小さなもみじの物語

2019 年 3 月 16 日 土曜日

 

 

 

根岸写真 全員が完全移行してから約1ヶ月経ち、4月から2歳児クラスになるあひる組のお友達。去年から見て、成長したと実感することが多々あります。その中から1つエピソードを紹介させていただきます。

 おままごと遊びが大好きなAちゃん。毎日と言っていいほど、りす組のお部屋にあるおままごとを使って遊んでいます。キッチンのコンロ下にある扉付きの収納スペースを冷蔵庫やオーブンに見立てて、「冷蔵庫からご飯取ってくるね~」「おいしいよ~」と手作り料理をご馳走してくれます。平のお皿の上にお椀。その中にご飯に見立てたビーズを入れ、スプーンとフォークを添えて、「ご飯どうぞ!」と目の前に持ってきてくれます。「おいしいね!ありがとう!」と保育者がいうと、嬉しい様子でニヤニヤな顔で恥ずかしそうにしていました。すると、そこにBちゃんがやってきました。保育者とAちゃんのやり取りを見ていたようで、Aちゃんが使っていたもの全部を「貸して」と言ってきました。全部は多いと思ったので保育者は「全部は多すぎるから下にあるお皿を貸してもらおうよ!」と声かけをしようとしたら、すぐAちゃんは「いいよ!」と言ってBちゃんに使っていたもの全部貸してあげました。Aちゃんに「本当にいいの?(貸してあげること)」と確認すると「うん!いいの!貸してあげる!」と快く貸してくれました。突然の出来事だったので、驚いてしまい、5秒ほど沈黙してしまいました。Aちゃんの去年だと「嫌だ!まだ使ってるの!!」と叫んでいたのにこんなにも成長したんだなと改めて実感しました。

 この物の貸し借りは、遊びの中で友達とのやりとりから育っていきます。そのやりとりでも側にいる大人がそのやり取りの両方の子どもの気持ちを受け止め、代弁をして上手に貸し借りを何度も繰り返し行い、成功体験をひていくことが大切です。

 保育所保育指針の「人間関係」を育んでいくには、「子どもが自発的・意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの主体的な活動や相互の関わりを大切にすること。特に乳児期にふさわしい体験が得られるように、生活や遊びを通して総合的に保育すること」と記載されています。

  保育者との愛着関係から始まり、その後に自分から周りの子どもと関わりを持とうとします。また、子ども同士が関われるように玩具などの環境設定が大切になります。周りの子ども、保育者と関わることで一緒に遊ぶことの楽しさや喜び、安心感が得られます。毎日の物の貸し借りの中で保育者が肯定的な言葉、「まだ使いたいんだって」など子どもの気持ちを代弁し、気持ちの共有をお互いにしてあげることにより、相手と同じ気持ちであること、異なる気持ちであることがだんだんと理解していきます。そのような経験を通して、貸したらまた返してもらえることや、物の貸し借りをすれば子ども同士で楽しく遊べるということも覚えられ、徐々に上手になっていきます。

   保育園での保育者の声掛けはとても大切になっていきます。また、子ども同士の物の貸し借りは常日頃起こります。そこからトラブルになってしまうこともあります。Aちゃんもこの時はすぐに貸してくれましたが、本人の気持ち次第で毎日快く貸してあげることは難しいとことだと思います。少しでも貸してあげることができたらたくさん褒めることも大事です。これからも子どもの気持ちを大切にし遊ぶ楽しさを多く学んでいってほしいと思います。

                                          あひる組 河田 真帆

 

 

 

2019 年 3 月 9 日 土曜日

 寒い冬も終わりが近づき、園内では子ども達が歌う「思い出のアルバム」が響き渡り、ぞう組さんが卒園式で披露する和太鼓の力強い音が聞こえるなど、木月保育園ならではの春の訪れを感じるようになりました。りす組さんは2月上旬で幼児組さんへ完全移行し、いまは幼児組さんでの生活を少し緊張しながらも楽しめるようになりました。

