木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

見えないものが見える電気!?(幼児組編)

2021.06.11

幼児組では昨年度から続いていたサイエンスの時間ですが、今年度も始まることが出来ました。

今回はブラックライトで光る身近な物ということで、チラシにハガキ、お札に硬貨、コーヒーやエナジードリンクを用意し実験をしてみました。

はじめに照らしたのはチラシとハガキでした。

チラシの蛍光塗料が光ると驚いた様子の子どもたち、目をキラキラさせて見ていました。その他にも、ハガキに押されている目には見えない塗料がブラックライトに照らされて浮き出ると、見えなかったのに見えた!と大喜びでした。

残念ながら硬貨やコーヒーは光りませんでしたが、紙幣には偽札防止の仕掛けで透かし模様やブラックライトで照らすと浮かび上がる模様があったり、エナジードリンクは中に含まれるビタミンに反応して全体が黄色く光るなど、普段過ごすだけでは気づくことが出来ない不思議に気づくことができていました。

サイエンスの時間のあとに部屋で遊んでいると、真剣な様子でおもちゃを手にもち話をしている子どもがいました。

何を話しているのか近づいてみると、「これは光るかな?」「じゃあこれは?」と光るものを探していました。気になっている様子なのでブラックライトを出すも積み木やブロックは光りませんでした。

ついつい考えがちなのは、仮説を立てたことが上手くいかなかった(この場合は光らなかった)から失敗と思いがちになってしまいますが、サイエンスの実験ではむしろここからが大切になります。

間違えた、上手くいかなかった、その時に失敗した理由を考え、新しい仮説を立て、また挑戦し、どんどん核心に近付いていく、それは、サイエンスだけでなく生きていく上で必要な力でもありますね!

 

サイエンスは楽しく実験するだけでなく、子どもたちのなんで?やどうして?といった疑問を実験を通して解決していき、興味の幅を広げていき疑問に思ったことに対して自分で仮説を立てて考えていくことで、答えを出す力がついていきます。

しかし、はじめからいきなりそうはいかないので、仮説が間違ったら終わりではなく、なんで失敗したかを考え、また新しい仮説を立てられるよう近くにいる大人が必要な所を助けてあげることで少しずつ力がついていきます。

すぐに助けてしまったり、必要以上にやってしまったり、タイミングが遅れ、興味が無くなってしまったり、見極めがとても難しいですが、子どものなんで?どうして?のサインにアンテナをはり一緒に考える力をつけていきたいと思います。

 

今後は災害時に使える実用的な内容や普段の生活で不思議に感じることなど、楽しいサイエンスの実験を行えるようにしていきたいと思います!

       

        

鈴木 辰徳

 

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