小さなもみじの物語

2018 年 11 月 16 日 金曜日

 最近のあひる組では、子どもたち同士でおままごとをしている姿が多く見られるようになりました。そのおままごととは、人形をおんぶや抱っこをしたり、テーブルの上にお皿を並べ、食べ物を出して食べたり、掛け布団を人形に敷いてトントン(午睡ができるよう優しく子どもを叩くこと)をしています。まるで、小さな保育士のようでいつも微笑ましく見ています。そのおままごとの中で、子どもたち同士の「○○をしてあげる」という言動が見られるようになりました。この「○○をしてあげる」エピソードを2つ紹介させていただきます。
 1つ目は、朝おやつ、お昼ご飯、午後おやつと 食べる時は保育士がエプロンをしてあげていたのですが、最近になって子どもたち同士でエプロンを付けあっている姿が見られるようになりました。保育士に対して「やってー(エプロンつけて)」と言ってきてくれる子どももいるのですが、保育士から「エプロンつけよっか?」と聞くと「いい!」と拒否されてしまい、子ども同士でエプロンを付けあっている姿を見ると成長したなと実感する反面、嫌だと言われてしまうとちょっぴり悲しくなってしまいます。
 2つ目は、子どもの遊びの中でおもちゃの貸し借りは日常茶飯事です。貸し借りでは自分が使いたいが、相手は今使っていて貸してもらえず泣いてしまうということがあります。ある日、このような状況になっていたAちゃん、部屋に響き渡るような泣き声の中、保育士が「使いたかったね」と気持ちを受け止めて慰めていると近くで様子を見ていたBちゃん。走ってどこかへ行ってしまいました。その後すぐ、まだ泣いているAちゃんに駆け寄り、「どうぞ」と本やお皿を持ってきてくれました。泣いている姿を見て何かしてあげなければと思ったのではないかと思います。
 このようなことが日々の生活の中でたくさん見られるようになりました。子どもたちは保育園の中でたくさん子どもたち同士の関わりがあり、様々な感情を学んでいきます。おもちゃを取られて悔しい気持ち、悲しい気持ち、一緒に遊んで楽しい、嬉しい気持ち。自分も経験したことのある感情だから相手が今どんな気持ちか共感することができるということが基本になっている思いやり行動、すなわち「愛他行動」になります。
 この「愛他行動」は大人になってからもとても大切になってきます。子どもたちの今後の未来を広げられるといっても過言ではないと思います。この思いやる気持ちを大切に保育を行なっていき、保育園とご家庭と一緒に見守っていきましょう。

 

河田 真帆

2018 年 11 月 10 日 土曜日

 子どもたちが楽しみにしていた運動会も終わり、あんなに暑かった毎日が嘘のように急に秋らしく涼しくなってきました。りす組さんは、運動会で成長したり、自信がついたようで、トイレトレーニングを頑張ったり、朝の会やお帰りの会で幼児組さんに負けないくらい元気に歌を歌っています。
 そんなりす組さんでよく見かけるある遊びがあります。それは「ごっこ遊び」です。例えば、ブロックを両手に持ち、頭につけて「うさぎさんだよ」と言ってぴょんぴょん跳ねたり、妊娠中のお母さんが多いからか、キューピーの人形をTシャツの中に入れて、「今ね、赤ちゃんがいるの」とお腹の大きいお母さんになったり、おままごとで使用するボールを頭にかぶりヘルメットに見立てて「地震だよ!」と避難訓練の時の先生の真似をしたりと,様々なおもちゃを使用しながら、ごっこ遊びを行っています。

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 ある日、ブロックで遊んでいるAくんが、電話作り、「もしもしってやって~」と言ってきた為、「あ、もしもし?Aくん?」と話すと「もしもし~?も~う!△△ったら~!」と急に話し出しました。「Aくん、△△って誰?」と聞いても「え~?△△だよ~!」と言われるだけで、その場では誰なのかがわかりませんでした。夕方にAくんのお母さんにそのことを話すと「△△は夫の名前です」と驚いていました。Aくんは、お家でお母さんがお父さんにお話ししている様子をしっかり聞いて、電話をしているお母さんの真似をしたのでしょうね。
 またある日のこと。急に絵本を持ち出し、Bちゃんはお友だちが遊んでいる前に立ち、「みー先生も座って」と言って前に座らせ、持ってきた絵本を広げ始めました。「何が始まるんだろう?」と様子を見ると、先生のように前に座っているお友だちに見やすいように絵本を読み始めました。まだ平仮名が読めないBちゃんですが、絵本のイラストを見て、お話を想像しながら読んでいるその立ち姿は先生そのもので、ページもとても上手にめくっていて、思わず最後には拍手をしてしましました。

