木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「ひよこ組vsわくわくさん」0歳児ひよこ組編

2023.06.19

先日、ひよこ組の壁面に新しくいたずらボードを設置しました。このボードには、子どもたちが思わず触りたくなるような仕掛けをいくつか施しました。ひもを引っ張る、クッションを押す、チャックを開ける/閉める、マジックテープを付ける/外す、といったギミックがあります。上記の仕掛けを触るには、指先の協調機能が必要になってきます。ひもの先についたチャームはどのくらいの力で摘めばいいのか、クッションはどのくらいの力で押すのか、指先がまだ器用ではない子たちにはとても集中力のいる仕掛けになっています。また、この時期の子どもたちは好奇心旺盛。いろいろなものに興味を持ち、手当たり次第触って確認をします。その中には大人が困ってしまうものも含まれます。その時に「これはやってはいけません」「やめなさい」と言ってしまうのではなく「こっちを引っ張ってみたら?」「これ音が鳴るんだよ、不思議だね」と気持ちを別に向けられたら、お互いにストレスなく過ごせると思い設置しました。「これは人気が出てしまうなぁ」なんて考えていましたが、設置してみてすぐは全く見向きもしてくれませんでした。あひる組の子がお部屋に遊びにきてくれた時にひもを引っ張っている姿を見て「なるほど!」と遊び方を理解したようで、ひもを引っ張っては別の遊びをし、また戻ってきて鏡に向かってニヤっとする。

 

 

そして、また別の遊びをしにいく…と徐々に遊びが広がっていくように感じました。7月齢の低い子はまだ早いかなとも思ったのですが、つかまり立ちをしながら紐を引っ張り、一度デンと座ってまた、起き上がり紐を引っ張る。という遊びを繰り返していて、最初は見向きもされなかったのですが、今ではクラスのお友だちみんなが遊んでくれています。それでも、大人の想像の範疇を悠然と超えてくる子たちは、仕掛けもある程度遊んだら飽きてしまいます。また新たないたずらができそうな箇所を探して歩き、こちらも負けじと新しい仕掛けを日夜考え、子どもたちに卸していく日々が続きます。そんな試行錯誤な日々を楽しく子どもたちと過ごしていきたいです。また、新しい仕掛けができたらお知らせいたします。ひよこ 一柳

top