小さなもみじの物語

2018 年 9 月 15 日 土曜日

 今年の乳児組の夏の保育はプールだけではなく色々な感触遊びを取り入れてお部屋でも楽しく涼しく過ごしました。寒天遊び、氷水遊びや片栗粉遊びなどなど家庭では体験できないようなことや、今まであまり体験してこなかった遊びを通して指先の感覚を刺激してきました。寒天遊びではヒンヤリとする寒天を触ってみてぐちゃぐちゃになるまで潰して遊んでいました。Aちゃんはタライの中に自ら入ったり、自分で肌着の中に寒天を入れて全身で寒天を楽しみました。その姿を見てB君に寒天を入れるとイヤイヤと言って嫌がっていました。
 氷水遊びでは冷たい氷を背中に入れられてギャーッ!と叫びながら楽しみました。笑Aちゃんをタライの中に入れると冷たさが嫌だったのか、泣かれてしまいました。しかし、Cちゃんは大きな氷を手に持って、ビショビショになりながらも、冷たさで手がジンジンする感覚も知りました。
 片栗粉遊びでは、言葉ではうまく言い表せないような、手に持つと固いけど、手を開くとヌルヌルと手から流れていく不思議な感触を経験しました。寒天を喜んでいたAちゃんは全く興味を示さず、寒天であんなにイヤイヤしていたB君は水を得た魚のように頭の先からつま先まで片栗粉だらけになって楽しんでいました。
 寒天遊びが好きだからと言って、氷水や片栗粉が好きとは限らずに嫌がる子もいて、不思議だなぁと私自身も発見がありました。もちろん、嫌がる子もいたので、そういった子たちには、また違ったアプローチをしていきたいと感じました。
 どれも家庭では難しく、保育園だからこそ経験できる遊びをこの夏経験してきました。色々な素材で遊びながらさまざまな刺激を受けて、指先から感覚が広がっていきます。この先、ただ、手先が器用になるだけではなく、指先から得られる情報で「なぜ、~なんだろう」「~したらどうなるんだろう」など考える力が養われて行きます。そして、集中力や思考力が高まっていくことにつながると思います。
 何かに夢中になって遊んでいる間にも、子どもたちは色々経験を自分の中に落とし込み発達しているんですね。これからも、子どもたちの発達につながる遊びをジャンジャン促したいと思います。

 

