木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「ねぇねぇ せんせっ!!」フリー編

2019.09.30

ある日あひる組に入った時のことです。いつものように子ども達と遊んでいると何やら背後から玩具でつつかれているような感覚があったのです。振りかえってみるとA君がニコニコしながらブロックを持って立っていたのです。そして、ブロックを差し出して喃語を発していたのです。「どうしたの?何か作って欲しいの?」など、話しかけてみると黙って、ブロックを差し出してきたのです。その時、A君はブロックで何かを作って欲しくて私の背中をつついていたのです。またある時には私が部屋に入るなり近くによってきて、手を伸ばし「タッチ」の挨拶をしてくれました。他の日も、おもちゃのスプーンやコップを持ってきては、「あっあっ(あーん)」と食べさせる真似っ子をして食べさせてくれたり色々と玩具を持ってきて「あっあっ(あそぼー)」と喃語で話しかけてくれるようになったのです。

思い返せば、A君は入園した頃は泣いていることが多いお友達でした。泣いていない時は一人で座って周りをジーっと見回していた印象があります。でも日に日に園に慣れ、一人歩きができるようになると、あちこと動き回るようになり砂場の砂をいじったり、お姉さん達の囲まれて笑っていたり泣くこともなく興味のある物を見つけて一人遊びをするようになっていました。今のA君、お友達との関りはまだ多くありません。しかし、職員との愛着関係はしっかりと築くことができ、職員が見守る中で落ち着いて過ごすことが出来るようになったことが感じられます。職員との関係が安定してくることにより子どもは安心して大人と関わろうとし、大人が子どもの喃語を受け止め言葉で返していく事で単語を取得していくのです。これから少しずつ単語が増え、話出す時もA君もまじかかもしれません。A君だけでなくほかのお友達とも、どんな会話ができるのか今から楽しみになってきます。

これからも子ども達の毎日の成長に気付き、関りを大切にしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

フリー保育士 鈴木 翠

 

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