木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

「わたしたちの」なつまつり(幼児組編)

2021.09.17

木月ほほえみ保育園では、8月19日・20日に『なつまつり』が開催されました。
幼児組では、8月に入ってから一人ひとりゲーム・屋台の中から一つ選び、準備を開始しました。段ボールや必要なものに絵の具やペンで色を塗ってゲーム作りや景品作りをしたり何回までにするか、などルールも子どもたちと決めていきました!

いざ、当日になるとみんな素敵な浴衣や甚平姿で続々と登園!
「見て見てー!」と一回転して見せてきてくれる子や恥ずかしがってママやパパの後ろに隠れてしまう子など、表情は様々ですがワクワクしていたんだろうな〜、お家で色々お話ししてきたかな〜とこちらも嬉しくなります。

しかし!
なつまつりは楽しむだけでなくお仕事も待っています。自分たちが準備をしてきたゲームや屋台での店番をするお当番を順番にしなくてはなりません。グループを2チームに分け、前半と後半で分かれます。

『まとあて』を例に挙げると、ボールを拾い渡す人・スタンプを押す人・景品をあげる人の3つの仕事があります。割り振りは、月齢や子どもたちのやりたい事を聞いてこちらで決めました。

9時30分「これからなつまつりを開始します。」とアナウンスが流れると、続々とお客さんがやってきました。
初めは戸惑う姿もありましたが、出口やボール、景品を渡す場所を伝えていくと「こちらでーす!」「次の人〜!」など声を掛けたりボールを拾うタイミングを見計らったり、自然と子ども達だけでお店を回していけるようになりました。
しばらくすると、自分たちで「交代する?」など声を掛け合ってお仕事をチェンジする姿もありました。

 

 

時間になり前半組が終了、交代を促すアナウンスを聴いて後半組がやってきました。「僕何したら良い⁈」「スタンプ押す人やりたい!」など、やる気満々です!

子どもたちが作り上げたなつまつり。
自分たちで準備をして、どのようなものを作るか決めてきたからこそ、ただ楽しむだけではなくお仕事もしたい!という責任感が芽生え、達成感を味わう事ができたのではないかと思います。

準備期間中もうきうき組(年長児)を中心に「僕たちはまだ?」「作りたい!」など聞いてきたり「こうしたらいいんじゃないか」「何を作る?」と子どもたち同士で話し合いをして進めていきました。本番だけでなく、数日前から意識することで、『提供されるなつまつり』ではなく、『自分たちのなつまつり』という気持ちが高まっているようでした。

それは、普段の生活でも同じです。作ってもらった折り紙より自分で作った折り紙の方が愛着を持ち、作る事が出来たという喜びも2倍です。
自分でやる楽しさの中で成功体験を得る事で何事にもチャレンジをしようと思えたり前向きになれるでしょう。

私は、子どもたちの出来た!と、パッと顔を上げた時の表情が大好きです。その顔は、とても嬉しそうで自信に溢れています。自分で出来た事で自信を持った子どもたちは、それをお友だちに教えようとします。

自信を持つことは、子どもたちが成長する上でとても大切なものだと私は思います。

自分に自信が持てないと不安で自ら行動出来なかったり活動に対して意欲が持てません。
何か、一つのことに興味を持って集中することで、自分たちで出来たという成功体験は自信になり自己肯定感を高めることにも繋がります。

保育園外でのお祭りやイベントが中止され、保育園の行事でも中止や縮小されることも多く、子どもたちの楽しみの一つが少なくなっていますね。
子どもたちが楽しくやりがいを感じながら、行事に打ち込めるような挑戦する機会をこれからも増やしてしていきたいと思います。

根岸菜々子

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