木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

虫さんと仲良しできるかな?(2歳児クラス・るんるん組編)

2023.08.14

るんるん組では外遊びで公園に行くたびに必ず始まる遊びがあります。それは「虫探し」です。

その日もまた公園につくと早速虫探しを始める子どもたちがいました。土の上や葉っぱの下、プランターの下など虫のいそうなところへ行き、虫がいないかじっと観察します。しばらくして公園の端っこから「いたよ!」と声が聞こえました。近寄ってみるとそこにはダンゴムシが沢山。それを見たAくんがダンゴムシを足で踏み潰してしまいました。動かなくなったダンゴムシを「動かなくなっちゃった…」と真剣に見つめているA君。A君がダンゴムシを潰してしまったのは、悪い意識からではなく、虫と触れ合いたいという好奇心や興味からでた行動ではないかと思います。「動かなくなっちゃったね。どうしてかな?」と声をかけると、A君は少し考えてから悲しそうな表情で「痛かったかも。」と答えてくれました。「そうだね。虫さんも生きてるから、次からは優しく触ってみようか。」と提案すると「そうだね。」と納得した様子のA君でした。

そのことがあってから数日後、またA君が公園で虫探しを始めました。B君がアリを見つけて捕まえようと手を伸ばした所、隣にいたA君が「優しくね。アリさん痛いから。」と教えてくれました。B君がそーっと手をアリに近づけると、アリの方から手にのぼってきました。A君とB君は「つかまえたー!」と満面の笑みで先生に見せにきてくれました。

いのちの大切さを伝えることはとても難しいことです。A君は一度ダンゴムシを潰してしまった経験から、虫にも「いのち」があるという実感を得ることができたと思います。大人の視点で見ると残酷だと感じる場面もあると思いますが、単純にいけないことであると伝えるのではなく、子どもが次にどのような行動をするのか見守り、子ども自身がなぜいけないのか考える機会を持つことができるように配慮していきたいなと思います。

早川

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