 そんなりす組さんの今注目NO1の新しい遊びが、楽器遊びです。中でもピアニカが一番人気があり、朝からピアニカの音が聞こえています。最初は、どこにホースを差し込むのかも、どのように演奏するのかもわからずにいたお友達もいましたが、1度教えるととても楽しそうにピアニカを吹いて「ねぇ!聞いて聞いて!」と私たち職員に声をかけてくれます。

 ある日、とても上手な「チューリップ」の演奏が聞こえてきた為「きりん組さんかな?やっぱり上手だな…」と思って音のする方を見ると…なんと!りす組さんのAちゃんだったのです。リズムも遅れることなく、ミスも無く堂々と吹くAちゃんに思わず駆け寄り「Aちゃん!すごいね!お兄さん、お姉さんが吹いているのかと思ったよ!」と話しかけると、にっこりと笑い、もう一度「チューリップ」を吹いてくれました。楽譜を見て吹いているのかと思ったのですが、置いてあったのは「きらきら星」とわかり2度ビックリ!(木月保育園では楽器遊びの為に用意してある楽譜は音符が読めなくても音がわかるように音階に色分けのシールを貼ってあり、ピアニカの鍵盤にも同じ色のシールがあってあり、シールを見ながら鍵盤を押すと曲が吹けるようになっています)早速Aちゃんのお母さんに「Aちゃん上手にピアニカでチューリップを演奏してくれたのですが、お家でピアノの練習していますか?と聞くと、「絵本についている鍵盤でチューリップの練習をしているんです。親が弾いている所をみてきっと覚えたんだと思います」と教えてくれました。「3歳で目を耳の力を駆使して、こんなに難しいことができるとは…」とAちゃんの隠れていた才能をみることができてとても嬉しくなりました。

 木月保育園では、ピアニカだけでなく、タンバリン、カスタネット、鈴、トライアングル、木琴が置いてあります。子どもの音感が育つのは、乳児期から幼児期であり、色々な楽器や音楽に乳児期から触れて、好きな音楽や楽器を見つけて楽しんでもらいたいという考えから様々な楽器で自由に遊べるようになっています。ここで重要なのは、正しさの追求よりも自由に表現することです。私たち保育士は必要以上に介入しすぎないようにし、楽器演奏の楽しさを味わってもらいたいと思っています。

 もちろん、お友達と一緒に1つの曲を合奏することも周りの音を聞く力や協調性を育むことができるので、幼児組での活動にも取り入れ、毎年素晴らしい合奏を生活発表会で披露してくれます。

 音楽とは、音を楽しむと書いて「音楽」と言います。これからもたくさんの音楽や楽器に触れることのできるように保育を行っていきたいと思います。 

                                        りす組   田所 未帆 

2019 年 3 月 2 日 土曜日

2月4日より、りす組さんが全員揃った2歳3歳4歳クラスでの新生活がスタートし、ぞう組さんがいた時と少し雰囲気が違う新しい幼児組になりました。

そんな中、子どもたちの中で変わらず流行っている「けん玉」の練習姿をご紹介したいと思います。

けん玉道場と称し様々な技を級に分けてホールに貼り出し始めました。技ができるようになったら誰でも挑戦できるようになっているので園長先生をはじめ他の職員名も貼り出されています。自分の名前も貼り出したいと、級を取ることに夢中になり練習し始めたのがぞう組さんでした。技ができるようになったらみんなの前で技を披露します。チャンスは3回です。その中で1回でも成功すれば級がもらえ、けん玉道場に名前を貼り出してもらえるのです。できるようになったお友達の挑戦に固唾を飲んで見守る子ども達、できて大喜びをする子どもたちの姿が見られていました。

