木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

公園の大冒険から町内探検へ!(0歳児クラス・よちよち組編)

2021.11.12

夏の間につかまり立ち、伝い歩き、そしてかわいいテクテク歩きを見せてくれるお友達が増えたよちよち組さん。

棚でつかまり立ちをしたまま「いないいないばあっ!」としゃがんだり立ったりして足腰を鍛え、お布団のお山やマットで遊んで全身のバランスを鍛えていたよちよち組さん。腕の力を使ってソファーに登ろうとしたり、ハイハイで階段を上りきったお友達もいました。

日に日に活発になっていくみんなにヒヤヒヤドキドキすることもありましたが、つかまり立ちが出来た時に今まで見上げていた私達と目線が合って嬉しそうに笑っているお顔、遠くにいたのにパーテーションや棚を使って伝い歩きで側に来て座っている私たちの肩に「ポンッ」と手を置いて喜んでいるお顔、「私、自分の力で立ってるよ!」と何にもつかまらずに突然立ち上がって自慢げなお顔…たくさん驚かされ、たくさん感動をくれた夏でした。

9月に入ると涼しくなり、待ちに待ったお散歩へ出発です!夏前はほとんどのお友達が座り乗りバギーでお散歩に出ていて、カラー帽子を被せても気になって引っ張ったり、帽子は断固拒否!をしていたよちよち組さん。

しかし、約2ヵ月ぶりのお散歩では全員つかまり立ちが出来るようになっていたので立ち乗りバギーを用意しました。初日は立ち乗りバギーの空間に驚いたのか泣いてしまったお友達もいて抱っこやおんぶもしましたが、背中からバギーに乗っているお友達の姿を観察していたのか翌日のお散歩では全員嫌がらずに乗ることが出来ました!さらに、カラー帽子も当たり前のように被っていたのです!ここでもみんなの成長に驚きと感動で一杯になりました!夏の間に身体面での成長だけでなく心も強くたくましくなり、お友達と触れ合って遊んできたことでいつの間にか仲間意識のようなものも生まれて安心感に繋がっていたのですね。

さて、お散歩先はと言うと、まずは入園当初から何度も行った思い出の川沿いへ。

以前は「ほら、とりさんだよ」なんて話をしてもみんなにとっては内容より声が聞こえることが先生が側にいるんだという安心感や確認が出来るバックミュージックのようなものだったと思います。

でも、今は違います!私たちが「ほら、とりさんだよ」と言うと言われた方向を一生懸命見つめて、見つけると「あー!」と目を合わせて見つけたことを伝えようとしてくれるのです。

これは「自分」と「大人」、「自分」と「物」というような「二項関係」だったところに大人と同じものを見るという視点の共有が成立して「三項関係」となり、さらに自分で見た物、見つけた物を指さしで示したり声を出して大人の注意を引こうとする力、自分が発見した新しい世界を伝えたい気持ちが生まれたということです。この指さしから思いを共有してその思いを汲んで丁寧に言葉にすることで言葉の発達にも繋がっていく大切なコミュニケーションなのです。

同じ道のお散歩で同じ会話でも発達の時期により、こんなにも意味の違う時間になるのですね。

また、歩きが安定してきたお友達はバギーから降りて先生と手を繋いで歩くことにもチャレンジしました。バギーからの目線よりも低くなりますが歩かないと分からない世界での発見や自分の足で自分のペースでのお散歩を満喫していました。この時は落ち葉を発見。この後ずっと葉っぱを握りしめて歩いていたんですよ。

まだ歩きの初心者。つないだ手を離そうとしたり突然しゃがみ込んだりもしますが、そのまま見ているとアスファルトに挟まったよく見つけたなと思うほど小さな石を取ろうとしていたり、手に持っている葉っぱを思い出して両手で触りたくなっていたり。かわいらしい理由がありました。

お散歩ではそんな歩きのお友達のペースを見守ることも心がけていきたいなと感じたのでした。

後日、いろんな発見を楽しめるようになったので大通りを通って東急車庫まで出かけました。しばらくはつかまり立ちでのんびりしていたよちよち組さんでしたが大通りに出た途端「あー!」と指さしをしたり、わくわくが止まらない様子で声を出しながら足を屈伸していたりと大盛り上がり!タイミングよくコンクリートミキサー車や救急車も通ったので私たちは「ほら!みてみて!かっこいいね!」と子ども達に負けずに盛り上がっていたのですが…その時のみんなは真剣すぎて静か…。通り過ぎた頃に声を出しながら振り返るのでした。「知る」「気付く」とは静かなのですね…。きっとそんな表情とは反対に頭の中はインプットするのに大忙しだったのかな?日々吸収、成長の時期ですね。

さていよいよ東急車庫に到着!
でも、「ん?なんだ?」とジ~ッと見ているよちよち組さん。

車庫、電車も「知る」「気付く」の瞬間だったのでしょうね。
遠くて動かない電車にピンとこず、車が動いている道路や先生の方が気になるよちよち組さんも。

室内遊びでは同じものに興味を持ったり、一つのおもちゃを取り合う姿も見られるようになってきましたが、戸外では一人一人の興味の持ち方の違いを発見した時間でした。
よちよち組さんの中でこれから「乗り物博士」になるのは誰かな?「昆虫博士、自然博士」になるのは誰かな?とこの先の成長を想像するだけで楽しくなります。
そして、今から色々な物を見て触れていくことが興味を広げる選択肢になり、ワクワクする未来をつくっていくのだという事を忘れずにたくさん経験が出来る環境を整えていきたいなと思いました。

                                 村松

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