一柳   翔平

2018 年 9 月 8 日 土曜日

    りす組に生き物のお友だちが仲間入りしました。それは・・・カブトムシです!名前も子どもたちが決めて、雄が「おにくん」(子どもたちが鬼を好きなことから)雌が「もぐちゃん」(よく土の中を潜っていたから)と名付け、りす組で飼うことになりました。さて、子どもたちとカブトムシ、どんな化学反応が起きるのでしょう・・・
    朝、私がりす組に入ると早速「おにくん見たーい!」と、声が聞こえます。ケースから出し、子どもたちの前にカブトムシを移動すると、目の前で動き出すカブトムシに大興奮。「きゃー動いた〜!」「Aちゃんの方に向かってくるよ!」と、芸人さんのオーバーリアクションくらいの声で、カブトムシの行動に驚いていました。(笑)そして、観察しているだけでは気持ちが収まらなかったのか手を伸ばし、『ツンツン』と、今度はカブトムシの胴体を触り始めました。そしてまた、「きゃー!」と大きな声をあげ、触っては「きゃー!」を繰り替えてしていました。触りたいけど、どんな反応するか怖い・・・という気持ちの中で、触ることができた嬉しさからの「きゃー」だったのかもしれませんね。そして、皆がカブトムシの胴体を触る中、1人果敢にもツノに手を伸ばしたBくんがいました。Bくんは、恐る恐るツノの先端に手を伸ばしました。『ツン』触り終えるとすぐに手を引っ込めて「痛かった・・・」と一言。Bくんの中で何かを感じとった表情で語っていました。胴体とは違った感覚だったのですかね?
    またある時、カブトムシのゼリーがなかったので、新しいゼリーをあげることにしました。そして、カブトムシがゼリーに向かって歩いていく様子を子どもたちが観察していると・・・「もくちゃんご飯だよ〜食べて〜」ゆっくりゼリーまで進んでいたので「頑張れ〜!!」とカブトムシに声をかける姿がみられました。その時は、今はゼリーに向かって頑張っている時だと分かったのか、カブトムシには手を触れず、みんな応援をして観察していました。
    カブトムシと触れ合った子どもたちの反応から、カブトムシの体や行動など子どもたちにとって、全てが驚きの連続で興味深いものだったのだと思いました。実際に「見て」「触って」生き物出会うことで自らの気づきが生まれ「もっと触ってみたい」という意欲に繋がっていきました。このことから、実際に本物に触れ合うという経験が大切なのだと感じました。また、カブトムシに話しかける姿が見えるなど、子どもたちの中で愛着も育まれていました。
    保育所保育指針には環境の内容について「自然に触れて生活し、その大きさ、美しさ、不思議さなどに気付く」と記されてあります。大人にとっては当たり前と思う瞬間も、子どもには本物の生き物に触れる経験が、たくさんの不思議やワクワクに出会う瞬間でもあります。また、子どもが自然の大きさ、美しさ、不思議さに直接触れる経験は、心の安らぎ、豊かな心情、好奇心、思考力、表現力の基礎が培われると言われています。虫が好きな子どもは自然と園庭などで、虫を見つける機会が多いと思いますが、虫が苦手な子どもは、なかなか自分から出会う機会は少ないと思います。そこで、あえて保育者が生き物に触れ合える環境を作ることで、虫が苦手な子どもの興味を広げたり、より子どもの好奇心を育んだりして、子どもたちの「気づき」に繋げていけるのではないでしょうか。
    これからも子どもたちの本物に触れ合う経験を大切にしながら、保育を行っていきたいです。

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小池達哉

2018 年 9 月 1 日 土曜日

  幼児組では勝ち負けのあるゲームなどの活動も取り入れています。3歳児の子どもたちも楽しんで参加しています。お友だちと同じことをして遊ぶのが楽しくて仕方がない子どもたちですが、少しずつその姿に変化が見られるようになってきました。
 ある日、ホールで椅子取りゲームを行いました。乳児から幼児に上がったばかりの頃に行ったときは、まずルールがわかるように、ピアノが鳴っている間は歩く、ピアノが止まったら座る、と子どもたちと同じ数の椅子を用意して行いました。みんな、キャーキャー笑いながら楽しんでいました。後半、椅子を減らしていきましたが、しっかりルールを覚えていき、座れなかった子も笑いながら、待機場所の椅子に座っていました。
 それからしばらく経ち、また椅子取りゲームを行った時に、前回見られなかった子どもたちの姿が…。ゲーム開始、椅子に座れた子も座れなかった子も笑っていました。残った子で再びゲーム開始。そこで座れなかったAちゃんが、待機場所の椅子に笑いながら向かい、少しすると泣き出しました。Aちゃんは前回のゲームでも途中で座れなかったのですが、その時は待機場所のお友だちと笑い合っていました。でも、今回は泣いています。おそらくAちゃんはゲームについてくる勝ち負けが分かるようになり、それに対して、負けて『くやしい』という気持ちを持ち、それが涙になったのでしょう。
 これは、自分と他の人の区別がはっきりし、『集団の中の一人である自分』を知り、自分と相手の気持ちの違い、思い通りにいかないことへの葛藤を得たということです。この葛藤やくやしいという体験をするなかで、気持ちを受け止めてもらい、大人やお友だちと乗り越えることで、徐々に自分で乗り越える方法を考えられるようになっていきます。そうした体験のなかで、人に対する信頼感や思いやりの気持ちの芽生えにも繋がっていきます。
 Aちゃんや他のくやしく思う子どもたちには、その気持ちの大切さや、もしかしたら勝った子よりもこれから強くなれるかもしれないことを伝えました。
 生きていくなかで、つまづく場面はたくさんあると思います。それらを避け続けるのではなく、うまくいかなくても、『次はこうしたら…』とどんどんチャレンジしていってもらいたいと思います。