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 さて、AくんとBちゃんがしていた「ごっこ遊び」の特徴の一つが「他者との関わり」があるということです。この「ごっこ遊び」で子どもたちはそれぞれの役になりきり、集団でふるまう中で社会性やコミュニケーション能力、言葉の力などを身につけることができると言われています。アメリカの研究者によると、ノーベル賞受賞者には幼児期にごっこ遊びを沢山していた人が多いのだそうです。きっとごっこ遊びで培われた様々な能力が想像力(創造力)を豊かにしていったのでしょうね。
 園だけではなく、お父さんやお母さんと一緒にごっこ遊びを楽しんでいるという話はとてもよく聞きます。これからも、子どもの発想を妨げないよう見守りつつ、一緒に楽しみながら遊んでいきたいと思います。もしかしたら、木月保育園からノーベル賞受賞者が出るかも!?

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田所未帆

2018 年 11 月 3 日 土曜日

   朝夕の冷え込みが感じられるようになり、少しずつ冬を感じる季節になりました。日中はまだまだ気温も高い日もあり、長袖と半袖の判断が難しいですよね。
   先月には大きなイベントとして運動会が行われました。近年の幼児組は、鉄棒で連続逆上がりなどをうさぎ組やきりん組でも行える子も出てきて、ぞう組では跳び箱を飛べる子もどんどん増えています。子どもたちの力はやはり素晴らしと感じました。
   そんな運動会が終わり1か月が経ちました。しかし現在の幼児組ではまだ運動会の熱は冷めておらず、現在も鉄棒や縄跳び、かけっこなどを積極的に行う子がたくさんいます。中でも驚いたのが、うさぎ組の縄跳びです。今年のうさぎ組には個人の縄跳びは、運動会が終わってから子どもたちに配りました。しかし、今回の運動会熱の力により今まで縄跳びを持ったことのない子どもの中で興味を持った子が、ホールや園庭で少しずつ飛べるようになってきているのです。
   縄跳びを飛ぶということは、縄の上を飛ぶといった単純な体の動きのように見えますが、様々な発達段階を踏んでいかないと個人縄跳びは飛ぶことができません。まずは、ゴム飛びなどを通してリズムよくジャンプをすることからスタートをします。それがしっかりとできるようになると、大繩で「なみ」や「へび」などが飛べるようになり少しずつ回しても飛べるようになります。しかし、大繩が出来たからと言ってすぐに個人縄跳びが飛べるわけではありません。手で縄を回しながら縄を飛ばなくてはなりません。子どもたちにとって、手を動かしながらタイミングよくジャンプをするといった二つのことを同時にすることはとても難しいことなのです。
   幼いころからの発達の段階を踏まえて、初めにゴムをまたぐところから始まり、両足で飛び越えられるようになり、現在うさぎ組の子ども達は少しずつ縄跳びが飛べるようになってきています。また、運動会でお兄さんお姉さんの頑張る姿を見て、下の子は憧れの気持ちをもち自分もやりたいといった気持ちが芽生えることで、子どもたちの成長は加速するをしていくのです。そして、今やりたいという気持ちを大切にしていくことで子どもたちの挑戦する気持ちは広がっていきできることが増えてくので、この気持ちを大切にしていき色々な事に挑戦してもらいたいと思います。

 

蛭﨑 晶弘

2018 年 10 月 27 日 土曜日

  秋も深まり、給食で使う食材もさんまやれんこん、柿といった秋のものが多くなってきました。初の食材には、子どもたちの興味津々な様子が見られます。柿が出た際には、幼児では「久しぶりに見た」や「お家でも食べているよ」など、乳児では「オレンジ色だね」や、ヘタの部分を見て「お花みたい」など、それぞれ思ったことを教えてくれます。9月にはさんまの食育指導もおこなったため、私の姿を見かけると「さんま食べたよ」と教えてくれる子もいました。

