小さなもみじの物語

2018 年 7 月 14 日 土曜日

 梅雨の合間の晴れた日には、おもいっきり外遊びを楽しむ子どもたち。その子どもたちは入園から4ヶ月が経とうとしており、ますます子どもたちの成長が著しく見られます。これからお話しするのは、保育園の生活の中でAちゃんの成長についてお話しをしたいと思います。
 4月の入園始めの時はまだ歩けず、ハイハイか座って静かにおもちゃで遊んだり、床に寝ていたり、外を見ていたり、あまり動いていないことが多かったAちゃん。ですが、この4ヶ月で大きな成長を見せてくれました。それは、今まで歩けなかったAちゃんが徐々に一人で5歩6歩と歩いて部屋の中を歩き回り、おもちゃで遊ぶ時も「あーー。」と声を出して楽しそうに遊んでいるのを目にしました。そして、最近あることに挑戦しました。それは、園庭にある滑り台に登ることです。園庭にある滑り台は滑るまでに少し高い階段があり、そのあとに歩くと揺れるはしごがあります。Aちゃんは他の子どもが階段を登り、はしごを渡り、滑り台で滑っているのをじっと見ていた為「やってみる?」と声をかけ、階段の下まで連れて行ってみました。階段を登ろうとしなければ、他の遊びに移行しようと考えていましたが、進んで階段を這いずりながら登ろうとしていました。なので、自分の力で登るよう、少し手を離して後ろから落ちないように準備をして見守っていました。階段を自力で登り、立ち上がり、はしごを登ろうと2.3歩と渡り始めたので「Aちゃん!頑張って!見てるよ!」とAちゃんと顔が見える位置に立って応援していました。すると、揺れるはしごが怖かったのかその場でしゃがみこんでしまいました。その後は無理をせず、そのまま引き返し、抱きしめて頑張ったことを褒めてあげました。小さな2.3歩でしたが、とても大きな成長です。目の前で見れて嬉しかったです。
  遊びは子どもの成長において大切なもの、遊び自体が学習経験です。また、自発的に遊びを探し、周りの環境に関わろうと探索活動ができるのは、「安全基地」と呼ばれる関係性が形成されているからなのです。「安全基地」とは、その子どもの要求に答えてくれる養育者との関係からなる愛着関係が基盤となります。その関係性から助けてくれる、守ってくれるという大人に対して安心感を得られる場所、いつでも帰ってこれる場所(関係)という意味です。「大丈夫だよ。ちゃんと見ているよ」のやり取りが大切なのです。この「安全基地」があることで積極的に周りの環境に関われるので、様々な発見や自信がつき、子どもの一つの成長になります。
 これからも私たちが「安全基地」となり子どもたちにたくさんの経験をさせ、自分に自信を持てるよう様々な道具を用いて子どもたちとの遊びを広げていきたいです。

 

河田 真帆

2018 年 7 月 7 日 土曜日

 梅雨入りをして、急に気温が下がったり、雨がシトシトと降る毎日が続くようになりました。そんなジメジメとした気候を味方にして楽しく遊ぼう!とりす組さんではある遊びを行いました。それは、「寒天遊び」です。
 赤、青、黄色、緑、白、紫、オレンジと色とりどりの寒天を切り分けると、早速子供たちは寒天を触り「つめたーい」「つるつるするー」「ぷるぷるだー」「ゼリーみたい」と口々に寒天の触り心地を教えてくれました。怖くて触ることができない子も中にはいましたが、お友だちが触っているところをじっと見て様子を伺っていました。寒天と一緒に型抜きやカップも配ると、ぐちゃぐちゃと細かく手で握り潰してカップに入れる子、大き目に切ってカップに入れる子、切り分けられた寒天をそのまま上にどんどん重ねる子、テーブルの上で叩き潰すようにしている子など寒天の感触を楽しみながら思い思いに寒天で遊んでいました。