今まではあまりけん玉に興味を示していなかった、りす組さん、うさぎ組さん、きりん組さんでしたが、ぞう組さんがいなくなったとたん狙っていたかのようにけん玉練習をし始めました。特に夢中になっているのがうさぎ組のA君です。でもなかなかうまくいきません。始めたばかりなので、振り回すように動かすだけになってしまうのです。でもA君、諦めません。練習を毎日毎日繰り返していました。ある日A君、少しけん玉のできるようになってきたB君に「どうやったらできるの?」と聞きました。B君は「膝を使うといいよ」とアドバイスをしました。「膝??」「後は玉をしっかり見て…」などのアドバイスをA君は真剣に聞き、「こう?」「これはどう?」と何度もA君なりに考えて練習していたのです。A君とB君のやり取りはしばらく続いていました。でも、なかなかコツがつかめない様子なのですが、A君は諦めず、今も毎日けん玉の練習を続けています。そしてけん玉のできるようになったお友達が見せてくれるけん玉道場での披露をしっかり見つめています。けん玉を練習する数人の子ども達を見ていると、教えあう姿よりも「僕は〇級までできるようになったよ。今度は〇級に挑戦する。」「私も〇級ができるようになった。」と披露し合い、刺激し合っている感じにも見えます。言葉だけでなくお友達を見つめる目で、できるようになる力を得ようとしています。

 ここまで夢中になれるのは、これまでぞう組さんが作ってきたけん玉の流行りにあります。ぞう組さんが移行してしまいいなくなっても、ぞう組さんが作り出した流行りは今でも続いています。

 大人が教え込むのではなく、子どもたちの「楽しい」「すごい」が原動力となり、やり遂げたいという気持ちが自然と湧いてくる遊びの伝承をこれからの大切にしていきたいと思います。

                               幼児組 坂本 摩利

2019 年 2 月 23 日 土曜日

室内遊びでの10分ほどの出来事です。

移行により、ひよこ組の子ども達は皆あひる組となり、あひる組の子どもが4人は、順番に移行のため残っていました。遊びの様子として、ほとんどの子が、今は、一人一人好きな遊びをしている一人遊びの状態です。

あひる組のY君はペットボトルにカラーセロファンをいれた手作りのジュースのおもちゃで、飲む真似をして遊んでいました。そのすぐ近くにいたひよこ組のK君も食べ物のおもちゃを持って個々に遊んでいました。しばらくそれぞれ思い思いの遊びをしているとY君の持っているジュースが偶然丸テーブルの上にコロコロ~と転がり落ちました。その転がる様子が面白かったのかY君はケラケラと笑い始めました。たまたま近くにいたK君もつられて一緒に笑っていました。

その後2人の遊びはY君がジュースを転がしては2人で大笑いをする、というものになりました。勢いがよくジュースがテーブルから床に転がり落ちてしまうことがきっかけなったようで、いつの間にか、転がったジュースを先に見つけた方がジュースを転がすという遊びに発展していたのです。

この数分の出来事から、ごっこ遊びのように直接的に友達同士であそんでいなくても、物(ジュース)を介して遊びが広がり、その遊びを友達と共有していることがわかります。このように直接遊んでいなくても、同じ遊びをしている遊びにおける関りを平行遊びと言います。

遊びにおける子供の関りは以下のものがあります。

①傍観…他児をみているのみ

②一人遊び…一人だけで遊ぶ

③平行遊び…他児と同じ場所で、同じ遊びをしているが直接的な会話などは見られない

④連合遊び…他児と一緒に遊び、会話ややりとりが見られる

⑤共同遊び…目的があり一緒に遊ぶ(ルールのある遊びなど)

このように遊びと子ども同士の関りは成長とともに変化していきます。

そのため、ただ友達同士の関りのある遊びが大切というわけではなく、それぞれの遊びが成長に応じて遊びの段階として大切になるのです。そして乳児の遊びは保育士や大人が少し間にかかわることで遊びが広がっていきます。遊びや子ども同士の関りを広げられそうな時はそばに行き遊びを広げていきたいです。

