今年度、私は大きくなったね会でリトミック&ダンスを担当しました。年長児1名、年中児3名、年少児3名、計7名と少ないながらも子どもたちのやる気に満ちた姿をみながらの練習が始まりました。
今回使用した曲は、保育者が一方的に決めるのではなく、子どもたち自身の「この曲がいい」「これでやりたい」という思いを大切にしながら決めていきました。
リトミックでは使用する曲からイメージを膨らませ、「色々な世界へ!」をテーマに「暑い国」「寒い国」「ロボットの国」などの動きを考えました。
暑い所に住んでいる動物はなんだろう?寒い所でも元気な動物はなんだろう?ロボットってどんな飛び方をするのかな?と、意見を出し合い、その動物やロボットの動きは子どもたち一人ひとりが感じたままに表現する姿が練習の時から見られました。
動きに正解はなく、「どう動くか」を自分で考え、体で表現することを大切にしたリトミック。
音楽に合わせて伸び伸びと体を動かす中で、それぞれの個性や発想が自然と表れていました。
「ダンスも踊りたい!」という子どもたちの声から、『レット・イット・ゴー』後半部分の曲と、『クロミプロフィール』の曲を取り入れました。
振り付けは保育者が中心となって考えましたが、覚えることが負担にならないよう、ゆっくりとしたテンポで、繰り返しを大切にした構成にしました。
今回の取り組みで印象的だったのは、年長児が一人という環境の中で見られた、年中児・年少児のまなざしです。
前に立つ年長児の姿を、年下の子どもたちはじっと見つめ、同じように動こうとしたり、真似をしながら取り組む姿がありました。
異年齢での活動では、「教えてもらう」のではなく、「見て学ぶ」経験が自然と生まれていきます。
練習や本番では、緊張から思うように体が動かなかったり、間違えてしまったりする場面もありました。
それでも、音楽が流れる中でその場に立ち、最後までやりきろうとする姿は、子どもたちにとって大切な経験だったと感じています。
うまくできたかどうかではなく、緊張しながらも挑戦したこと、失敗も含めて「やってみた」ことそのものが、次への自信や意欲につながっていきます。
年長児が戸惑いながらも前に立ち、音楽に向かう姿は、年中児・年少児にとって大きな安心と見本になっていました。
特別に引っ張ったり、言葉で教えたりするのではなく、ただそこに立ち、最後までやり遂げようとする姿そのものが、「こうすればいいんだ」という道しるべになっていたように思います。
年長児の存在があったからこそ、年中児・年少児も同じ空気を感じながら、その場に立ち続け、発表会をやり遂げることができたのではないでしょうか。
発表会は、子どもたちにとって、ドキドキしながらも音楽に合わせて体を動かしたり、友だちと同じ場に立ったりする中で、「やってみよう」「最後までやりきる」と感じる時間だったように思います。
「緊張しちゃう…」「ちょっと間違えちゃった…」という経験を通して、「次はこうしよう」という気持ちにつながっていくよう、これからも、子どもたちが自分の気持ちを大切にしながら、安心して表現し、仲間と一緒に経験を重ねていけるよう見守っていきたいと思います。

豊田


