木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「自分にも優しく」ひよこ・あひる組編

2025.12.29

先日、Aちゃんが使いたいおもちゃがあり泣いていました。

私が「そっか、使いだったんだね。まだBちゃん使ってるね。あそこに同じのがあるから、それにしようか?」と話していると、すっとCちゃんが来て、他の子が使っていたおもちゃと同じ物を取ってきて差し出してくれました。別の日にも私が足をぶつけてしまい「痛い」と思わず口に出てしまったことばを聞いてDちゃんが「〇〇せんせい、痛いの?大丈夫?」と顔を覗き込んで声を掛けてくれました。

心理学の世界で注目されているのが「コンパッション(compassion)」です。これは単なる“優しさ”ではなく、「他者の苦しみを理解し、助けようとする力」を意味します。「共感」と「コンパッション」は似ていますが、実は異なる概念です。

共感(エンパシー)は「相手の感情を感じ取る」こと。

一方、コンパッションは「その感情を理解し、何とか助けたいと行動する心の動き」を含みます。

たとえば、クラスで泣いている友達を見て、「かわいそうだな」と思うのが“共感”。「どうしたの?大丈夫?」と声をかけるのが“コンパッション”です。まさに、私が体験した出来事でした。

誰かに優しくする行為は、脳内で「オキシトシン(愛情ホルモン)」の分泌を促します。このホルモンは不安やストレスを和らげ、安心感をもたらす働きがあります。優しい行動をとることで、実は自分自身の心も整うのです。人に優しくするには、まず自分に優しくなれること」これがコンパッションの元になっているそうです。

「強い子」よりも、「優しくて折れにくい子」。そんな“しなやかな心”が育って欲しいなと感じました。

ひよこ・あひる  代田

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