                                     ひよこ組    宇都宮 裕莉

2019 年 2 月 16 日 土曜日

 ついにあひる組も移行が完了した今日この頃、子どもたちは様々な姿を見せています。「言葉が増えた子、切り替えて片付けがとても上手になった子、りす組のおもちゃで遊べることを楽しんでいる子、慣れない中一生懸命頑張っている子。姿は様々ですが、この年度末に来て、子どもたちは更に急激な成長を遂げています。移行の期間は、乳児クラスは数名ずつで1週間ごとに移行していくため、異年齢の関わりが密になります。子どもたちにとって少し年上のお兄さんお姉さんは憧れで、「自分でもできるんじゃないか」という身近さもあるため、子どもたちがどんどん自分から挑戦する力に繋がっていきます。そして、真似をすることで伸びていく力もたくさんあります。
 特に移行の期間で成長を感じたのは、「言葉が増えた姿」です。移行でりす部屋に先に行った子どもたちに久しぶりに会うと、急にたくさんの物の名前を言えるようになっていたり、名前を呼ばれると上手に返事をしたり、「ありがとう」が言えるようになっていたりしてびっくりしました。また、あひる部屋にあるメニュー表を見て、「○○ね、ママと肉まん食べたのー♪」と話し出し、「そうなのねー美味しかった?」と聞くと、「うん!おいしかった!」と急にやりとりが上手になっていた子もいました。そして、「おかたづけするよー!」と声をかけると、すぐ切り替えて片付けを始める姿には、本当に驚かされました。
 恐らくあひる組の子どもたちは、少し自分よりも年上のりす組さん達が、たくさん言葉でやり取りをしたり、切り替えて片付けをする姿を見て憧れたのだと思います。そして、その姿を見たり一緒に関わることで、急激に成長したのでしょう。または、ひよこ組の子どもたちと一緒にいることで、「自分はこの子たちよりもお兄さんなんだ、頑張らなきゃ!」と積極的に行動するきっかけになった子もいるのではないかと思います。
 今年度、ひよこ組とあひる組で異年齢保育を取り入れた際も、あひる組のお兄さんお姉さんの真似を一生懸命するひよこ組の子どもたちの姿が見られました。また、あひる組の子どもたちの中にはひよこ組の高月齢児と、月齢がほとんど変わらない子もおり、クラス内で見ると「できない」ということが目立ちやすくなってしまいます。しかし、異年齢保育ではそのような子どもたちを「できない」と見るのではなく、「その発達の段階なんだ」と個人差を肯定的に認めやすくなりました。
 異年齢保育では、大きな集団の中で子どもたちを見るため、子どもたちを年齢別ではなく発達や個人差で見ることができます。また、できない子や下手な子が目立たなくなり、子どもたちが劣等感を感じずに済むという点もあります。そして、その子に合ったその子のやり方でやることによってその子が自ら自発的にやるようになり、集中力がつき、個性を良い方向に伸ばすことができるのです。
 子どもたちは、それぞれたくさんの個人差を持っています。私はその個人差も含め、その子の個性だと思っています。なので、その子一人一人の個性を否定的に見るのではなく、肯定的に認め伸ばしてあげることが、その子が自分自身で成長していくことに繋がってくると思っています。そしてこのことは、子どもに対してだけでなく、大人にも同じことが言えると私は思います。
  このように子どもたちの個性を肯定的に認めることを大切にしながら、子どもたち自身の自発的な成長を支えられるよう、これからも異年齢の関わりを大切にしていきたいと思います。そして、自分だったらどうされたら「やりたい」と思うか、相手の立場に立って考えることを忘れずに、子どもたちと向き合っていきたいと思います。 

 

