木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

「やりたい気持ち、何度も取り組む」(給食)

2025.06.13

ある日、幼児組で「食具、食器の正しい持ち方を知る」ことをテーマに食育指導を行いました。食育の時間では、食具、食器の持ち方を確認した後、普段使っている食具、食器を持ってみんなの前で実践してもらいました。ふと年少さんのAちゃんを見ると、普段使っているスプーンではなく箸に挑戦している姿が見られました。「あれ?いつものスプーンじゃなくて、お箸でいいの?」と私が聞くと、「おはしね、やってみたいの」とAちゃんが答えました。しばらく様子を見ていると、ばってん箸になったり、お箸を持つ位置が前すぎたりとなかなか上手くいかないようでした。「持ち方の確認だよ!まずは1本のお箸から…」と一緒に持ち方の確認をすると、きれいにお箸を持つことができました。お箸を動かすことはまだ難しい様子でしたが、お箸をきれいに持つことができ、Aちゃんの顔がぱぁっと明るくなりました。

やってみたい!の気持ちから実際にやってみるができること、できるか分からないことでも挑戦してみるその姿勢が大切だと感じました。やってみたい!の気持ちを見守っていくことができるように、子どもたちとの関係を築いていきたいと思いました。

また、給食の時間に幼児さんの様子を見学しに行きました。そこには、箸をじっと見つめる年少さんのBちゃんの姿がありました。「どうしたの?」と私は声をかけました。Bちゃんは「ばってんばしになっちゃうの…」と小さな声で言いました。その会話を聞いていた年中さんのCちゃんが「おはしはこうだよ!」と箸をどう持ったらいいかを教えてあげています。私もCちゃんと一緒にお箸の持ち方を確認しました。Bちゃんは、何度も取り組みますが、なかなか上手くできません。私が「ゆっくりで大丈夫だよ。いっぱい練習して、いつかできたら大丈夫だよ!」とBちゃんに伝えると、ほっとした表情になりました。「おうちでもれんしゅうするね!またみにきてね!」とBちゃんが言いました。その後も様子を見ていると、Cちゃんと持ち方の確認をし、上手に持てるように、何度も繰り返し取り組んでいました。

この出来事から、自分ができないことと向き合い、できるようになろうと努力することが大切だと学びました。また、自分ができるようになったことをお友達に教えている様子から、お互いに教えあうことの大切さも学びました。子どもたちのように、助け合いの気持ちを大切にしていきたいと思いました。

 太田

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