離れて過ごすはじめての経験に涙を流し戸惑いを見せる子どもたち。保護者の方が入ってくる扉を指差し「まま!」「ぱぱ!」と後追いする姿がありました。
それでも日が経つにつれ、保育者と愛着関係を少しずつ築き笑顔で登園できるようになり室内や園庭遊びなど自分の好きなおもちゃや落ち着く場所を見つけていました。

すくすく組に入園したaちゃんは12月生まれの女の子。4月当初は歩行はせず座って周りの様子を観察したり近くのおもちゃで遊ぶ姿がありました。

2週間経つ頃には給食やお昼寝まで伸ばしていき今では夕方まで過ごすことができるようになってきました。

穏やかな性格もあり意思表示をはっきり伝える場面は多くありませんでした。そこで気持ちを保育者に伝える手段として、手招きを大振りにしたり食事内のおかわりの際に「ください」のサインを伝えていきました。

数週間食事中に「おかわりちょうだい」を続けていくと保育者の動作をじっと見つめてaちゃんも手を叩き「ください」のサインをすることができるようになりました。

それからしばらくした日の夕方、お部屋で遊んでいると4月生まれのbちゃんの遊んでいるおもちゃにaちゃんが手を伸ばしました。
bちゃんはこだわりも強いため「だめ!」と頑なに譲ろうとはしません。どうするかな、と様子を見ているとaちゃんは「ください」のサインをして貸してほしいことbちゃんに伝えました。
それでもbちゃんは「いやだ」と譲れない意思があったので、近くにあった似ているおもちゃをaちゃんに手渡しするとaちゃんも気に入ってくれ和かに遊びはじめていました。

1歳児頃の言葉の発達として「ママ」「パパ」「わんわん」などの意味のある単語を話し始める時期です。
指差しやジェスチャーで要求を伝えたり、周囲の大人の声や音に反応し、模倣しようとすることが増えます。
子どもに対して頻繁に話しかけたり絵本を読み聞かせしたり歌を歌うことや言葉を聞くことで、子どもは言語のリズムや音を学び、語彙が増えていきます。また、簡単な質問を投げかけて反応を促すことで、対話の楽しさを感じさせることも大切です。

今ではすっかり保育園にも慣れて笑顔で登園できるようになってきたaちゃん。呼び掛けにも反応し自分で気になる場所に歩行で移動しおもちゃで楽しんでいます。

aちゃんをはじめ、これからもっとできることも増えてくるすくすく組のお友だち。
子どもたちのよりよい発達や成長を促せるような遊びや声掛けを心がけていきたいと思います。

根岸

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