小さなもみじの物語

2013 年 12 月 29 日 日曜日

    私はフリーとして全クラスに入ります。子ども達から受けるときめき、驚き等、沢山あります。その中でのひとこまを紹介します。
    出勤時、幼児組の階段を登りきった所に3歳児、A君との出会いがありました。「ぞうがきたのでぞうーっとした。」・・・と、A君。「ねえ、だじゃれやろうよー」と、素敵な笑顔が私の中に飛び込んできたのです。私もどちらかと言うと、親父ギャグ、すなわちだじゃれが好きな方です。その日からだじゃれ合戦の始まり・・「トイレにいっトイレー」、「ふたがひとつ、ふたがふたーつ」、・・・いつの間にかお父さん、お母さんとのコミュニケーションにつながり、保護者との関係が出来ました。「きょうとうせんせいがきょうとにいってきょうかえってきた。」の長いだじゃれには、さすがの私もノックアウト寸前。でも、負けてはいられません。動物シリーズ、乗り物シリーズ・・・ない知恵を振り絞って日々奮闘しています。
    だじゃれが出来ると言う事は、韻を踏む事の理解につながります。「韻を踏む」というのは、同じ音を繰り返す事で、強弱をつけたり、リズミカルにする・・・頭韻、母音、子韻があり、大人の私でも難しいです。A君がだじゃれが出来ると言う事は、言葉で遊べる、言葉の理解が発達しているという事です。このような遊びを通して、言葉や文字への興味につながり、将来、楽しく勉強出来るような子ども達になってもらいたいですね。
    こどもたちのエネルギーは無限大です。そのエネルギーをもらっている私は幸せものです。


福村 千賀子

2013 年 12 月 22 日 日曜日

   楽しかった生活発表会も終わり、あっという間に、今年もあとわずかとなりました。4月に入園した時は赤ちゃんだったひよこ組の子供たちも、一人歩きやお喋りがとても上手になり、日々すくすく成長中です!

   今回は、そんな成長にビックリしたエピソードを紹介します!
   10月下旬。食事前に、レストランで食事の準備をしようと子ども達にエプロンを着けていると、Aちゃんがお友達のエプロンを持っていました。おや?と思って見ていると、なんとAちゃんはエプロンのマジックテープを外したと思うと、保育士のようにお友達にエプロンを着けてあげていました。Aちゃんは、お母さんや保育士にやってもらうことを見て覚えていたのですね!「Aちゃんすごいね~!」と褒められたAちゃんは、それから毎日お友達にエプロンを着けてくれるようになりました。最初は、先生が良いっ!と嫌がっていたお友達も、次第にAちゃんに着けて~とお願いする姿が見られ始めるようになり、ひよこ組に小さな先生が誕生しました!

   それから2ヶ月後のひよこ組…。食事前になると、私も着けたい!僕も着けてあげたい!とAちゃん以外にも、沢山の小さな先生が誕生しています。Aちゃんと保育士のやりとりを、周りの子ども達もしっかり見ていたのですね。レストラン以外でも、寝ているお友達にトントンと入眠を促してあげたり、お友達にパジャマ袋を渡してあげたりと、小さな先生達は大活躍しています。

   このように、保育士やお友達の真似をすることを、「模倣」と言います。一歳半~2歳前後は、特に生活の中で模倣することが増える時期だと言われています。その模倣した行動に、保育者や周りの人が褒めたり笑ったりすることで、赤ちゃんは自分の行動や存在が認められて満足するそうです。また、模倣して、褒められて嬉しかったことは、習慣化していきます。赤ちゃんの模倣としての言動には知恵の発達だけではなく、心の成長が深く関連しています。赤ちゃんは心の成長に支えられて行動を起こし、模倣行動に対する大人の反応ぶりをとおしてますます大人との心の交流を深めていきます。


   模倣は、人間の発達の上での大切な学習行動なのですね。私達大人は、子ども達の生活や遊びの中での模倣を大切に見守り、子どもの存在を認めてあげたいですね。でも、たまにドキッとすることを模倣されてしまうこともあるので、私も子どものお手本になれるよう気をつけていきたいと思います。


中澤 明日香

2013 年 12 月 14 日 土曜日

   12月になり、今年も残すところあとわずかになりましたね。毎年のこの時期になると、「1年ってあっという間だな・・・」と4月からのことをよく振り返ったりします。泣いてばかりだった子どもたちもずいぶんたくましくなり、お兄ちゃん、お姉ちゃんになってきました。

   先日、室内遊びの時に、Aくんが木のレールを上手に繋げて線路を作り、電車を走らせて遊んでいました。その時、横にいたBくんは、Aくんが遊んでいる様子をただ羨ましそうに眺めていました。その後、数日が経ち、今度はBくんがAくんのマネをしたのか、線路を作って遊んでいました。それを見たAくんは、電車のおもちゃを手にとり、Bくんが作った線路で遊び始め、Bくんも嬉しそうにAくんと一緒に遊びはじめました。更に数日経つと、今度はAくんとBくんで電車を交換して走らせたり、その様子を見ていた他のお友だちも遊びに参加し、その数も5人、6人とだんだん増えていきました。子どもたちが遊びを通じて友だちを意識し、成長していく姿を見ることができ、とても嬉しく思いました。

