木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

小さな一口、大きな自信

2020.07.02

ほほえみ保育園の子どもたちは、毎日たくさん体を動かし、お腹を空かせて、たくさん給食を食べてくれます。しかし時に、苦手な食材や、食べ慣れない食材に戸惑う姿も見られます。

 

ある日、幼児組のA君がお味噌汁をじっと見つめていました。「何か苦手なものがあるの?」と聞くと、「これが食べられない」と小松菜を指差して言いました。
「じゃあ、小さいの一口だけ食べてみようか?」と言うと頷いて、小さな小松菜の葉先を一口食べてくれました。「やったね!小松菜食べられたね!」と言うと嬉しそうににこにこしていました。
「じゃあ、一口頑張ったから、他のは取ってあげるね」と言うと、A君は「これなら食べられるよ!」と小松菜の茎の部分を差して言い、自分から食べたのです。
子どもにとって、苦手なものはたった一口食べるだけでもすごく勇気のいることです。でも、その一口が「食べられたんだ!」という大きな自信につながり、また食べてみようという気持ちに繋がります。

 

 

最近では、6月に入って、夏野菜がたくさん登場するようになりました。トマト、ピーマン、なす、かぼちゃなど、苦手なお野菜に苦戦する子もいます。

しかし、先生が声をかけたり、お友達が食べているのを見たりなどして、苦手なものにも挑戦しようとする姿もたくさん見られます。食べ物の好き嫌いは誰にでもあります。

私は、無理に食べさせるのではなく、子どもたちの苦手なものがひとつでも少なくなるきっかけ作りをしていくことが大切だと思っています。そのために、「どうして苦手なのか」を、子どもたちとの会話の中で理解し、「どうしたら食べられるようになるか」を考え、工夫しながら給食を作っていきたいです。

そして子どもたちには、「苦手なものに挑戦した」という経験を少しずつ積み重ねていって、自信に繋がっていくことを給食の中でも感じてほしいです。

 

 

 

栄養士 高岡咲

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