 今回は、さんまの食育指導でのエピソードをお話したいと思います。指導が始まる前に、幼児のところへさんまの入った発泡スチロールの容器を持って行くと、中身が見えていないのにも関わらず、季節柄か「さんま?」と聞かれました。「なんだろうね」と返すと、笑顔で戻って行きました。指導を始め、発泡スチロールのふたを開けると「やっぱりさんまだ」といった声が聞こえてきます。食べたことがある魚について聞いてみると、みんな口々に沢山挙げてくれ、中には「大根おろしをかけて食べると美味しいよ」と食べ方まで話してくれた子もいました。さんまの栄養や旬について説明した後に魚をさばいていくと、「気持ち悪い」や「かわいそう」などといった声が聞こえてきます。指導後には、自由に触らせる予定であったため、触りに来てくれるか少し不安にも思いましたが、沢山の子が興味をもったようで、「プニプニしている」や「目が大きいね」といった感想を聞かせてくれました。

 食育で身に付けることとして、食べ物を大事にする感謝の気持ちや社会性、栄養バランスの摂れた食事、食の選択力、地域産物や歴史といった食文化の理解などが挙げられます。指導後の給食では、「さっきのさんまだ」や「さんま美味しかったよ」といった感想を教えてくれました。その中でも一番印象に残った感想が、「さんまにごめんねって思いながら食べたよ」です。指導や普段のやり取りの中で、こちらがハッとさせられるような感想を子どもたちが教えてくれることがあります。そのような気付きを通して、子どもたちに食への興味・関心を持ってもらえるように、こちらがしっかりサポートをしていきたいと思います。

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東 裕奈

2018 年 10 月 20 日 土曜日

 運動会も終わり秋らしい気候になってきました。入園してから半年が過ぎ、ひよこ組のお友達は自我が目立ってきました。遊びや食事、着替えなどの様々な場面で子どもたちの自我の芽生えを感じます。
 遊びでは使いたいおもちゃを巡って、取り合いをする姿も見られます。ついこの間までは、取られたら取られっぱなし、取った子に「○○ちゃんが使ってるよ~」と声掛けをして、取られた子に保育士からおもちゃを返しても、お互いはポカーンとして、なんのことやらという様子でした。それが今では、取られた子は取った子の後を追ったり、取られそうになると、取られまいと必死におもちゃを守ります。取った子に「○○ちゃんが使ってるよ。返してあげてね」と言うと、どうぞとおもちゃを差し出したり、敢えて「私も使いたいーー」というような様子でこちらを見てきたり、声を出して反発をするお友達もいます。また、取ろうとする前に「かーしーてーとするんだよ」と声掛けをすると、「かして」と伝えられるお友達もいます。(ひよこ組のお友達は「かして」と言葉ではまだ言えないため、両手を3回ほど打ち合わせて、貸してのハンドサインをします。)
 このようなおもちゃの取り合いは、「これで遊びたい」という思いが強くなければ生まれません。もちろん、取り合い自体は良いことではありませんが、使いたいおもちゃを使えない時もあるということで、全てが自分の思いどおりになる訳でもないということを学ぶと思います。
 次に食事では数人ですが手づかみ食べから、「スプーンで食べたい」という気持ちが芽生えてきました。食事があまり進んでいないため、保育士が食べさせようとすると、自分で食べたい気持ちが強い子はスプーンを離してくれません。それだけ自分で食べたいという思いが強いのですね。
 また生活面でさらに自我を感じる場面は着替えです。Tシャツを着る時やズボンを履く時に、自分から腕や足を上げて着る子がほとんどです。その中でも最近は、ズボンを自分一人で履こうとする姿も見られるようになってきました。しかし、まだ1人では上手く履くことができないため、手伝おうと手を出すと「やー!」と怒られてしまいます。
 このように食事や着替えなどの生活面では、自分でやりたいという思いを強く感じます。もちろん1人では難しい、少し手伝いが必要なことがほとんどです。そのため大人が全てやってあげる方が早いですし、きれいに食べられたり、着替えもスムーズに済みます。しかし、それでは子どもは成長しません。子どもの「自分で」という思いを受け止めて見守る、少し手伝うことが大切です。そして何か一つでもできると、その経験が子どもの成長に繋がります。また、「できた!」という喜びや、それを褒めてあげることで、「もっと自分で!」と思い、自主性にも繋がるのです。
 急いでいる時や、忙しい時は大人がしてあげたくなることもよく分かりますが、できる限り、子どもの「自分で!」という思いを潰さず、見守ってあげてください。自分でできた時、子どもたちはとっても嬉しそうな顔をします。その笑顔を見守っていきましょう。

