木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

料理の不思議

2020.11.09

すっかり寒くなってきましたね。もう少し秋を楽しみたかったな~と思い、おうちで電子レンジを使って、焼き芋風にして食べて、秋を感じていました。

でも、お鍋が食べたくなる季節ももうすぐですね…。

 

 

さて、給食室では、子どもたちに食べ物に興味を持ってもらいたいと思い、お当番活動で給食室に来てくれた時に、その日に使う食材を見たり、匂いを嗅いだりしてもらっています。はじめは、緊張気味だった子どもたちも、だんだんと「今日は、何見せてくれるの?」「りんご切ってるところ、見えたよ!」「なにかの匂いがする~」と自分たちからお話ししてくれるようになりました。

 

ある時には、その日に使うお麩を見てもらいました。水に漬けて、お麩がだんだん柔らかく、大きくなっていく様子を不思議そうに見ていました。
「わ~、ちょっと大きくなったね」「ぷにぷにして、柔らかい!」「硬いままは食べられるの?」と反応もさまざま。だんだん変わっていく様子が面白かったようです。

 

最近では、幼児さんのお部屋に行くと、
「これ、どうやって作ったの?」とよく聞かれることがあります。
クッキーだったり、ケーキだったり、寒天だったり、子どもたちにとっては、何でできているのか、何が入っているのかが気になったり、どうして膨らんだのか、どうして固まったのか、など不思議がいっぱいなようです。
おやつに市松クッキーを出したときには、「これどうやって作ったの?」と聞かれて、言葉で説明してみたものの、なかなか伝えることが難しく…。

 

2回目の時に、作っている様子を動画でとって、子どもたちに見てもらいました。
「あ~、こうやって重ねて…、切って…なるほど!」と何回も見て、納得した様子の子もいたり、「上手だね~」と純粋に動画を楽しんでくれている子もいました。
「先生、またいろいろ撮ってきてよ!」と言ってくれて、次回も楽しみにしてくれているようです。

 

 

私たちは普段、調理している中で、当たり前にみているものでも、子どもたちからすると不思議に思うことがたくさんあります。

そして時には、私たちの想像をはるかに超える質問をされることもあって、答えられないこともたくさん…。

そのたびに、自分が見ているものを、当たり前と思わずに、いろいろな角度で見ることが大切だなと子どもたちから学ばせてもらっています。

 

 これからも、食に関する子どもたちからの疑問にはたくさん答えていきたいですし、自分自身も食に関してまだまだ勉強していきたいです。そして、子どもたちには、たくさん疑問をもって、考えたり、想像したりする力を、給食を通して持ってもらいたいなと思います。

栄養士 高岡 咲

          

 

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