ブログ写真1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中でも一番多かったのは、寒天をカップの中に入れてお店屋さんごっこ!Aちゃんは「はい!アイス!」と言ってコップからはみ出そうなくらいのアイスを、Bくんは「すっぱいジュースだよ」と言って少し黒い色に変色しているジュースを、Cちゃんは「これはコーヒー」と言いながらキレイな色の層になっているコーヒーを出してくれて、まるでファミリーレストランのようになっていました。活動後にも自宅に持ち帰って遊べるようにすると、お迎えの時に子ども達の方からお母さんたちに話してくれて、落とさないように大事そうに持ち帰ってくれる子もいました。翌日の連絡帳には「お家に帰ってからも遊びました!」「美味しそうなコーヒーをごちそうしてくれました」「立派なクラッシュコーヒーゼリーが出来ていました」「こうやってコップに入れたんだよと教えてくれました」など寒天遊びを自宅でも楽しんだと嬉しいコメントが沢山!!雨が降って外に出ることが出来なくても、子ども達が楽しめる遊びを提供することが出来て良かったと感じました。

ブログ写真2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 さて、この「寒天遊び」は寒天特有の感触を味わいながら遊ぶことが醍醐味ですが、このような遊びを「感覚遊び」といいます。この「感覚遊び」は視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の5感を使う遊びで、今回の寒天遊びは「視覚・聴覚・嗅覚・触覚」の4感を使い遊びました。乳児期からこのような感覚遊びを行い、沢山の物に触れてきた子どもたちは、刺激をたくさん与えられ、好奇心旺盛で色んなことにチャレンジしようと新しい試みを持つことができるようになると言われています。また、想像力など考える力が備わり、新しい出来事にも動じずに受け入れるようになるとも言われています。
 私たち職員は、これからも小麦粉粘土や氷遊び、泥んこ遊びなどを取り入れて、子どもたちが楽しみながら感覚を養っていけるような遊びを提供していきたいと思っています。

 

ブログ写真3

田所 未帆

2018 年 6 月 30 日 土曜日

 3,4、5歳児のいる幼児組では、いつも子どもたちが自由に使える、お菓子やティシュボックスなどの空き箱、トイレットペーパーの芯など、いわゆる廃材を常備しています。箱を廃材BOXに入れた途端に、群がる子どもたち。お目当ての箱をゲットすべき、ちょっとしたケンカが起こることもしばしば...。
 さてさて、そのもらわれていった箱たちはこれから何に変身するのでしょう。ジーっと子どもたちを観察していると、保育士に名前を書いてもらって、すぐに製作に取り掛かる子、友だちにどんな箱を手に入れたのか自慢しに行く子、大切そうに自分のお道具箱へしまう子など様子は様々です。
 昨年度まで廃材を使ったことのなかった3歳児が、一番最初にすることは、箱集め。真新しいものを探しては、箱の争奪戦に参加しています。気づけば、自分のロッカーが箱だらけ、なんてこともしばしば...
 その次のステップとしてすることは、箱を何かに見立て始めます。私たちから見たら、なーにも変身していないただの空き箱ですが、、、「電車!プレゼントの箱!車!」などなどそれぞれ、イメージを持って箱と関わっています。
 さぁ、お次は、セロハンテープを使って箱を繋げ始めます。ロボットや、電車、車、さきほどの箱の見立てとさほど変わりはないのですが、、出来上がってくるものに変化が表れ始めます。本物にすこーしずつ、すこーしずつですが、近づき始めるのです。窓をつけたり、ライトをつけたり、細かな部分にも気づけるようになったら、一人前。空き箱を自分の身近にある好きなものに見立てて遊ぶという、技を覚えていくのです。
 廃材遊びの最大のメリットは、子どもの世界観や可能性をどんどん高めていけること。アイディア次第でいろいろな遊びに発展することができるので、子どもならではの独創性やイメージを繰り広げることができます。最初は、子どもたちの作品を見て、「何これ?」と思ったこともあるとは思いますが、次第に完成度の高い作品を作れるようになっていくので、作品を見て子どもの成長を実感することも出来ます。私たちが、保育に廃材を取り入れている理由は、身近なものと関連しながら、想像することの楽しさ、それを形にする楽しさを味わって欲しいという願いからです。
 大人から見たら、ただの空き箱かもしれませんが、この箱には子どもたちの夢が詰まっています。子どもたちと一緒にこれからも、いろんなものを作っていきたいと思います。