落合 みお

2019 年 2 月 9 日 土曜日

 1月中旬からついに幼児組への移行が始まったりす組さん。 子どもたちは新しい環境の中でまだまだ緊張している姿も見られますが、自分たちより大きなお姉さんやお兄さんに助けてもらいながら、毎日楽しく過ごしています。
 ある日園庭で遊んでいた時の出来事です。 もう少しで給食の時間になるという場面で、砂場で遊んでいたaちゃんに「aちゃん、ご飯食べに行くからお部屋帰ろう!」と私が声をかけました。すると、「やだ!まだあそぶの!」と言うaちゃん。
 さてどうしようかと悩みその場で考えていると、「bちゃん!bちゃんがいい!」とaちゃんがしきりに言うのです。なにかなと思い隣を見てみると、aちゃんの側にはbちゃんがいました。bちゃんはaちゃんのことを気にかけてくれ、一緒に遊んだり生活の流れを教えてくれていた幼児組のお姉さんです。それを見た私は「bちゃんと一緒にご飯を食べに行きたいのだな」と気づき、bちゃんに「aちゃんがbちゃんとご飯食べに行きたいみたいだから、一緒にお願いしてもいいかな?」とお願いしました。すると、bちゃんは「いいよ!」といい一緒にaちゃんをお部屋まで連れて行き、ご飯も側で食べてくれました。それまでお部屋に入るのは嫌だと言っていたaちゃんもbちゃんと一緒にニコニコでお部屋に戻ることができました。
 保育所保育指針には『この時期の子どもは、自我が形成され、子どもが自分の感情や気持ちに気付くようになる重要な時期であることに鑑み、情緒の安定を図りながら子どもの自発的な活動を尊重するとともに促していくこと。子どもにとって、保育所が安心して自分の気持ちを表すことができる場であることは重要である。保育士等は子どもの気持ちを十分に受け止め、触れ合いや語りかけを多くし、情緒の安定を図ることが必要である。そして、子どもが適切な方法で自己主張することができるように、その主体性を尊重しつつ、言葉を補いながら対応する。』と記載があります。
 子どもが自分の気持ちに気づき、それを言葉で表すことができることはとても大切なことだと思います。新しい環境で子どもたちが安心して楽しく過ごせるよう、これからも子どもたちの気持ちに耳を傾けて、受け止めていきたいと改めて思います。そして、保育士だけでなく、幼児組のお姉さん、お兄さんとの関わりを通して、子どもたちが自分の様々な気持ち気づき、自己主張ができるように見守っていきたいと思います。

 

川上雪乃

2019 年 2 月 2 日 土曜日

 厳しい寒さが続くこの頃。子どもたちは、ひんやりとした空気を肌で感じたり白い吐息を吐いたりと、小さい体で季節を感じながら過ごしています。
 正月休みが終わり、1月より移行が始まりりす組の子どもたちが少しずつ上がってきています。上がってきたばかりのりす組の子たちは、戸惑う事や困ってしまう姿が見られます。そんな時には、大人が手を出すのではなく、ぞう組の小さな先生たちの出番です。困っている子に気がつくと「大丈夫?」や「どうしたの?」と声をかけ助けに来てくれます。上手く伝える事の出来ないりす組の子には、考えられる選択肢を聞きなんとかしてあげようとしてあげる姿が見られます。
 そんな様子をいつも見ていたきりん組の子が、りす組のAちゃんの側にいた一場面のお話です。給食の時間にお皿を持って困っていました。その様子に気がついた二人のきりん組のBちゃんとCちゃんの姿がありました。Bちゃんが「どうしたの?」と聞くのですがなかなか自分の気持ちを伝える事が出来ない様子でした。その様子を見て考えたCちゃんが「おかわりしたいんじゃない?」と言うとBちゃんはなるほどという顔をして「おかわりしたいの?」と聞くと小さくうなずくりす組の子をみて、二人はおかわりの仕方を優しく教えてあげていました。最後には「たくさんたべてね」と素敵な一言までつけていました。
 このように保育園の中では様々な関わりがあります。保育指針の中に幼児期の終わりまでに育ってもらいたい10の姿というものがあります。そこには、他児の気持ちにきづく力や考える力の大切さが組み込まれています。こんな素敵な関わりをしている姿を見て、困っている子がいると駆け寄るぞう組をみてきたきりん組、困っている時に優しくされてきたうさぎ組やりす組といった、きづき保育園の子ども達には困っている子へのきづきの気持ちを受け継がれていると改めて感じました。

