木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「きっかけは突然に。」(3,4,5歳児 幼児組編)

2015.01.31

毎年ドキドキ、わくわくがたくさん見られる移行の時期となりました。1つ上のクラスへちょっと早いお引っ越しです。幼児組では年長が小学校への準備の為の移行と2歳児の受け入れがあります。ですので幼児フロアは2~4歳児のクラスになるのです。
移行が始まった日。まだまだ実感がなかったのか甘えん坊でマイペースなうさぎ組。あまり気にすることなく過ごしていました。ここが成長時?と思っていた私は少しがっかり。
ぞう・きりん組はりす組の手をひき目線を合わせ丁寧に教えてあげる姿が見られました。さすがです. うさぎ組にもこんな風になってほしいなぁ…と回りを見ていると、ぞう・きりん組の姿をじーっと見つめるうさぎ組のA君。私と目が合うとその場から逃げていってしまいました。しかーし!ある日の昼食中隣に座っていたりす組のB君が突然泣き出してしまいました。周りの子が「どぉしたの?大丈夫?」と聞いても一向に泣き止みませんでした。そんな中、A君は黙々とご飯を食べ続けていましたがB君の方をちらっと見るとスプーンを置き、ティッシュを取りだし涙を拭き始めたのです!そして「泣かないで!ほら、ご飯食べよぉ♪」と言うとまたご飯を食べ始めました。B君も次第に泣き止み気づけばご飯を食べ始めていました?そして一緒におかわりまで♪それからA君はりす組のお世話をするようになりました。まだまだぶっきらぼうですが(笑)B君の事がとっても気になるようで「こっちきて」「それはここ」などなど教えてくれています♪
うさぎ組だってやればできるんです!ただ今までやってもらっていた事をいざ自分でやってあげようとすると、やり方ってわからないんですよね。そして勇気が必要なんです。ちょっとしたきっかけでA君は1歩を踏み出すことが出来ました。こうして兄さんになっていくんですね!
うさぎ組さん。がっかりだなんて思ってごめんね…しっかり成長していたんだよね.あとは1歩を踏み出す勇気をそれぞれ見つけて欲しいと思った一場面でした。

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熊谷 直美

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