木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

言葉よりも大切なこと…(0歳児クラス・よちよち組編)

2023.02.24

戸外遊びが大好きなよちよち組さん。
夕方も散歩に行ったり、園庭で遊んだりして元気いっぱい遊ぶ毎日です。
この日も午後のおやつ後に少しだけ園庭で遊びました。まだ肌寒い日だったのでシャボン玉を追いかけて走り回って遊んで体を温めていました。
でも走り疲れたのかAちゃんが突然テラスに行き片足の靴を脱ぎ、靴下も脱ぎ始めました。

よちよち組さんは秋以降、お外に行くときは帽子を被る。お部屋に入る時にはテラスで靴を脱ぐ。などなど戸外遊びの時の流れを覚えて来たので、お部屋に戻りたいのかな?それにしてもお部屋に戻る為に自ら靴を脱いでいるなんて頼もしいな~と思って見ていると…

あら?気が変わったのか再び園庭に歩いていきました。
しかし、片足は裸足のまま!
園庭に降りて足の裏の砂の感触に気付いたAちゃんはびっくりです!
慌てて反対側のテラスに避難していましたがびっくりしすぎて声もなく座り込んだAちゃん。
そこによちよち組のお友だちが大集合!

Aちゃんの緊急事態に気付いて
「どうしたの?」
「砂がついてるよ!」
とでも言うように集まってきたのです。
そしてBちゃんは急いでAちゃんのそばに行って足についた砂を手で払っているではありませんか!
Aちゃんも大人に頼るよう時と同じように足を見せてBちゃんに身を委ねています。

Aちゃんの安心して友だちに頼る気持ちとBちゃんの優しさ。
約1年間で一人ひとりの体の成長も著しい0歳児クラスですが、このような心の成長も感じることが出来て感動の場面となりました。
しかし、これだけではなかったのです。
なんと今度はCくん登場!

手にはAちゃんが先ほど脱いだもう片方の靴を持っています。
そして裸足の足に靴を履かせてくれようとしています。


困っていることに気付いたたくさんのお友だち、汚れた足をキレイにしてあげたいと思ったBちゃん、靴が遠くにあることに気付いて取りに行ったCくん。
きっと言葉でのやり取りが出来るようになってくると「先生!〇〇ちゃんが裸足だよ!」「○〇ちゃん靴は?」なんていう場面になるのではないでしょうか。
まだ言葉でのやり取りが難しい0歳児クラスの子どもたちだからこそ、友だちが困っていることに気付いてすぐに自然と体が動いていたのでしょうね。

もちろん「言葉」も大切です。
しかし、その言葉を習得する前にこのような身近な友だちに対して優しさの土台が出来ていることはさらに大切なことなのではないかと思います。
保育所保育指針の1歳以上3歳未満児の人間関係のねらいでは「保育所での生活を楽しみ、身近な人と関わる心地よさを感じる。」「周囲の子ども等への興味や関心が高まり、関りをもとうとする。」「保育所の生活の仕方に慣れ、きまりの大切さに気付く。」とあります。
今のよちよち組さんはこの人間関係の第一歩を歩き始めたところです。今後楽しいことだけでなくトラブルもあると思いますが今の乳児期に育んだ安心感、信頼感を心の根っこに持って育っていって欲しいなと思います。

村松

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