木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

かたつむりさんのごはん(給食編)

2021.08.27

朝の9時前。最近では、るんるん組さんが給食室を訪れるのが日課となりました。
子どもたちのお目当ては、お部屋で飼っているかたつむりのエサをもらいにくることです。
「こん、こん、こん!おはようございます!かたつむりのエサくーださいっ!」
最初は緊張気味だった子どもたちも、今では大きな声で挨拶をしてくれます。

かたつむりのエサには、給食で使う人参の皮や、キャベツの外葉、きゅうりのへたなどいつもは捨ててしまう野菜くずを渡しています。

子どもたちに野菜を渡すときに「これなあに?」と聞いて、「きゅうり!」「にんじん!」などと野菜を当ててもらうのもお決まりのやり取りです。そして「この人参さんはね、今日の給食でみんなも食べるんだよ!かたつむりさんとおんなじだからね。」とお話ししています。

するとなんだか嬉しそうな顔をして「かたつむりさんお腹空いてるね!」と早くかたつむりさんに届けてあげたそうにしています。そして、「ありがとうございました!」と元気にお礼を言って、お部屋に戻っていきます。
担任の先生からも「最近は『かたつむりのエサもらいに行かないの?』と子どもたちのほうから言ってくれるんですよ」とお話ししてくれて、子どもたちも張り切って、楽しみにしているようです。

はじめは挨拶が言えなかったり、声が小さかったりした子が、自分たちから大きな声で挨拶をしてくれて、楽しそうに給食室に遊びに来てくれることに、子どもたちの成長を感じます。

 

食育は、自分たちが食べるもの以外からも伝えることができるなと改めて気付かされました。まだ理解するのは難しいかもしれませんが、自分たちがあげた野菜を食べている様子を見て【食べる=生きる】ということ、野菜くずをエサにすることで食材のムダが無くなるということなど、かたつむりの飼育から少しでも感じてくれるといいなと思います。
食育は、食べることへの興味を深めたり、食べる力をつけたりするためのものですが、心を育てるためのものでもあると思います。子どもたち心を育てられるような食育をこれからも心がけたいです。

髙岡 咲

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