進級して2ヶ月が経ち、新しいお友だちや先生との保育園生活を楽しみ、ニコニコの笑顔が見られるようになってきました。
ある日のお散歩で、「春探しをしよう!」ということで公園までの道中にある春っぽいものを見つけるテーマを決め、出発しました。
道端に咲いている花、飛んでいる蝶、「春っぽい空だね!」なんて声も聞こえてきます。
そのまま公園に着くと、今度は満開の桜を見つけ「春だー!」と満開の笑顔の子どもたち。そんな中、年長児のAくんが「春図鑑を作りたいなぁ」と呟いていていました。
詳しく話を聞くと、公園内に咲いている花や葉っぱの写真を撮って、図鑑を作りたいとのことでした。そのままAくんと一緒に春図鑑を作成することになったので、花を見つけては写真に撮り、公園内の隅々まで探索しました。
園に戻ると新しく届いたばかりの植物図鑑を手に取ったAくん。「ここからお花探す!」と意気込んでいました。私はまず、Aくんに「見たことあるお花があったらこの付箋を貼ってごらん」と付箋を渡しました。すると、タンポポやチューリップなど、写真や絵をもとに知っている花、見たことある花のページに付箋を貼り始めました。
その後、付箋のページの中からその日撮影した花の写真と見比べ、一つ一つの花の名前を調べ始めたAくんはとてもイキイキとしていて、楽しそうに図鑑を見ていました。
全ての花の名前が判明すると、今度は花の名前を写真の隣に書きたい!とひらがな表と鉛筆を手に取ったAくん。一文字ずつ丁寧に書いていき、ついに図鑑が完成!自分で見つけ、調べ、作った図鑑は格別で、達成感に満ち溢れた表情をしていました。
作った図鑑をクラスのお友だちに見せ、園長先生に見せ、玄関に飾ろう!ということで、今は玄関に飾ってあります。
自分で一つのことをやり切ったという経験はAくんの自信にも繋がったようで、それからは廃材を使用した制作でも大作を作り上げたり、わからないことがあったら調べようとする姿が見られます。ひらがなを書くことが難しかったり、似ている花で迷ったり、職員が手を出すべきがどうか悩む瞬間がいくつもありましたが、少しでも自分の力でやり切れるよう見守ったことで「自分で作った」という成功体験がAくんに芽生えたのだと思います。
これからも、子どもの意欲を大切に、「やりたい!」を最大限伸ばして色々なことにチャレンジできる環境とその様子を近くで見守っていけるように子どもの声に耳を傾けていきたいと思います。

平塚


