木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「天才ピアニカ奏者現る!」

2019.03.09

 寒い冬も終わりが近づき、園内では子ども達が歌う「思い出のアルバム」が響き渡り、ぞう組さんが卒園式で披露する和太鼓の力強い音が聞こえるなど、木月保育園ならではの春の訪れを感じるようになりました。りす組さんは2月上旬で幼児組さんへ完全移行し、いまは幼児組さんでの生活を少し緊張しながらも楽しめるようになりました。

 そんなりす組さんの今注目NO1の新しい遊びが、楽器遊びです。中でもピアニカが一番人気があり、朝からピアニカの音が聞こえています。最初は、どこにホースを差し込むのかも、どのように演奏するのかもわからずにいたお友達もいましたが、1度教えるととても楽しそうにピアニカを吹いて「ねぇ!聞いて聞いて!」と私たち職員に声をかけてくれます。

 ある日、とても上手な「チューリップ」の演奏が聞こえてきた為「きりん組さんかな?やっぱり上手だな…」と思って音のする方を見ると…なんと!りす組さんのAちゃんだったのです。リズムも遅れることなく、ミスも無く堂々と吹くAちゃんに思わず駆け寄り「Aちゃん!すごいね!お兄さん、お姉さんが吹いているのかと思ったよ!」と話しかけると、にっこりと笑い、もう一度「チューリップ」を吹いてくれました。楽譜を見て吹いているのかと思ったのですが、置いてあったのは「きらきら星」とわかり2度ビックリ!(木月保育園では楽器遊びの為に用意してある楽譜は音符が読めなくても音がわかるように音階に色分けのシールを貼ってあり、ピアニカの鍵盤にも同じ色のシールがあってあり、シールを見ながら鍵盤を押すと曲が吹けるようになっています)早速Aちゃんのお母さんに「Aちゃん上手にピアニカでチューリップを演奏してくれたのですが、お家でピアノの練習していますか?と聞くと、「絵本についている鍵盤でチューリップの練習をしているんです。親が弾いている所をみてきっと覚えたんだと思います」と教えてくれました。「3歳で目を耳の力を駆使して、こんなに難しいことができるとは…」とAちゃんの隠れていた才能をみることができてとても嬉しくなりました。

 木月保育園では、ピアニカだけでなく、タンバリン、カスタネット、鈴、トライアングル、木琴が置いてあります。子どもの音感が育つのは、乳児期から幼児期であり、色々な楽器や音楽に乳児期から触れて、好きな音楽や楽器を見つけて楽しんでもらいたいという考えから様々な楽器で自由に遊べるようになっています。ここで重要なのは、正しさの追求よりも自由に表現することです。私たち保育士は必要以上に介入しすぎないようにし、楽器演奏の楽しさを味わってもらいたいと思っています。

 もちろん、お友達と一緒に1つの曲を合奏することも周りの音を聞く力や協調性を育むことができるので、幼児組での活動にも取り入れ、毎年素晴らしい合奏を生活発表会で披露してくれます。

 音楽とは、音を楽しむと書いて「音楽」と言います。これからもたくさんの音楽や楽器に触れることのできるように保育を行っていきたいと思います。 

                                        りす組   田所 未帆 

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