 

宇都宮 裕莉

2018 年 10 月 13 日 土曜日

  最近、あひる組の子どもたちはやりとりを自分たちでできることが増えてきました。ひよこ組の言葉を話し始める前からずっと伝え続けてきた「かーしーてー」「あーとーでー」というやりとりを、保育士が介入しなくてもできるようになってきている子が少しずつですが、増えてきているのです。
 あひる組になってから、「かーしーてー」と段々に言える子が増えてきていましたが、中々お友だちが「いいよー」か「あーとーでー」と言われるのを待つことが難しい、あるいはその言葉を言わずにおもちゃを取られると思って逃げてしまう子がほとんどでした。しかし、何度も何度も繰り返し「使いたいねー。でも、使いたい時は勝手に取られたら嫌だよね?まずは『かーしーてー』しようね」と伝え続けてきたことを、子どもたちが理解し行動できるようになってきたのだと感じています。
 人との関係を築いていく上で、コミュニケーションのやりとりというのはとても重要です。その為には、まず子どもの気持ちを汲み取って、相手に伝える言葉や方法を教えてあげることが大切です。取ってしまうのがいけない行為だったとしても、その「使いたい気持ち」は否定されるものではありません。その気持ちを受け止めてあげた上で、他者とのやりとりを丁寧に教えてあげれば、子どもはやりとりの大切さを理解していってくれると思います。
 乳児期の脳の発達には、応答的な言葉がけが影響するということも最近研究で明らかになってきています。応答的な言葉がけとは、子どもたちが何かを伝えようと言葉を発した時に「そうだね、○○があるね」と愛情を込め、肯定的に返事をしたり、「○○ちゃんはどうしたいの?」と子どもの気持ちを聞いて、子どもの返答に対し「○○ちゃんは〜したいんだね、じゃあ○○しようね」などと子どもの気持ちを受け止めたやりとりをする言葉がけのことを言います。そして、脳の大きさは乳児期の関わりによって決まってくるそうです。
 とても重要な時期でもある乳児期ですが、大変なこともたくさんあると思います。しかし、その子の気持ちを受け止め、その上でどのように他者と関わっていくことが大切なのかを伝え続ければ、いつかきっと上手に他者と関われるようになってくると思います。なので大変な時こそ、とても難しいとは思いますが、その子の気持ちを落ち着いて温かく受け止め、やりとりの仕方を丁寧に伝えるような応答的な言葉がけを心がけてみて下さい。その親御さんの苦労は、必ず子どもたちの心の成長の支えとなり、きっと報われる時が来ると私は信じています。

 

落合 みお

2018 年 10 月 6 日 土曜日

 最近のりす組ではおままごとがブームです。以前は、同じ場所にはいるけれど、それぞれがスプーンやお皿を持ってそれぞれで遊ぶ、平行遊びの状態が多かったのですが、最近ではお友達との関わりが上手になってきたと感じる場面がたくさんあります。
 そんな中、2つのエピソードをご紹介したいと思います。人気のおもちゃであるゴムベラ。青色と赤色の2本あるのですが、どうしてもお友だちが使っている色違いのピンクの方を使いたいAちゃん。「青が空いてるよ。」といっても首を横に振りながら「ピンクがいいの。」そこで保育士が「そしたら青と交換してって言ってみたら?」というと、「うん。」と言ってお友達に「ピンクのかーしーて。」としっかり伝えることができました。するとピンクを持っていたBちゃんは「いいよ!」とすっと青色と交換してくれたのです。「Bちゃんにありがとういった?」と聞くと、Aちゃんは勢いよく「うん!」といってから大きな声で「ありがとう!」とBちゃんに伝えていました。そして2人とも嬉しそうににこにこしてその後も遊びを続けていました。
 またある日、お友達が使っているままごとの食パンのおもちゃが使いたいと泣いているCちゃん。パンを使っているDちゃんに「Cちゃんに半分貸してあげてくれないかな?」と保育士が尋ねると、「いやだ。」と一言返ってきました。しかし、しばらくすると、DちゃんがCちゃんをみて「なんで泣いてるの?」と聞いてきたので、「パンが欲しかったんだって。」と答えると、少し考えてから「いいよ!」とパンを貸してくました。
 2つのエピソードのように、保育士を仲立ちとして、生活や遊びの中で友達との言葉のやり取りをする姿にはとても成長を感じます。「この時期の子どもは人への基本的信頼感に支えられ、 また生活や遊びへの気持ちが高まる中で、周囲の同年代の子ども等に興味を示し、自ら関わりをもとうとするようになる。こうした意欲が、この時期の豊かな生活や遊びを支え、その中で子どもは人と関わり合うことの楽しさや一緒に過ごすことの喜び、安心感といったものを味わう。 こうした経験が、人と関わる力の基礎を培っていく。」保育所保育指針にはこのような記載があります。
 まだまだ、子ども同士のやり取りの中で保育者の助けが必要な場面もたくさんありますが、そこですぐに介入せずに、少し見守ってみるという姿勢も大切だと感じます。人と関わる力の基礎を培う大切な時期だからこそ、これからも子ども達が子どもたち同士でより楽しく遊べるように、お友達との関わり方を教えながら、見守っていきたいです。