眞弓 知子

2018 年 6 月 23 日 土曜日

 子どもたちが入園して2ヶ月が経ちました。ひよこ組では徐々に泣く子どもは減り、楽しそうに遊ぶ姿がたくさん見られるようになってきました。この間までハイハイやつかまり立ちしていた子が、自力で2、3歩歩いたり、おしゃべりが盛んになったりと、この2ヶ月で子どもたちの著しい発達の速さに驚いています。毎日小さな成長を見せてくれてとても嬉しいです。
 今日はAちゃんの話をしたいと思います。Aちゃんは1番低月齢の8ヶ月の女の子です。入園したては、ただ寝転がることしかできなかったAちゃんですが、今ではハイハイができるようになり、よく私の元までやって来てくれます。ハイハイで保育士の元まで来ることは、当たり前のような光景に思うかもしれませんが、そのようになるまでの、入園当初から今までのAちゃんとの関わりで私は子どもにたくさん話しかけたりスキンシップをとることが大切だと気づきました。はじめの頃は寝転がっているAちゃんに保育士が話しかけたり関わりに行くという関係でした。
 その時期のAちゃんとの関わりで心がけていたことはたくさん目を見て話しかけることです。具体的には毎朝、登園してきたAちゃんを抱きかかえ、目線を合わせて「Aちゃんおはよう」と一言は声掛けを欠かさずしてきました。そのように目を合わせ笑いかけたりすることで、Aちゃんにとって保育士は知らない人から、いつもいる人、優しく接してくれる人と安心感に変わると思います。
 毎朝の挨拶は当たり前のことのように思うかもしれませんが、とても大切なことです。初めのAちゃんは話しかけてもポカーンと私の方を見つめるだけで特に反応はありませんでした。しかしハイハイができるようになると盛んにAちゃんの方から私の元へやって来てくれるようになりました。今では話しかけたり笑いかけるとAちゃんも嬉しそうに笑ったり、声を発しています。
 このAちゃんの成長の様子を通して伝えたかったことは、赤ちゃんとの関わりの大切さです。まだ話しかけても反応がない時期だとしても、たくさん名前を呼んであげたり話しかけることで愛着は形成されます。これからもたくさん名前を呼んだり話しかけて、さらに子どもが安心して過ごせるような関係作りを心がけていきたいです。

 

宇都宮 裕莉

2018 年 6 月 16 日 土曜日

 あひる組の子どもたちは、次々と2歳を迎え新しい成長の姿を見せています。みるみる成長していく姿を見るたびに、少し前の子どもたちの姿を思い出し、感動の連続の毎日です。そんな著しい成長を見せる子どもたちの姿のエピソードを、今回は紹介したいと思います。先日、園庭で遊んでいる際に、Aちゃんが履いている靴が新しくなっているのを見つけ、「Aちゃん、おくつ新しいね!」と話しかけました。すると、Aちゃんはにこにこの笑顔で「おばあちゃんに買ってもらったの!」とすごく嬉しそうに答えてくれたのです!Aちゃんが、誰かに何かをしてもらったと、はっきり言葉にして話したのを聞いたのは、初めてでした。実際にあったことを正確に言葉で伝えられるようになったこと、そして嬉しいという気持ちを言葉と共に相手に伝えられるようになったAちゃんの姿に、思わず「Aちゃん、そんなこともお話できるようになったんだね…!」と嬉しくて涙が出そうになりました。
 最近他にも、何人もの子どもたちが、毎日「先生なにしてるのー?」「それなぁにー?」などと話しかけてくれるようになってきています。その都度丁寧に子どもに伝わるような返事をしているのですが、今までは子どもたちの反応から、質問してくるものの理解まではまだ難しいのだと感じていました。しかし、最近は自分なりに理解しようとしたり、少しずつ言っていることが伝わるようになってきています。そして、中には保育士が元気がない時に顔を覗き込んで来て、「だいじょうぶ?」と、相手を気遣う言葉まで言ってくれる子もいます。ただ言葉を真似て言ったりするのではなく、自分で考え相手を思いやる気持ちが育ってきているのだと感じています。
 私たちは、子どもたちが言葉を話せる月齢ではない時から、その子の気持ちを受け止めつつ、相手に仕草や言葉を使ってやりとりをし、自分の気持ちを相手に伝えるのかを繰り返し伝えています。また、子どもたちが、何かを疑問に思い、保育士に問いかけてきた時や、どうしても一緒に遊んであげられない時は、私たちがどうしてその行動をしているのか、子どもに伝わるよう丁寧に話してきました。子どもたちが言葉を覚え、ただ真似て言うのではなく、自分の体験を自分なりの言葉にし、素直な気持ちと共に伝えられるようになるということは、このような保育士や大人の働きかけからその言葉の意味を理解し、自分から感情を言葉にして相手に伝えたいと思ったからこそ、育ってきた力だと思います。
 一見当たり前のように見える成長ではありますが、子どもたち自身の中ではとても大きな心の成長の1つです。目に見えている成長は、子どもたちがそれぞれ自分なりに感じ、考えたものが表れているということを忘れずに、これからも子どもたちの心に寄り添えるようなあたたかい保育で、子どもたちの成長を見守っていきたいです。

