木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「新しい世界」(2歳児 りす組編)

2015.02.07

木月保育園では、毎年りす組の幼児組への移行が1月におこなわれています。4月からの幼児組へ進級してからの生活がスムーズに行えるよう準備期間としての2階において幼児組との一緒の生活になります。
冬休みが明けての自由時間に担任が移行の準備をしていると「それ、お二階で使うの?」っとA君が話しかけてきました。「そうだよ。もうすぐ幼児組さんのお部屋に行くからね。」っと私が答えるとA君はちょっと悔しそうに「僕は青グループじゃないからまだなんだもん。」っと答えました。A君はきっと楽しみと期待で一杯なんだろうと思いました。
他のグループが二階へ移行する中、A君が「僕ね、ぞう組(5歳児クラス)のB君から黄色カバンもらうんだ。だからそれを持ってお兄ちゃんと一緒に階段登って行くんだよ。」っと嬉しそうに教えてくれました。
一階のりす組では時々「寂しい、うらやましい」っと言う声が聞かれます。それが幼児組への今回の移行でわかったことです。それは、今までの一人遊びから集団を意識出来るようになった事やみんなでいる事が楽しいとわかってきたからこそ感じられるようになってきたのだと思います。
二階へ移行して不安になった子もいましたが、りす組が毎週増えていく事で安心して笑顔も増えてきました。移行してきた様子を見ていても、最初は興味を持ったパズルなどの手先遊びをやっていて、お兄さんお姉さんに手伝ってもらっていたのがお兄さんお姉さんがやっているカプラやスカリーノの積木遊びを側で見ていて一緒に参加させてもらったり、見よう見まねで自分で作ってみたりする姿が見られるようになってきました。 大きい子達がやっている物への興味や関心を持ち一緒にやりたい気持ちが芽生えるのも異年齢保育で生活しているからこそ、見られる子ども達の成長だと思います。
私達保育士だけでは出来ない子ども達の世界を大切に伸ばしていきたいと思います。

 

斉藤 操

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