 

蛭崎 晶弘

2019 年 1 月 26 日 土曜日

 厳しい寒さが続き、子どもたちも白い息を吐いたり冷たい風に頬を赤くしたりと、小さな体で季節を感じています。ひよこ組のお友だちが入園してから、10ヶ月が経とうとしています。今年度ものこり2ヶ月となりました。この10ヶ月で大成長しているひよこ組のお友だちのお話をしたいと思います。入園当初は歩くことすらままならなかったひよこ組さん。今では全員が上手に歩けるようになりました。お喋りも上手になり、手先も器用になり沢山成長したひよこ組さん。そんなひよこ組の成長の秘密は個人の力もそうですが木月保育園の異年齢保育にも関係しています。ひよこ組の1つ年齢が上のあひる組のお兄さんお姉さんが日々の活動から始まり、給食やおやつ、お着替えなどもひよこ組と一緒の空間で過ごしています。あひる組さんが身近にいることでひよこ組のこどもたちにとっては保育園生活の毎日が刺激であり勉強してるのだと私は日々感じています。
 木月保育園の園庭には、グラグラと動く橋の遊具があります。当初は一緒に上に乗っただけで不安定な足元に怖がっていたAちゃん。ですが日々の中でお兄さんたちが、ケラケラと笑いながら楽しそうに橋を渡っている姿を見ていたAちゃんは発見しました。「この橋楽しいんだ!」ということを。発見したAちゃんは不安そうな顔をしながらも、真剣な表情で一生懸命保育士の手も借りながらグラグラ橋にチャレンジしました。ゆっくりゆっくり一歩一歩進んでやっと渡りきった時、大喝采!!!!「グラグラ怖かったのに頑張ったね!出来たね!」ときっと周りからはオーバーすぎと思われるくらい褒めてあげます!周りにいるお姉さん達にも報告をして拍手してもらったりと、Aちゃんは満更でもない顔でとても喜んでいました。1回出来ちゃうともう楽しさを分かっているAちゃんは、楽勝に渡って楽しんでいる姿がたくさん見られるように。

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 遊具だけでなく、発達によって変わってくる室内のおもちゃでも、このような姿がみられます。ブロックをなかなかうまくくっつけられずに、保育士に頼んだり怒ったりしていたBくん。ブロックの組み立て方も作っているお兄さんたちを見て学び、気がつくと自分で出来るようになっていました。くっつけられるとどんどん遊び方は広がって、車をつくってみたり、動物みたいな形をつくってみたりと楽しんでいる姿が見ることができました。
 子どもは、周りの大人だけでなく1つ年上のお兄さんお姉さんも見本にしたり真似っこしたりします。楽しそうに遊んでいる姿をみてチャレンジしてみようという気持ちや、楽しそうだなという感情。どうやったら出来るのかな?と考えたりと日々様々な刺激を受けて成長しています。大人が色んなことを手取り足取り教えるのではなく、子どもたち同士で刺激をし合い学んでいく環境はとても素敵ですね。
 一歩ひいて子どもたちの姿を見てみると、他にも色々な発見が私たち大人もできるかもしれません、、、!