 

坂本  摩利

2018 年 8 月 25 日 土曜日

 4月にあんなに泣いていた子どもたちが今では笑顔いっぱいで遊んでるひよこ組。そこでひよこ組での遊びを少し紹介します。ひよこ組では4月のみんなが泣いている頃から少しずつわらべうたを取り入れていました。
 最近、布を手にして私のところへニコニコしながらやってくるAちゃん。そして私の目の前に来て布を渡し、座り込み何かを待っています。そうなんです。なぜAちゃんが待っているのかというと、Aちゃんは入園当初私がやっていた布を使ったわらべうたを覚えていて、それを私にやって欲しくて材料を持ってきて前に座っていたのです。そのわらべうたの名前は「にぎりぱっちり」です。 『にぎり ぱっちり たてよこ ひよこ』と歌いながら、布を両手の中に丸めてもち、軽く上下にふります。終わったら、ピヨピヨピヨと言いながら握っていた手を開くと、子ども達は大喜びなのです。
 他にもわらべうたには子どもへのたくさんの良い効果があると言われていて、その1つが 歌と動作を一緒に行うことで脳の刺激にもなると言われています。にぎりぱっちりは歌と動作、そして最後に何が出てくるのだろうという期待感が持てるわらべうたになっています。最後のピヨピヨピヨの手を広げるところを待っている顔はいつも期待感に満ち溢れた顔になっています。
 どの国にもわらべうたがありますが、それぞれの言語によって使う音などが違っています。日本のわらべうたは「ドとレ」の音が多く使われており、「レ」の音で終わるものがとても多いです。それが日本語の骨格を知り、母語の学習の最初のステップとなります。
 他にもわらべうたには子どもの脳をはぐくむこと、五感を刺激すること、社会性を学ぶことなどが挙げられています。大人が歌うわらべうたを聴くことで、子どもの脳がリラックスし、情緒が安定し、母語の優れた語感を身につけることができると言われています。
 更に、お友だちとわらべうた遊びをするようになると、その遊びから社会性や集団での振る舞い、他人への思いやりなどを学ぶことができます。
 これからも子どもたちと楽しみながら、感性や情緒を育てることができるわらべうたを行っていきたいと思います!

 

