木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

やってあげようかな?(1歳児クラス・すくすく組編)

2022.06.03

新年度が始まり2ヶ月が経ち、いよいよ雨の季節がやってきますね。
すくすく組の子どもたちは、様々な面で成長を見せています。新しく入った新入園児の子どもたちは、新しい環境や新しいお友だち、保育士との出会いがあり、保育園で日々一緒に生活することで少しずつ園生活に慣れていきます。

そして、保育者やお友だちの姿を見ながら色々なことを吸収していきます。

 

少し前にこんなことがありました。
お散歩に行って帰ってきてお部屋に入る時のことです。

靴下や靴を脱ごうねと声をかけながら見守っていると、Aくんは保育者に少し援助されながらも自分でやろうとする気持ちが伺えました。最後に靴をしまうのは自分で!と片付けており、私は(自分でやろうとする気持ちがすごいな)と感心し「Aくんすごいね!上手にできたね!」と伝えましたが、うんうんと少し頷き、そのまま行ってしまいました。
別の日、またお散歩帰りにお部屋に入るよと声をかけていた時に、Bくんが疲れてしまっていたのか、なかなかやる気にならない様子でテラスに座り込んでいました。

そこへAくんが来て、さりげなく靴下と靴を脱がせ、Bくんの靴箱にしまってくれていました。私は見守りながら、Aくんの姿に驚き「Bくんのお手伝いしてくれたの?ありがとうね!!!」とスキンシップをしながら声をかけて褒めると、前回とは違い、恥ずかしそうにしながらも嬉しそうに笑ってくれました。

いつもはシャイなAくんがニヤッと笑い得意げな表情を見せてくれて、私も嬉しかったです。

 

Aくんは日々の生活の中でお父さんやお母さん、保育者に靴下や靴の着脱をしてくれている様子ををよく見ていたんですね。
そして、〝やってあげてお友だちに喜んでもらえることが自分も嬉しい”ということを、もう体感しているのだと思います。
子どもたちは年齢を重ねながら、遊びや生活面において、色々なことが少しずつできるようになりますが、それは「見る」ということからすでに学びが始まっています。
お友だちが遊んでいる様子をじっくり見てはいるけれど、なかなか自分で遊ぼうとしないという子もいますが、それは見ることで参加しており、子どもはすでにその遊びをやっているということなのです。
子どもの「見る」力はすごいものであり、好奇心や意欲からお友だちのお手伝いをしながら、成功体験を積んでその子の自信になっていくんですね。
その「達成感」「成功体験」がこれから先、子どもが成長していく上で、色々なことに挑戦する時の自信と意欲につながります。
子どもたちにとって、身近にいる保育者が見本となり子ども自身が「やりたい!」「やってあげたい」と思えるような行動と姿で示し伝えていけたらと思います。

    

堀米

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