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村田 碧

2019 年 1 月 19 日 土曜日

 最近のあひる組のお友だちは午後の時間の過ごし方がそれぞれ違います。おやつはお昼寝から起きた子から順番に食べていきます。その時、ひよこ組のお友だちも起きた順番に席に座っていくのであひる組さんだけのテーブルもあれば、ひよこと混合のテーブルもできます。すると、自然とひよこの子を優しくテーブルまでエスコートしてあげたり、エプロンをやってあげたりする姿が見られるようになってきます。中には食べる時も、少しひよこ組の子を意識したりする子も出てきます。
 おやつを食べ終えると自由遊びの時間になります。この時数名の子が、移行を見据えてりす組のお帰りの会に参加して、そのままりす組の部屋で過ごします。みんなに声をかけると収集つかなくなってしまうので、小さな声で色々な子へ一人一人声をかけていきます。「りす組さんで遊ぶ??」と声をかけると「うん!」とすぐに使っていたおもちゃを片付けりす組へ遊びに行けるという期待を抱く子や、「…いや」と反応悪くりす組へ不安を抱く子と反応は様々。りす組へ行くとお兄さんたちを見てしっかりお山座りをし、今までに見たことないくらい真剣な表情でお帰りの会に参加します。
 乳児組のちょうど真ん中の年齢のあひる組。下の年齢の子たちと関わることで年下の子をリードしてあげたり、責任感が芽生えたりしていきます。また、年下の子との関わりを褒められることで、自尊心を得て子どもの自信につながっていきます。上の年齢の子たちと関わることで、お兄さんお姉さんからの刺激を受け、なんでも挑戦しようとする気持ちが伸びていきます。
 これから移行も始まっていきます。そういった関わりの中で、あひる組の子たちそれぞれの成長発達を促していき、伸ばしていきたいと思います。

 

一柳 翔平

2019 年 1 月 12 日 土曜日

 ある日の出来事。ゴミ捨てを終え、りすぐみの部屋に戻ると、Aちゃんが私に近づき「絵本がない!」と慌てて伝えにきました。クラスの絵本コーナーを見ると、確かに絵本がいつもより少ない!そして辺りを見渡すと、絵本を大量に持ったBちゃんAくんが椅子に座り、絵本を椅子の上に置こうとしていました。私は絵本を椅子に上に乗せ、高くして遊ぼうとしていると思い、すかさず「どうしたの?」と声をかけました。しかし、私はこの後当番の時間で、他のクラスに行かなくてはいけなかったため、何をしたかったのかを聞かずに、「絵本、読みたいお友達もいるから1人1冊にしようね」と声をかけてその場を離れてしまいました。
 そして、またある日のこと、りすぐみのレストランルームの方から「♫おはなしおはなしパチパチパチ。嬉しいおはなし、楽しいおはなし〜」と保育者がいつもしている手遊びを椅子に座り、子ども同士でやっている姿が見えました。そして、絵本コーナーに目を向けると、またしても絵本が少なくなっているのです。「絵本はどこに…」絵本の行方は、保育者の手遊びの真似をしている子どもたちの背中に椅子と挟むようにしておいてありました。「なんで絵本を背中に置くんだ…?」と疑問に思い、おもむろにその様子を見ていました。すると、BちゃんとAくんが「絵本始まりまーす!」と言い出し、背中に置いていた絵本を取り出したのです。その瞬間、私は「はっ」と気がつきました。よく、お散歩から帰ってくるとオムツ替えや給食の時間に時間差をつけるため、青空玄関で絵本の読み聞かせをすることがあります。その時、先に部屋に入った保育者から何冊か絵本を持ってきてもらい、その絵本を子どもたちに見えないよう背中に置いておくことがありました。「保育者の真似をしていたんだ…」と気づき、先日の「どうしたの?」と私が声をかけた場面も保育者の真似をして保育者になりきって遊んでいたことに気づきました。
 新しい保育所保育指針で「ごっこあそび」は「生活や遊びの中で、年長児や保育士等の真似をしたり、ごっこ遊びを楽しんだりする」(人間関係)「生活や遊びの中で、興味のあることや経験したことなどを自分なりに表現する」(表現)とあり、子どもたちは自分が見て経験した世界を「ごっこ」遊びとして表現することで、他人とイメージを共有したり、自己表現する方法を学んでいたりします。私自身、この出来事がきっかけで子どもたちの遊びでどんな言葉をかけたらいいのかは、子どもの姿をよく見ないと分からないと感じました。
 この出来事を大切にして、子どもが何に面白さを感じているのか、何を表現しているのか、子どもの思いにしっかり寄り添うように心がけていきたいです。

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小池 達哉