阿部  梨絵

2018 年 8 月 18 日 土曜日

 幼児組の部屋では自分の好きな遊びができるよう色々な遊びができるゾーンが設定されています。朝、登園後すぐに自分の好きなおもちゃで遊ぶことができるのです。そして遊びが一時的に継続できるような仕組みも用意されています(継続カードを提示することで自分の遊びが一定期間保証されるのです)数あるゾーンの中から今回は机上ゾーンの中に設定されている廃材制作に着目していきたいと思います。
 廃材…皆さん何を思い浮かべるでしょうか?大人にとっては「ゴミ」になってしまう素材!その素材、廃材が、こどもにとってはたからもの!アイデア次第でどんどん世界が広がっていくのもなのです。アイデア次第で色々な遊びに発展することができるのでこどもならではの独創性やイメージを繰り広げることができるのです。作り始めは「何だろう??」と思うような作品でも次第に完成度の高い作品を作るようになっていくので作品をみて子どもの成長を実感できることも多いのです。そんな廃材制作の大好きなA君の廃材制作についてご紹介したいと思います。
 A君は廃材の置き場に廃材がおかれると、目が輝きます!A君は気に入った箱を持ってきて名前かいて!といくつも箱を持ってきます。あまりにも沢山もってくるので「こんなに箱使うの?」「何作るの?」とA君に聞きます。A君は,[これとこれをくっつけて、その後にこれをくっつけて…」とA君の廃材制作の予測話は止まりません。「ど~かな~??本当にできるのかな~??」と半信半疑で私は見守るのですが、A君は思いうかべた作品を作り上げるのです。途中で足りなくなった素材があると、ここにこんな風につけたいんだけどなんかない?と足りない素材の相談にもきます。工夫して仕上げる事ができるとうれしそうに、「みてみて!〇〇ができたよ~」と、目を輝かせて見せにきてくれるのです。作り始める前に箱から出来上がるイメージは聞いていますが、途中で変わってしまうお友達も多いので「何作ったの?」と念のために聞いてみます。そうすると、A君は自分の作った作品を自信満々の教えてくれるのです。「上手にできたね~」とほめるとにっこり、うれしそうなA君。「今度は〇〇作るね」と次の作品の予定も教えていくれるのでした。
 実は、廃材遊びは脳に刺激を与え手先を柔軟にすることのできる魅力的な遊びなのです。廃材…大人にとってはただの紙ごみです。でも子どもにとっては、この箱と、この箱をくっつけて、と最初は箱がつながった電車やお菓子屋さんだった作品が、創造性が空間イメージで膨らみ、箱のつながりが複雑になっていき自分の作ってみたい物をどうやって作っていけば良いのか?と考えだすのです。そんな時、子どもの瞬時に考える力が徐々に育っていきどうしたらよいのか?どうすれば自分のイメージしたものが作り上げることできるのか?と、考えだすのです。考えた末できたものが、他の人に認められ、褒められる。そんな瞬間に、その子ども達に、満足感や達成感が子どもの気持ちの中に満ち溢れるのではないでしょうか。「誉められる」褒められると大体の場合な素直に嬉しいことだと思います。誉めてもらえた気持ちの達成感。その気持ちはこれからも頑張ろう、また「やってみようと思う原動力なるものです。自分で楽しみながら作ったものに対して色々な人から誉めの言葉をもらい今度は何を作ろうか?と考えるその時が子ども達の成長につながっていくのかもしれませんね。
 お子さんがもし廃材制作を楽しむようになる時がきたら「何作ったの?」「上手に作れたね~」と同じ気持ちにたってみていただけら嬉しいです。お子さんの気づき。大切にしていきましょう。

 

近野 典子

2018 年 8 月 11 日 土曜日

    記録的な猛暑が続いている中、プール活動が始まりました。
プールに入ると1人1人プールの縁に座ってお友だちを待ち、揃った所でお話を聞きながら、少しずつ身体に水をかけお水に入っていきます。遊びがスタートすると水鉄砲を楽しんだりコップの穴から出るお水を触ったり、元気いっぱい担任にお水をかけてくれる子もいます。
   先日プール活動の中で水風船をやりました。最近の玩具はすごいですね。ホースをつないで水を流すと一気に数十個の水風船が作れる器具を購入しました。はじめて子どもたちの前でやったので膨らんでくる水風船に目を輝かせ待ちきれない様子の子どもたち…  水風船が重さで一気に上から落ちてくると「キャー」という歓声と共に子どもたちが水風船を拾いました。最初は割れるのも怖がらず手で水風船をつぶして遊んでいたAくんでしたがコップの中に水風船を入れ「水色あったよ!」と見せてくれました。コップの中から水風船を出して手の上に乗せたり戻しているうちに水風船が小さくなってきて手の上でじっと水風船を見ていました。941CBF41-AA6D-4EBE-82EF-6C03A2E8C918

 


