木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

おともだち大好き(1歳児クラス・すくすく組編)

2023.03.24

あっという間に3月になり、気づけば進級の時期が近づいてきました。もうすぐすくすく組から、るんるん組に上がる子どもたち。1月に移行を終え、進級へ向けての生活もだいぶ慣れてきました。

移行をしてからの子どもたちは、会話も出来るようになり、今までよりもいっそうお友だちとの生活を楽しんでいるように感じました。そんな子どもたちのエピソードをお話しようと思います。

 

とある日の夕方のことです。子どもたちはお部屋のおもちゃで自由に遊んでいる時のことでした。

その日は絵本が大人気で、絵本読んで!と子どもたちにお願いされて、一緒に絵本を読んで過ごしていました。その最中にAくんがやってきて、「せんせー読んでー?」とお願いしにきてくれました。その時は別の子に頼まれていた絵本を読んでいたので、「いいよ。この絵本終わったら読もうね」と伝えるも、「読んで!読んで!」と、お願いし続けていたAくんでした。

そんなAくんを見たBちゃん。「読んであげよっか?」とAくんに声をかけると、Aくんは嬉しそうに頷いていました。そのあと、Bちゃんは、Aくんを椅子に座らせてあげて、保育士がやっているのと同じように読み聞かせを始めました。文字は読めないものの、絵を見て得た情報や、先生の読み聞かせを見聞きして覚えていたセリフなどを話しており、よく見ているのだなと感心して見ていました。ひと通り読み終えたあとは2人でお気に入りのページに戻して、絵を見ながら、仲良くおしゃべりを楽しんでいました。

この日以降も、AくんとBちゃんを筆頭に、絵本の読み合いっこや、一緒にページをめくりながら見ている姿が度々見られました。絵本の内容に合わせて、だよね!だよ〜!など、会話を繰り広げながら楽しむ姿を見て、他の子も、感化されたように他のお友だちとのやり取りを楽しんでいる様子でした。

 

このエピソード以外にも、友だちとの関わりが増えたなあと、感じることが多くなりました。

園庭で遊んでいる中で、お友だちが三輪車に乗っていたら押してあげたり、ままごとで遊んでいると気付いたら一緒に料理を作って、食べさせあいっこをしたり…。1年前を振り返ると、それぞれが遊びたいおもちゃで遊んで、一緒に!というのはあまり無かった姿だなと思いました。幼児組の子どもたちであれば、「○○ちゃん、いーれーて!」と声をかけて、遊びに参加する姿がよく見られるものの、1歳児には、そういった声掛けはありません。ふとした瞬間、そばにいる子との遊びが始まります。

移行が終わり、異年齢交流を除いた長い時間をクラスメイトとの生活をしている子どもたち。徐々に仲間としての意識が芽生えているのかなと思いました。

これからも、集団への意識を持つことや、友達との関わりが増えることなどを通して、社会性が身についてくれるといいなと思います。

       

羽田

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