 

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川上 雪乃

2018 年 9 月 29 日 土曜日

 ある日の出来事。
 「Aちゃんから『Bちゃんは、折り紙の天才だね!』て褒められたんだよ!」ってすっごく嬉しそうに話していたんですよという報告を、Aちゃんママから受けました。ちょっとしたお話が、時に子どもの成長を感じ、胸が熱くなってしまうことがある。
 Bちゃんは、人一倍甘えん坊だし、使ったおもちゃは片付けないし、イタズラもいっぱいするし。「本当にもう!」と心の中で思ってしまうこともしばしば…。
 でもよく見ていると、泣いている子を心配そうに見ていて、涙をティッシュで拭いてあげたり、友だちの悲しさや嫌なことを、「やだよねー!」って共感してくれたりと、良いところが沢山。そんなことを、Aちゃんママからの報告で、振り返ることができました。
 その時にこんなことを思いついたんです。「先生、○○ちゃんが○○していて、素晴らしいです!」なんていう報告があった日は、記憶になく、「先生、○○くんが○○してくるー!」「先生、○○ちゃんが、○○貸してくれない!!」と毎日、クレームの嵐なわけですが…
 クラスのみんなが、どのくらいお互いの良いところに気づいているのか、聞いてみたいなって。そこで、クラスのみんなを集めて、お友だちの良いところを発表してもらいました。
 「笑顔が素敵」「積木が上手」「虫を捕まえるのが上手」「一緒に遊んでくれる」「本を読むのが上手」「お山を作るのが上手」「鉄棒が上手」「友だちがいっぱいいる」「走るのが上手」「なわとびが上手」「跳び箱が上手」「お手伝いをよくしている」
 その他たくさん友だちの良いところを沢山挙げてくれました。まだまだ、言葉が足りないところも沢山ありますが、想いがしっかり伝わってきました。みんな、ちゃんと友だちの良いところに気づいているんだなぁと感心しました。子どもから教わることは毎日沢山あります。
「先生、顔がコワーイ!」と言われた日には、帰り道に反省するし、
「先生、かわいい!」と言われたら、それだけで、1日ご機嫌になっちゃうし…。そう!子どもたちもそうなんですよね!!褒められることは、誰だって嬉しいんです。
 脳科学の世界でも、「褒める」といことは、「脳の報酬系」を活性化させるという意味でとても良いことと言われています。脳の報酬系とは、分かりやすく言うと、何らかの欲求が満たされたときに活性化し、その個体に「気持ちいい」という感覚を与えること。例えば、のどが渇いて仕方のない時に、冷たい水を飲むと、頭の中を「気持ちいい!」感覚が駆け巡ります。このとき、報酬系が活性化してドーパミンという物質を放出していると考えられています。最近の研究では、ドーパミンは脳の構造の変化に影響を与えていることが分かってきました。簡単に言えば、脳には、ドーパミンが得やすいように、自らの構造を変えようとします。例えば、折り紙を頑張っている時に褒めてもらうと、折り紙をするのに必要な神経回路が強化され、より上手になる...。ひとつの可能性として、こんなメカニズムが推測されます。
 では、ただ褒めるのではなく、上手に褒めるためのポイントがあるそうです。
  ●「具体的」にほめよ
  ●「すかさず」ほめよ
  ● 目標は「低く」せよ
 この3つプラス、何か進歩があったら、すかさず褒めることも大切です。脳はいつでも、褒められたがっています。これは、脳が自らをよりよいものとするために持つ基本的なシステムだそうです。
 まずは、大人も子どもも、褒められることは嬉しいということを忘れずに、子どもたちと関わっていきたいと思いました。