    その様子を見ていたBくんが「ピンクもあるよ!」とコップに入れてくれました。「ピンクだ!」とAくんは言うと、浮いていたコップに他の水風船を入れて「黄色あったよ!」とBくんに渡しました。
それから2人はコップを交換したりコップの中に水を入れ流れ落ちる水のシャワーを楽しんたり水風船の様子を楽しんだりして遊びました。Bくんがコップを上の方に持ち上げシャワーのように穴から落ちる水と揺れる水風船の様子を「みてー!うごいてる!」と言うと今まで顔にはお水をかけるのを嫌がっていたAくんも同じようにやって「動いてる!」と楽しんでいました。1人では出来なかった上からのコップのシャワーもお友だちと一緒に楽しむことが出来ました。2人のお顔はコップのシャワーでビショビショでした!
   夏の暑い時期に水に触れるだけで心地良かったり雫が光に反射してキラキラ輝くの見たりするだけでも子どもたちはその不思議さや美しさに出会えます。水は自由に形を変えることが出来るので、感覚遊びを体験するのに最適な不思議で面白い万能素材です。五感を通した水遊びは「綺麗だな」「面白いな」「不思議だな」と感じる事が大切です。遊んで楽しかった経験が次の色々な意欲に繋がっていきます。AくんとBくんは感覚体験を通した遊びが共感体験へと繋がり2人の世界をひとつに繋げる事も出来ました。
これからも子どもたちの感動を一緒に楽しみ、沢山の活動や生活の中で不思議で楽しい感覚や経験を子どもたちと沢山していきたいと思います!

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斉藤 操

2018 年 8 月 4 日 土曜日

   「ねーねー、何かお手伝いすることある?」と、最近よく私に子どもたちが聞いてきてくれます。これはどういうことかといいますと、私がよく年長児に色んなお願い事、頼みごとをするのです。年少児のお世話役、紙のコピーのお使い、廃材の補充、色鉛筆の削り、絵本の棚の整理整頓などなど・・・
 元々は保育士がやっているところを子どもたちが「何してるの〜?」と見にきて、「私もやりたーい」とお手伝いしてくれたのがきっかけでした。主に年長児が手伝ってくれるのですが、4月の年長になりたての頃は、「ちょっとそこに落ちてるの拾ってくれる?」とお願いしても「私(僕)、やってない」と返事が返ってくることが多かったのです。ある時、Aくんが「僕が拾ってあげるよ」たまたまそばにいて拾ってくれました。私は「ありがとうね」とお礼を言いました。その日の帰りの会でみんなに話しAくんのことを話しました。私が本当に嬉しかったことを改めてみんなの前で伝えました。
 すると、次の日。何もお願いしていなかったのに、Bくんが「おままごとが汚かったから片付けておいたよ」と教えてくれました。その日の帰りの会に今度はBくんの話しをしました。
 こうして、段々と「僕やってない」という言葉は減っていきました。
 保育所保育指針の中の「育みたい資質・能力」の中で、”心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする力、学びに向かう力、人間性等”と書いてあります。保育園というみんながいる集団生活の場では、いろんな人がいます。そして、様々なことが起きます。その中で、みんながみんな自分だけのことを考えて行動していたら、生活が成り立ちません。生活を成り立たせる為に、ある程度のきまり、ルールを作り、それを守っていくことでみんなが生活していくことができます。ですが、みんながきまりやルールだけを守っていればいいのかというとそうではないと思います。「僕、やってない」がまさにそれで、確かにあなたはやっていないけれど、それでいいの?と思わず尋ねてみたくなります。よりよい生活を営む為には、”自分が自分が”ではなく、”誰かの為に”という気持ちが大切です。簡単そうで、とても難しい話だと思います。難しいけれど、子どもたちは誰かの為に力を出すことが本能的にできるのです。自分より小さい子にお世話する姿がまさにそれだと思います。
 子どもたちにお手伝いをお願いすると嬉しそうに、張り切って頑張ってくれます。誰かの為に力を出すことの喜びを知るということは、人間としてとても大事なことですよね。

 

