秋はすっかり深まり、10月は安定しないお天気の日が多かったですよね。晴れた日にはお散歩に行って落ち葉やどんぐりなど様々な秋の自然を探せたらなと思います。今回は雨の日のお部屋でのお話です。
お部屋に箱があるのを見つけたあひる組のAくんは両手で「ドンドン」と叩くとその音を聞いてBくん、ひよこ組のCくんも集まってみんなで「ドンドンドンドン」と音を奏でていました。また、別の日には箱が別の場所にあったのでお部屋に持って行くと箱を見た瞬間に目をキラキラと輝かせて私が箱を床に置くまで目で追いかけていたAちゃん。そんなAちゃんが箱を叩き始めると以前よりも子どもたちが集まって来てお部屋の中は「ドンドン」、「トントン」と響いていました。音は不思議な力を持ち、人と人を自然に結びつけてくれていました。
音への反応は感覚統合(様々な感覚情報を整理してまとめる機能のこと)のひとつで「音の違い」や「振動」を感じることで聴覚や触覚が刺激され、感覚の調整力が育まれます。また、自分の出した音にお友だちが反応したり、一緒にリズムを奏でたりする中で共感的なコミュニケーションが生まれ、社会的関係の基礎も育まれます。
音楽的な要素のある遊びは子どもたちにとって自己表現の手段でもあります。言葉がまだ十分に発達していない年齢でも「楽しい!」、「もっと叩きたい!」という思いを音で表現することで情緒の安定や自己発揮が促されます。
子どもたちにとって音は単なる刺激ではなく、心を通わせることば。その瞬間の喜びや発見を大切に、保育者は子どもたちの感性が豊かに育つよう、音遊びの環境を整えていきたいと思います。 ひよこ・あひる組 櫻井