 

眞弓 知子

2018 年 9 月 22 日 土曜日

 朝夕の空の色や肌を触れる風に、どことなく季節の移り変わりを感じる頃となりました。入園して6ヶ月たつひよこ組の子どもたち。この6ヶ月で沢山のことができるようになりました。その中でひよこ組のみんながはまっているものを紹介したいと思います!
 木月保育園では、子どもたちの発達に合わせて、手作りおもちゃを作っています。その中でも今1番人気なのが「穴落とし」です。プラスチックの食品保存容器に穴をあけ、その中にポットンポットンとペットボトルの蓋や小判形の札、チェーンなどを入れていく通称「ポットン落とし」です!入れる素材のギリギリのサイズに穴をあけてあるので、子どもたちはポットン落としに集中して遊び込んでいます。ポットン落としは、指先や手首の発達にもなります。指でつまんで穴まで持っていき、手を離す。素材によって向きを変える必要のあるもや、チェーンなどは持つ場所を考えたり、ユラユラと動くので両手を使ったりと目で見て、手を動かして、どうしたら入るのかと頭も使います。

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 指先の発達は、子どもたちにとって大切なことです。着脱や、ご飯を食べる時、小さなものをつまむ時、絵本をめくる時など、どれも日常生活を送る上で必要な動作ばかりです。最初からボタンを留める練習、スプーンの練習などと訓練的にやっても子どもが辛いですよね。楽しい遊びの中で指先をよく動かす経験、そして「できた」「もっとしたい」と自信と意欲も湧いてきます。
 ひよこ組のお部屋では、ポットンと穴に入ると「あー!」「おー!」パチパチパチと拍手喝采です♪
 そんな、大成長真っ最中の木月保育園のひよこ組さん。木月保育園では10月に運動会があります。10月にはどんな事が出来るようになってるかな?保育士も子どもたちもドキドキワクワクです!これからも、子ども一人ひとりの発達にあった楽しい遊びたくさん提供していきたいと思います!

 

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村田  碧

2018 年 9 月 15 日 土曜日

 今年の乳児組の夏の保育はプールだけではなく色々な感触遊びを取り入れてお部屋でも楽しく涼しく過ごしました。寒天遊び、氷水遊びや片栗粉遊びなどなど家庭では体験できないようなことや、今まであまり体験してこなかった遊びを通して指先の感覚を刺激してきました。寒天遊びではヒンヤリとする寒天を触ってみてぐちゃぐちゃになるまで潰して遊んでいました。Aちゃんはタライの中に自ら入ったり、自分で肌着の中に寒天を入れて全身で寒天を楽しみました。その姿を見てB君に寒天を入れるとイヤイヤと言って嫌がっていました。
 氷水遊びでは冷たい氷を背中に入れられてギャーッ!と叫びながら楽しみました。笑Aちゃんをタライの中に入れると冷たさが嫌だったのか、泣かれてしまいました。しかし、Cちゃんは大きな氷を手に持って、ビショビショになりながらも、冷たさで手がジンジンする感覚も知りました。
 片栗粉遊びでは、言葉ではうまく言い表せないような、手に持つと固いけど、手を開くとヌルヌルと手から流れていく不思議な感触を経験しました。寒天を喜んでいたAちゃんは全く興味を示さず、寒天であんなにイヤイヤしていたB君は水を得た魚のように頭の先からつま先まで片栗粉だらけになって楽しんでいました。
 寒天遊びが好きだからと言って、氷水や片栗粉が好きとは限らずに嫌がる子もいて、不思議だなぁと私自身も発見がありました。もちろん、嫌がる子もいたので、そういった子たちには、また違ったアプローチをしていきたいと感じました。
 どれも家庭では難しく、保育園だからこそ経験できる遊びをこの夏経験してきました。色々な素材で遊びながらさまざまな刺激を受けて、指先から感覚が広がっていきます。この先、ただ、手先が器用になるだけではなく、指先から得られる情報で「なぜ、~なんだろう」「~したらどうなるんだろう」など考える力が養われて行きます。そして、集中力や思考力が高まっていくことにつながると思います。
 何かに夢中になって遊んでいる間にも、子どもたちは色々経験を自分の中に落とし込み発達しているんですね。これからも、子どもたちの発達につながる遊びをジャンジャン促したいと思います。

 

一柳   翔平