木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

「玄関から、育つもの」

2019.04.01

朝、泣き声から、『おはよう!』にかわってきたのが、夏前でした。今では、元気な声で『おはよう!』『あっ、今日はくまちゃんだ!』『これなに?』と、玄関にある物に興味を示すお友達も増えてきました。また、先生を見つけると、『昨日ね〜』と、昨日の出来事、朝の出来事を話してくれたり、『花咲いてたよ』『風吹いてたよ』『寒かったよ…』と季節の気づいたことを話してくれます。

この間、1歳児が散歩行こうと靴を履こうとしているときに、私を見つけ嬉しそうに靴を持ってきました。「はい」と、履かせて欲しいことを笑顔で要求してきました。(しかし、この子は本当は自分で出来るのですが、人を見て要求を変えているのでしょかね?。)他の子達は先生の声かけに、靴にそのまま脚を突っ込んでみたり、靴を持ち押し付けてみたりしながらと、いろいろなやり方で靴を履き、散歩に行こうという姿が見られます。靴の砂を落としている職員をみて、今では靴の中に入った砂を、トントンと靴から出すことを覚えた子もいます。
また、散歩から帰ってきた幼児組さんは、棚の上に置いてあるぬいぐるみを通して毎回、園長と話をしています。その日のぬいぐるみについて『今日は、くまちゃんなんだ、あの子はどこにいったの?』『くまちゃん、(ぼく)靴はけるんだよ』など話しかけたり、その日の天気から、『はなみずだしてる?』『風邪ひいたね?』など、ぬいぐるみの身体を気遣ってくれる子もいます。
誰かが話しているのをみて、自分も話したい、褒められるのをみたらできるところを見せたい、子どもたちの素直な気持ちが溢れています。また、覚えたこと特に1.2歳児は、右左を「こうでしょ」と、言わんばかりの笑顔で見せてくれる姿もみられてきました。
今では、戸外遊びから帰ってくると「ただいま」と、事務所に向かって、全クラスが大きな声で帰ってきたことを教えてくれます。私が先に出ると「園長先生がいい〜」と、言われてしまいますが…。
玄関で体験したこと挨拶・覚えたこと・できたことを言葉で・ものの頼み方・言葉がまだ上手くでない子は態度で表現をして・それらを私たち職員が気づき受け止めて、返事をして答えていきたいと思います。自分の気持ちが受け入れられる喜び、それが他者への思いを受け入れる気持ちに変わっていきます。その証拠に、幼児組さんは困っているお友だちに「履く?」「こっちだよ」と、声をかけたりお手伝いをする姿がみられてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玄関という狭い場所ですが、それぞれ子どもの気づき、心が育つ場所としてほほえみっ子は、今日も玄関を通ります。そしてどんどん、心も体もおおきくなる、【それが、ほほえみっ子】です。

 

木村 広美

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