 

落合みお

2018 年 6 月 16 日 土曜日

 りす組になって2ヶ月、だんだんと子どもたちもクラスや保育士に慣れ、自分の好きな遊びを見つけて楽しむ姿が増えてきました。そんなりす組では5月からお当番活動が始まりました。今回はその様子を少し紹介したいと思います。
 まず、お当番のお仕事は・・・
  ①朝、先生と一緒に給食室に今日のデザートを聞きに行き、みんなの前で発表する
  ②朝の会でみんなの前に出て朝のご挨拶し、歌を歌う
  ③お昼寝から起きて、先生と一緒に給食室におやつを聞きに行き、みんなに発表する
 朝、保育園に来て、お当番バッチをつけてもらうと、嬉しそうにお友達や保育士にバッチを見せに行く子どもたち。子どもにとっては、バッチつけたその瞬間から特別な1日の始まりなのですね。「今日はお当番さんだね、頑張ろうね。」と声掛けをすると、「うん!」と嬉しそうな表情を見せてくれます。いつもはお昼寝からすぐに目覚めるのが苦手なAちゃんは、「今日お当番さんだね、おやつなんだろうね?」と声掛けをすると、はっとした表情で、驚くほど早く起きていました。
 また、お当番さんのお仕事の1つである今日のデサートを発表の時のエピソードです。少しみんなの前に出て緊張している様子のBくん。みんなから「今日のデザートはなんですか?」と聞かれると、すこしの間なにかを考えるように黙っていたのですが、振り絞るように、デザートを発表することができました。保育士が「すごいねBくん、みんなの前でデザート言えたね!」と褒めると、とっても嬉しそうにこにこしているBくんの姿が。
 2歳児は、自分のことを自分でする意欲が高まり、自己主張する場面も多くなる時期です。お当番活動に限らず、なんでも少しずつ「できた」という経験を積んだり、大人に自我の育ちを受け止めてもらうことで、自分に自信を持つようになります。いろんなことを自分でやってみたい、という気持ちが強くなる2歳児にとって、「できた」という達成感を感じることや、自己肯定感を高めることはとても大切なことだと思います。
 まだ始まったばかりの活動で、みんなの前に出て緊張している様子の子もいますが、これからだんだんと慣れていき、さらに楽しくお当番活動ができるよう、関わっていきたいと思います。

 

