木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「自分探し」ではなく「自分づくり」1歳児あひる組編

2022.05.09

5月5日はこどもの日でしたね。木月保育園でもお休み前に「こどもの日のつどい」をしました。こどもの日はこどもたちが元気に大きく育ったことをお祝いする日です。そして、鯉のぼりにはこれからも元気に大きくなってほしいという願いがこめられています。さて、あひる組が始まり早1ヶ月が経ちました。これまでは大人と一緒に遊びを楽しんだり、手助けを受けながら生活をしてきたこどもたちですが、1歳児となり自我の芽生えが目ざましい今日この頃です。ある日、水分補給のため保育士がお盆にコップをのせて運んでくるとAちゃんが近くに来ました。いつもの様に水を飲んでいたAちゃん。飲み終わったところでコップを回収するため手を伸ばすと、口をとがらせてコップを取られまいとかかえこんでいました。「お片付けするからちょうだい?」と声をかけても首を横にふり、頑なに姿勢を崩そうとしません。何でだろうなぁと不思議に思いながらも、ひとまずクールダウンが必要かな…とAちゃんに声をかけるのをやめて他の子の対応をすることにしました。すると保育士の隣から、コップを持った手がにゅっと伸びてきたのです。Aちゃんの手です。お盆の上に空のコップを置くと満足そうに遊びに戻っていきました。

なるほど…「じぶんで」やりたかったようです。今回のAちゃんの気持ちを細かく考えました。

〇自分で考える  「先生みたいに、わたしにだって出来るかも」

〇自分でやってみようと思う  「今日はわたしが片付けてみよう!」(コップを抱え込む)

〇自分でやりきる  「ふぅ…先生やっと「コップちょうだい」って言わなくなったわ。他の子に話しかけてる間にそーっとやってみましょ…っと。」 (そっとお盆に置く)

このようなことを、身近な大人に見守られながら繰り返し経験できると「自我」が確立されていきます。そうして、、

 

 

 

〖自分に自信を持って、色々な人と関わり、助け合って生きていく力〗につながっていくのだと思います。風のなかで泳ぐこいのぼりのように、時には失敗や困難にぶつかり葛藤しながらも、たくましく成長していってほしいです。気持ちを汲み取り、受け止めながら、2歳になる子どもたちの自分づくりを支えていきましょう! あひる組  小林

 

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