宮川 盾夫

2018 年 7 月 28 日 土曜日

 梅雨が明け、照りつける日差しに溶けるような暑さが続くようになりました。園庭では蝉が鳴くようになり、虫取り網を持って子どもたちが蝉やカナブンなど夏の虫を捕まえて楽しんでいます。最近幼児組では、何人かの子たちがお手伝い保育で乳児組にお手伝いに行くことにはまっています。お手伝い保育は当番や順番で行くものではなく、行きたい子が自分から保育士に「○○組にお手伝いに行きたい!」と声を掛け、行くことが出来ます。うさぎ組のAちゃんもお手伝い保育常連さんの1人です。ですが、今までのAちゃんは乳児組のお友だちと遊ぶのではなく、1人でおもちゃで遊んだり保育士に話しかけたりとお手伝いというより乳児組に自分が遊びに来ているようでした。しかし、最近は乳児組のお友だちと進んで遊んだり、おもちゃを率先して片付け乳児組のお友だちのモデルとして活動する姿が見られました!そしてAちゃん自身「とんとんしてあげたら寝た!」「あひる組の子と遊んであげた!」と嬉しそうに教えてくれるようになりました。他のお友だちもお手伝い保育に行くために早く自分の遊びを切り上げ乳児組へ向かう姿がよく見られます。「私がとんとんしてあげるとよく寝るんだ!だから早く行くの!」とちょっぴり自慢げに教えてくれる子も少なくありません。私自身、乳児組に入っている際に幼児組からお手伝いに来てくれる子たちには本当によく面倒を見てくれるので助かっています。乳児組の子たちもお兄さんお姉さんが来るととても嬉しそうに遊んでもらっています。
 また、普段保育士が子ども達にしている声掛けをしっかり覚え、乳児組の子たちにしている姿はとても可愛らしいかつよく聞いているのだなと…声掛けの言葉はしっかり考えて行っていこうと感じる時でもあります。
 日々幼児組は同一年齢だけでは得られない育ちを期待し、うさぎ・きりん・ぞうと異年齢で活動を共にしています。自分より年下のお友達には思いやりの気持ちを持ち、お手伝いをしたり優しく教えてあげたり、年上のお友達には活動のモデルとして憧れを抱いたりと、子どもたちがお互いに育ちあうことが異年齢保育では自然と見られるようになります。普段の同年齢同士での姿とはまた違った姿が見られ、うさぎ組のAちゃんは自分が乳児組さんより年上であることを自覚し、普段きりん組・ぞう組の子たちにしてもらっていることを乳児組の子に対して行っているのだと感じました。また、自分たちが乳児組の時に、その時の幼児組のお兄さん・お姉さんにとんとんしてもらったり、遊んでもらったことが自然と身についているということもあります。
 保育園は子どもたちにとって初めて集団生活をする場であり、お手伝い保育に限らず普段からたくさんの人との関わりを経験します。人と関わることで楽しいこと、嬉しいこと、我慢しなくてはならないこと、悲しいことなど様々なことを知っていきます。先生との関わり、地域の人との関わり…そして何より子どもたち同士の関わりから見られる成長を、これからもあたたかく見守って行きたいと思います。

 

佐々木 舞

2018 年 7 月 21 日 土曜日

 今年は記録的な早さで梅雨が明け、外で思いっきり体を動かして遊べる日が多くなってきました!入園当初は園庭でバギーに揺られて外気浴を楽しんでいた子どもたち。今ではハイハイやあんよで園庭中を動き回り、思い思いに好きな遊びを楽しむ姿が見られます。
 伝い歩きやあんよができるようになってきた子たちは、手押し車が大好き!手押し車を出してあげるとにこにこしながら、早速園庭散策に出発します!まっすぐまっすぐ進んで行くと行き止まり。方向転換はまだ難しくてできません。するとこちらを向いて手を挙げたり、「てんてー」(先生)と助けを呼んできます。向きを変えると満足げな顔をしてまた出発。毎回助けを呼ぶ姿がとても可愛いです。レジャーシートの上で遊んでいる子どもたちも、時間が経つとそれぞれハイハイで園庭を探索しに行きます。石や葉っぱを見つけて観察をしていたり、砂の触感を楽しんだりしています。
 入園当初は寂しさと不安でたくさん泣いていた子どもたちが、自らハイハイしたり歩いたりしながらどんどん世界を広げていく姿を見ることができるようになりとても嬉しいです。子どもたちが自発的に周りの環境に関わっていけるのは、もし何があっても養育者が守ってくれるという感覚。もし失敗しても養育者が助けてくれるという感覚。これがあってこそ、子どもが自発的に動き、自分にとって未知のものに関わっていけると言われています。私たちは子どもたちにとって他人から安心できる存在になれるよう、日々共に過ごす時間の中で声かけやスキンシップなど小さなことの積み重ねを大切にしてきました。オムツ替えの一対一で関われる時間を大切にしたり、食事を共に楽しんだり、泣いている時は優しく受けとめたりといったことを繰り返すことで少しずつ距離が縮まってきたように思います。今では、大好きなママやパパから離れる時でも手を伸ばしてくれるようになりました。好奇心のおもむくままにお部屋や園庭中を歩き回り、次から次へと玩具を手にとったり、じっと眺めたり、叩いてみたり、、、そんな探索行動は赤ちゃんが周囲の状況を確認・理解するために欠かせないものです。
 ひよこ組のみんなも、不安になったら私たちのことを「安全基地」にしながら、外の世界に触れていってほしいと思います。子どもたちがたくさんの経験から学びに繋げていけるよう、これからも子どもたちにとって安心できる存在となり事故や怪我のないよう近くで見守っていきたいです。

