木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「1人遊びから広がる世界」1歳児あひる組編

2023.06.12

雨が続く季節となってきました。体をたくさん動かしたい子どもたちはずっと室内にいると、走り回ったりテーブルに登ったりとどうにか体を動かそうとしますよね。保育園でも子どもたちが発散できるように廊下を使って滑り台や巧技台を使って遊んでいます。そんな中で誰かが走り回ると楽しそうなことに気づいて一緒になって走り回る子や、我関せずと1人で黙々と穴落としやブロックで遊び続ける子など様々な姿が見られます。それぞれの場面を写真に撮りクラス投稿にアップしているので、保護者の皆様から「うちの子いつも1人で遊んでいるけど大丈夫でしょうか?」とご質問いただくことがよくあります。もちろん、大丈夫です。周りの子が一緒に遊んでいるように見えるので協調性がないのかと心配になるようですが、まだ1歳児は1人遊びの発達段階です。1人遊びができることが次のステップにつながっていきます。子どもはまず物があるということを認識し、その物を使ってみます。するとその周りにある物にも興味が出てきて遊びが広がっていきます。さらに物を介して他にも人がいることを知ります。その人が何をしているのか気になります。見て楽しむ傍観遊びというものです。見ている対象が大人ならばごっこ遊びの始まりに、子供ならば楽しそうだから真似をして遊んでみようという並行遊びになっていきます。並行遊びとは同じ物で同じような遊びを同じ空間ですることです。集まっていても関わりながら遊ぶわけではなく、物を介してその場で同じ遊びをしているだけです。この並行遊びが2、3歳頃まで続くと言われています。今まさにあひる組の子どもたちはこの並行遊びの段階です。そしてそのうちに同じ遊びを他のお友達とやると楽しいのだということに気づき、次第に連合遊びといってお友達と一緒に遊ぶようになるのです。4月に新しいお友達がたくさん入って2ヶ月。月齢の低いAちゃんが眠そうにしておりマットに寝転んでいました。

 

 

 

するとBちゃんがすっと隣にやってきてトントンと寝かしつけを始めました。Cちゃんも隣にちょこんと座ってなでなでしてくれたりしていました。BちゃんとCちゃんはお友達の存在に興味を持ってくれ、さらにごっこ遊びとも言える日常の中で自分がしてもらっていることを真似してやっているのだな〜と感じました。Aちゃんも嫌がることなく寝転んだままお友達を見ていて、子どもたちの中で認識がなされたんだなと思いました。よく1人で遊んでいる子も他のお友達がいるということの認識はしていて、ふとした場面で笑い合っていたり物を取り合って喧嘩をしたりしています。この日常の中でたくさんの触れ合いを通して様々な感情ややり取りを覚えて、いずれお友達と遊ぶことの楽しさも知っていって欲しいと思います。あひる組 新屋

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