川上 雪乃

2018 年 6 月 2 日 土曜日

 新年度を迎えて2ヶ月が経ちました。ぞう組は遠足やお泊り保育、和太鼓などを行い、少しずつ年長児としての意識が高まってきたように思います。
 先日ぞう組さんが一番に園庭に出た時の出来事です。その日はどのクラスも園庭を使っておらず、思いっきり走り回れることを感じ取ったのか元気に走り回っている子が多かったので、小さなトラックを書いてあげました。すると、一人の男の子が昨年の運動会を思い出したのか「リレーがしたい」と言ってきたのです。そこで、メンバーを集め、バトンの代わりに小さなボールを持ちリレーが始まりました。私の記憶では、きりん組の時は勝ち負けなどにはあまり興味がなく、ルールを理解していない子も多かったと思います。しかし、その日はいざ始まるとしっかりとルールを理解し、次々とバトンを受け渡す姿を見ることができたのです。勝ち負けも理解をして負けると悔しがり泣きだしてしまいそうな子もいました。そんな出来事から日々の積み重ねによって、子どもたちの発達は生まれているのだと改めて実感しました。
 年中頃から年長頃にかけての子どもの発達としては、目的を持った集団行動が盛んになり今まで以上に仲間を大切にする気持ちが育ってきます。また、楽しく活動するためにそれぞれの役割を決めたり、遊びのルールを守ること、仲良く遊ぶための方法を考えるようになっていきます。またその一方で、自分の主張と相手の意見をぶつけ合うことも多くなり、ケンカや言い争いが増えます。その時、すぐに大人に頼るのではなく友達同士で問題を解決しようという姿が見られるようになります。このようなやり取りを繰り返す中で、集団としての団結心が高まり友達との絆が強くなっていきます。そして、友達同士の関係が親密になり、秘密や約束事を大切にしたり出来る限り守ろうとする姿が見られるようになり、集団の中でお互いが協力し合いながら遊びを行うようになっていきます。保育園生活の中で、異年齢での関わりによるお当番活動、園庭やホールでのリトミック・運動遊び・ゲーム、友達との関わりを深めていくピーステーブルなど様々な場面において発達を促し、子どもたちは成長をしていきます。
 これから、和太鼓の発表や運動会、生活発表会などを通して益々成長していきます。友だちとのつながりをより深めていく事で、集団での遊びや小学校への期待感などに繋げていってもらいたいと思います。

 

 蛭崎 晶弘

2018 年 5 月 26 日 土曜日

  ひよこ組のお友達が入園してから1ヶ月がたちました。パパやママとのばいばいに寂しくてシクシク泣いてしまうお友達もいますが、だんだんと自分の好きなおもちゃを手にとってあそんだり、好きなお歌を聞いてニコニコしたりと園での生活を楽しんでくれています。
 そんなひよこ組さんのAちゃんのお話をしたいと思います。入園当初から、Aちゃんはママと離れたことが悲しくて寂しくて、一日中泣いて過ごしていました。私達担任もお母さんに好きな遊びを聞いたり、Aちゃんにたくさん声をかけたり抱っこをして安心させてあげようと色々な事を試していました。「どーしたらいいのかな、、」と日々試行錯誤でした。ある日のこと、抱っこでお散歩にいきAちゃんが落ち着いてたので大丈夫かな?と思い抱っこから下ろすとケロッとした顔でニコニコ笑って歩き出しました。今まで泣いていただけのAちゃんがこの日を境に、音楽をかけると両手を上下にふって踊ったり、Aちゃんなりの言葉で沢山お話ししたりと保育園での時間を楽しんでくれるようになりました。その瞬間、本当に嬉しくて嬉しくて、、、よかったーー!ととっても安心しました。
  ひよこ組の子どもたちにとって知らない場所で知らない人と過ごす、すべてが初めてのことで不安が沢山です。私達がまずしてあげられる事は、子どもたちが安心できる場所(人)をつくってあげることだと思います。今、Aちゃんがこうして楽しむことが出来ているのは、保育園や職員が安心できる場所になったからだと思います。
  これからも一人ひとりの子どもたちと沢山お話をして、スキンシップをとりながら、きちんと気持ちを受け止めてあげ、みんなが安心して楽しめる場所にしていきたいと思います!

 

村田  碧

2018 年 5 月 19 日 土曜日

 4月の半ば、子どもたちも新しい環境に少しずつ慣れ、日々を楽しく過ごしていました。この日も園庭に出て、砂場や三輪車で遊んでいました。
 給食の支度ができたので、少人数ずつ声をかけ、部屋に一緒に入り給食を食べていました。ある程度グループごとで部屋に入っていたので、そのタイミングで入る予定のA君に「給食できたっていうから入ろか??」と声をかけても「いやだ」と応じてくれませんでした。私は「じゃ、また声かけるね」と言って別の子に声をかけに行きました。しばらくして、A君はみんなが部屋に戻ると分かったのか、様子を見て判断したのか自分からテラスにあがり靴を脱ぎ始めました。すると、A君の横で靴下が脱げずに靴下のつま先を少しもみくちゃにしてイライラしているB君がいました。A君はそれを見るやいなや、何も言わずにB君の靴下を引っぱり脱がしてあげていました。そして、B君の靴の中に靴下を入れると、自分の靴下に目をやりました。そして、とても小さな声で「B君…」とボソッと呟きました。実はA君もまた靴下が上手に脱ぐことができないのでした。しかし、B君はそれに気が付かずやってもらったらそのまま部屋に戻ろうとしてしまいました。一連のやりとりを見ていたので、思わず「A君何か言ってたよ??」とB君に声をかけてしまいました。しかし、それでもB君は靴下のことだとは気が付かずに2人でテラスで遊び始めてしまったので、結局その日は私が脱がせて部屋に戻り給食を食べたました。

