木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

ごめんねの気持ちを乗せて(3歳児クラス・のびのび組)

2026.06.26

4月から幼児組としてお兄さんお姉さんになった3歳児クラスの子どもたち。少しずつお友だちとの関わりも増え、お友だちと一緒に「これ作ろうよ!」とレゴで同じものを組み立てたり、役になりきって遊ぶ中でお友だちと想像の世界を共有したりと、仲睦まじい姿が見られるようになってきました。またお友だちとけんかになってしまった時には、自分の思いを懸命に伝えようとする姿も見られ、言葉を通してのお友だちとのつながりがぐんと増えてきました。
そんな3歳児のAくんとBちゃんが2人で1つのボールを追いかけたり、キャッチボールをしたりして遊んでいたときのこと。たまたまAくんが投げたボールがBちゃんのほっぺに直撃。せっかく楽しく遊んでいたのに・・・とBちゃんは泣きたい気持ちやボールを当てられてしまいちょっぴり怒りたい気持ちなど、いろいろな感情が混ざった表情をしていました。少し前のBちゃんであれば、たくさんの感情が混ざってしまいなかなか言葉にできないもどかしさから泣いてしまっていましたが、そこはぐっとこらえて今日は自分の気持ちを言葉にしようと決めた表情をしていました。そして咄嗟に出た一言は、「Aくん、痛かったよ!!」でした。ボールが当たってしまって痛かったこと、またそれに対して謝ってほしい気持ちを言葉に乗せていました。
もちろんAくんもわざと当ててしまったわけではありません。Aくんもわざとじゃないことを伝えたい気持ちと、でも当ててしまったことへの申し訳ない気持ちが混ざった顔をして少し考え込んでいました。
そして咄嗟に出た言葉は・・・「痛いの痛いの飛んでいけー!」。

きっと「ごめんね」の言葉を待っていたBちゃんは目を丸くしてきょとん。でもAくんの気持ちを察したように、ニコッとして再び2人の遊びに入っていきました。
何か相手に悪いことをしてしまった時、大人はすぐに「ごめんねでしょ!」と言ってはいないでしょうか。つい仲直りの形式としてだけの「ごめんね」にはなっていないでしょうか。
今回のAくんの「痛いの痛いの飛んでいけー!」はきっと「悪いことしちゃったな、でもこの後も一緒に遊びたいな」という「ごめんね」の気持ちの表れだったのではないかと思います。だからこそ「ごめんね」の言葉ではなく、「ごめんね」の気持ちが大切なのだと気が付かされる場面でした。
つい話せる言葉が増えてきたり、複雑な感情が芽生えてきたりすると自分の思いをどんな言葉に乗せていいかわからなくなってしまうことが増えてくると思います。でも子どもたちのたくさん入り混じった気持ちが込められた純粋な言葉には何か心打たれるものがありますね。自分の気持ちに1番近いものの言葉を探す経験をするにあたり、この言い方は正しい・間違っているではなく、自分の気持ちに正直になれているか・相手に曲がった形で伝わっていないかを大切にしていけたらと思います。
まだまだ幼児組としての生活はこれから!自分に正直な言葉を使っていく中で、少しずつ相手の気持ちや、相手の言葉の受け取り方についても気がついていけたら良いなと思います。

池田

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