木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「学ぶ=真似ぶ…只今学習中!!」(0才児 ひよこ組編)

2015.01.24

明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。冬休みは約一週間でしたが、その間に色々な新しい経験を楽しんできたのでしょう。休み明けの子ども達の表情からはどの子からも成長を感じ体もしっかり大きくなったような気がしました。何よりも嬉しかったことは久しぶりに保育園に登園してきた子どもは保育士に合うことや、友達に合うことをとても喜んでいる様子が見られたことです。少しずつ言葉が出始めている子ども達からは、一言二言発しながら保育士に休み中の出来事を教えてくれるような雰囲気も見られました。「○○したの?」「○○だったの?」「○○行ったの?」等と保護者との連絡帳での出来事を思い浮かべながら話しかけると、「うん!」と嬉しそうに応えてくれる姿も多く見られ、いつのまにか会話が楽しめるようになったなぁと~!成長を感じる一瞬でした。そんなひよこ組のみんなは、1月に入りあひる組との関わりを生活面でも遊び面でも以前よりも多く持ち始めました。少し年上のお兄さん,お姉さんとの関わりの中から自然に吸収できる新しい事が楽しいようで積極的にあひる組の子ども達との関わりを楽しむようになってきました。
今回は、そんな中でも特に成長を感じたAちゃんの紹介をしたいと思います。Aちゃんは以前より少しずつ排泄面に興味を持ち始めていました。ズボンを自分で脱ぎ履きできるようになったことが楽しくておむつ交換の時には、ズボンを履いてもまた脱いで、そしてまた履いて…という行為を繰り返し楽しそうにしていました。発語も出始めていたAちゃんは、ある時排便のような仕草とともにその直後に「ウンチでた」と、小さな声で教えてくれました。「教えてくれてありがとう!」「すごいね~」と沢山誉めました。Aちゃんは、誉められてとっても嬉しそうでした。そんなAちゃんにいつオマルやトイレに促すべきなのか、保育士は悩んでいました。そんな時そばに真似っこのできる、素敵なお兄さん、お姉さんが現れました。あひる組のB君がトイレに誘われて歩いて行く姿を見たAちゃんの口から自然に「Aちゃんも!!」と言い一緒にトイレに行ったのでした。そして見事大成巧!「すごい!!ちっちでたね~」と誉められたAちゃんの表情は自信に満ち溢れていました。
トイレトレーニングスタートのきっかけは、大人の都合ではなく子どものからだと心の発達状態に合わせるべきというのが今の考え方です。あたりまえのように聞こえますが、実は忘れがちなことでもあるのです。例えば「ちっち」や「ウンチ」が何であるか子どもが認識していないとトレーニングは始めらません。このことは、子どもが自分のからだや身の周りにあるいろいろな物やその名前を覚えていく、という発達とリンクしています。「ママ」「パパ」「ワンワン」が言えたり興味のあるものをどんどん認知して言葉として発する時期。この時期にタイミングよく「ちっち」や「ウンチ」を教えてあげると正しく吸収していけるといわれています。
実は、大人との関係からよりも、年上の子どもの真似をすることで色々な事を覚えることができるといわれているのです。「学ぶ」は真似から始まります。「学ぶ=真似ぶ」とも言います。遊びを真似たり、生活習慣を真似たり、友達との関わり方を真似たり、今は、子ども一人ひとりの真似るポイントに違いは見られていますが、これらの経験が将来仕事を覚え人に教えていくことにもつながっていくのですね。あひる組との合同保育をもうしばらく楽しませていきたいと思います。

 

近野 典子

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