IMG_4411

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 まだ、みんながそうだというわけではありませんが、少しずつ友だちとの関わりを持とうとする姿が見られてきました。同時に友だち同士のやりとりで自分の気持ちを主張したかったり、気持ちをうまく伝えられず、それがきっかけでトラブルになってしまったりする事も見られます。そういった経験を重ねながら少しずつ子どもたちは色々なことが出来るようになっていくんですね。
 ちなみに、その数日後A君が先にテラスに座っていると、B君がやってきて、靴下を脱がしてあげようとする姿がありました。2人はとても嬉しそうにしていました。

IMG_4412

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一柳 翔平

2018 年 5 月 12 日 土曜日

 いつも「先生見て?」と、ブロックで作ったものを何でも見せに来てくれるAくん。そのブロックに友だちが興味を持ち、Aくんに近づくと「僕のだよ」と半泣きになってしまう事がよくあります。そんな、他者とのコミュニケーションを学んでいる途中であるAくんの園庭でのお話をしたいと思います。「アリさん捕まえる?」今日も元気に園庭隅の花壇に、子どもたちが向かいました。園庭では子どもたちが、砂場遊びや三輪車など、1人ひとりが好きな遊びをしています。その中でも、“アリ探し”は子どもたちに人気です。いつも、誰かしら虫カップを持って、小さなアリさんを探して、地面とにらめっこしています。Aくんも「アリさん捕まえる!」と勢いよく、花壇の方へ飛び出して行きました。「あっっ!」その日はいつも以上に大きな声が花壇の方から聞こえました。様子を見に行くと、「先生、ダンゴムシ見つけたよ!」とAくんが笑顔で、私にカップに入ったダンゴムシ見せてくれました。その表情はお迎えで保護者が迎えに来たときのように、キラキラしていました。すると、その様子を見ていたBちゃん、Cちゃんが「見せて、見せて」とAくんが捕まえたダンゴムシに興味を持ちました。そして、ダンゴムシを見たBちゃんが一言「私も欲しい」Aくんに詰め寄ったのです。こんなとき、Aくんはどうするのだろう・・・。ブロックのときみたいに「僕の!」と言うのかな?Aくんの行動に一挙手一等足しました。すると、Aくんは、自分のカップに入っていたダンゴムシを見つめ、少し考えてから、「はい」と自分のカップに入ったダンゴムを取り出し、Bちゃんに渡したのです。「男前や・・・」私がAくんに惚れてしまいそうでした。そして、Cちゃんの分のダンゴムシも捕まえ、Cちゃんのカップにダンゴムシを入れました。そして、そのあと自分の分のダンゴムシを見つけ、捕まえていました。「ありがとう」と、BちゃんもCちゃんも嬉しそうにAくんに声をかけ、私もAくんに「Aくん優しいね」とそっと声をかけると、Aくんニコッと笑っていました。私はAくんが気持ちの中で、ダンゴムシを友だちにも見て欲しいという気持ちが生まれたのではないかと感じました。
 2歳児は身体・言葉の発達に伴い、身近な友だちとの関わりが生まれ、他者に興味を持ち始める時期です。まだまだ、自分の気持ちをうまく伝えられないことが多いですが、日々の生活の「子どもと子ども」の関わり中で様々な体験をして、他者との関わりを学んでいる事を感じました。私は「子どもと話したい」という気持ちから、子どもの会話の中に入っていきがちになっていましたが、この体験から、私たち保育士は子どもの「子どもと子ども」の関わりを見守る姿勢も大切だと気づきました。大人の仲介が必要な場面もあると思いますが、これからも、「子どもと子ども」の関わりを、暖かく見守っていきたいと思います。
 ただ、Aくんが見つけたのはダンゴムシではなくワラジムシだった事は、ここだけの話ですが・・・(笑)(笑)

小池達哉

 

IMG_0839