根岸佑実

2018 年 7 月 14 日 土曜日

 梅雨の合間の晴れた日には、おもいっきり外遊びを楽しむ子どもたち。その子どもたちは入園から4ヶ月が経とうとしており、ますます子どもたちの成長が著しく見られます。これからお話しするのは、保育園の生活の中でAちゃんの成長についてお話しをしたいと思います。
 4月の入園始めの時はまだ歩けず、ハイハイか座って静かにおもちゃで遊んだり、床に寝ていたり、外を見ていたり、あまり動いていないことが多かったAちゃん。ですが、この4ヶ月で大きな成長を見せてくれました。それは、今まで歩けなかったAちゃんが徐々に一人で5歩6歩と歩いて部屋の中を歩き回り、おもちゃで遊ぶ時も「あーー。」と声を出して楽しそうに遊んでいるのを目にしました。そして、最近あることに挑戦しました。それは、園庭にある滑り台に登ることです。園庭にある滑り台は滑るまでに少し高い階段があり、そのあとに歩くと揺れるはしごがあります。Aちゃんは他の子どもが階段を登り、はしごを渡り、滑り台で滑っているのをじっと見ていた為「やってみる?」と声をかけ、階段の下まで連れて行ってみました。階段を登ろうとしなければ、他の遊びに移行しようと考えていましたが、進んで階段を這いずりながら登ろうとしていました。なので、自分の力で登るよう、少し手を離して後ろから落ちないように準備をして見守っていました。階段を自力で登り、立ち上がり、はしごを登ろうと2.3歩と渡り始めたので「Aちゃん!頑張って!見てるよ!」とAちゃんと顔が見える位置に立って応援していました。すると、揺れるはしごが怖かったのかその場でしゃがみこんでしまいました。その後は無理をせず、そのまま引き返し、抱きしめて頑張ったことを褒めてあげました。小さな2.3歩でしたが、とても大きな成長です。目の前で見れて嬉しかったです。
  遊びは子どもの成長において大切なもの、遊び自体が学習経験です。また、自発的に遊びを探し、周りの環境に関わろうと探索活動ができるのは、「安全基地」と呼ばれる関係性が形成されているからなのです。「安全基地」とは、その子どもの要求に答えてくれる養育者との関係からなる愛着関係が基盤となります。その関係性から助けてくれる、守ってくれるという大人に対して安心感を得られる場所、いつでも帰ってこれる場所(関係)という意味です。「大丈夫だよ。ちゃんと見ているよ」のやり取りが大切なのです。この「安全基地」があることで積極的に周りの環境に関われるので、様々な発見や自信がつき、子どもの一つの成長になります。
 これからも私たちが「安全基地」となり子どもたちにたくさんの経験をさせ、自分に自信を持てるよう様々な道具を用いて子どもたちとの遊びを広げていきたいです。

 

河田 真帆