   子どもたちは、まず1人で遊ぶことによって、どの遊びをするか、どのように遊べば楽しいかを想像します。次に、遊びに集中し、遊びに入り込むようになってきます。そして、Bくんのように、友だちが1人遊びをして楽しんでいる姿を見て、自分自身も興味をもち、マネをし、自分のものへと吸収していくんですね。今までは、1人遊びが中心で友だちと関わる姿はありませんでしたが、自分自身の遊びが充実し、その充実感をお友達が感じとる事によって、遊びの幅や友だちと関わって遊ぶ楽しさがわかるようになってきたと思います。大人としても、子どもたちが満足し、遊びが充実できるような環境を準備してあげたいものですね。

   まだ、自分の気持ちを上手く伝えられない年頃で、ハラハラしてしまうこともありますが、不器用ながらも一生懸命に友達とやりとりする姿を暖かく見守っていきたいと思います。

 

文 宏泰

2013 年 12 月 8 日 日曜日

 最近りす組の間では手先の遊びが好きなお友達が増えてきました。その中の一つにカプラという積み木があります。カプラはあひる組の移行時すでにあったのですが、当時はまだ並べる・積むということしか出来ませんでした。ですが、最近では組み立てるということが出来るようになってきました。先日も「一緒にカプラやろう!」と誘ってくれた男の子がいました。最初、一緒に図1のようなものを作っていたのですが、途中その子が隣でまた同じような物を作り始めました。


 図1

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    「僕が作ったのと、翔先生のをくっつけよう!」と言ってその子が作った図1と、僕が作ったものをつなげて組み立て始めました。幼児組ではそういう遊び方をしている子はたくさんいましたが、幼児組へ遊びに行ったときに見たのか、当番で遊びに来てくれたぞう組さんが教えてくれたのかは定かではありませんが、りす組では初めての光景でした。そうこうしている間に私の作っていたものに他の子が数名加わりました。思い思いに組み立てるので私の作ったものは不安定になっていき、私がカプラを置いた瞬間、壊れてしまい、その子の組み立てたものも一部壊れてしまいました。「しまった、泣いちゃうかな?」と思いすぐに謝ったのですが、「しょうがないなぁ、もう一回作ろう!」と、自ら作ったものを壊して片付け始めました。

 子どもは遊びを通して様々なことを学びます。僕が何気なく一緒にカプラを組み立てていても、子どもたちは壊れないような組み立て方や、難しい組み立て方をその時に学んでいます。また、この頃の子どもたちは指先も動くようになり、複雑な組み立て方にも挑戦することが可能になりました。そのことにより、表現の幅も広がりました。子どもたちは、生活の一瞬一瞬で様々なことを学んでいるということを改めて実感することが出来ました。

一柳 翔平

2013 年 12 月 2 日 月曜日

 あっというまに年の瀬になり、日に日に寒さが厳しくなってきましたね。しかし子どもたちはおかまいなしに園庭を走り回っています。本当に子どもは風の子、元気一杯です!

    先日のお昼、レストランでこんなやりとりがありましたので紹介します。
年少の女の子三人が仲良くご飯を食べようと並んでいました。その後ろには年長の男の子二人組が並んでいます。お互いお友だちと楽しそうに話をしていました。すると年少の女の子の一番後ろに並んでいたA ちゃんがコップを落としてしまったので洗う為列をぬけました。しばらくして戻ってきたA ちゃんは黙って列に戻ろうとしたのですが、後ろに並んでいた年長児に「なんでぬかすの?後ろに並んで!」と言われてしまいました。困った顔で「でもさっきもここにいたよ…」と説明するも、年長の男の子たちには「えー!いなかったよ」と言われてしまいました。

 その後どおなるのかと思いながら見ていると、私の隣でご飯を食べていた年少の男の子B君が「A ちゃんはそこに並んでたよ!僕見てたもん。でもコップを落としちゃったから洗いに行ってたんだよね?」とA ちゃんに言いました。するとA ちゃんは「うん」とうなずきました。しかしそのあと続けてB君は「でも、どっか行くときはちゃんと守っててもらわないとダメだよ!黙っていなくなったら入れてもらえなくなっちゃうからね!今度からはちゃんと言ってからコップ洗いに行くんだよ」とA ちゃんにアドバイスをしました。それを聞いていた年長さんたちは「そぉだったの?じゃ入れてあげるよ」と納得していました。A ちゃんもホッと笑顔になりお友だちと三人でご飯をもらっていました。

 仲裁に入ったB君の成長に私は驚きました。今までは、ケンカの仲裁に入ってもどちらかの見方になることが多く、お互いに言い合い、子どもたちだけで解決することはまだ難しい年少さん。しかし今回は中立の立場にたち説明をし、A ちゃんにアドバイスをして解決することができていたからです。私はB 君に「A ちゃんいれてもらえてよかったね、ありがとう♪」と言うと誇らしげな顔で「うん」とうなずきました。

 年長や年中さんがしているやりとりを見て仲裁やアドバイスの仕方を学んだのでしょうね!日々の異年齢保育の中で年長児がトラブルの仲裁をしているところを見たり、仲裁に入ってもらったり、助けてもらった経験から身についたんですね。大人がすぐに仲裁することは簡単で解決もできますが、そっと見守り子ども同士の関わりを大切にしています。このような繋がりを通しこれからも成長してほしいと思った場面でした。

熊谷 直美