木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「みんなで力を合わせてクッキング」(3.4.5歳児 幼児組編)

2017.08.05

 先日、園庭で育てているお野菜を使って夏の調理会をしました。これは、木月保育園が行っている、食育のひとつです。メニューは、みんなが大好きな「ピザ」。3歳児のうさぎ組は、ピザ生地作り。4歳児のきりん組は、プラスティック包丁を使って、しいたけとなすを切ります。5歳児のぞう組は、本物の包丁を使って、ミニトマトとピーマンを切ります。子どもたちに、事前に調理会の話をしてから、手順が書いてあるポスターを見ては、この日をとても楽しみにしてきました。お家で練習してきた子もいるほどでした。image1
 さっそく始まった調理会では、各クラスごとに保育士がつき、クッキングスタート。生地作り担当のうさぎ組さんは、最初は粘土遊びのように楽しんでいましたが、力のいる作業に悪戦苦闘。お隣のきりん組さんを覗いてみると、子どもたちが切りやすいようにある程度栄養士さんがカットしてくれた、「しいたけ」「なす」を1人ずつ丁寧に切っています。少し緊張気味の様子。そのまたお隣の「ピーマン」「ミニトマト」を切っているぞう組さんを覗いてみると、こちらは「ミニトマト」に苦戦中。みんなとっても真剣な様子です。
 そうこうしているうちに、生地が完成。うさぎ組さんがトマトケチャップを塗って、きりん組さんとぞう組さんにバトンタッチ。今度は切った野菜をそれぞれ丁寧にのせていきます。トッピングに、ツナやコーン、チーズの代わりに細かく切ったお餅とマヨネーズをのせて完成!!オーブンで焼いてもらって、いよいよおやつの時間。焼きあがったピザに大興奮!!image2
 いつもは「ちょっと(少しの量)」を選ぶ子も、「普通」を選んでいます。それぞれもらった子から食べ始めると、「おいしい~!!」「おかわり!」の声が沢山聞こえてきます。子どもたちが喜ぶ姿をみていると、あれあれ・・・? 張り切って大きなピザを持っていったRちゃん。困った様子。「どうしたの?」と声を掛けると、「た、た、食べれない~!!!!」と半泣き状態。保育士「何が嫌だったの?」R「ト、ト、トマト~~~~!!!」保育士「Rちゃん、ピザ美味しそうにみえた?」R「うん」Rちゃんはもともと野菜が苦手。ピザの上にはたっぷりの夏野菜。
 いつものRちゃんだったら、絶対に「ちょっと」を選ぶはずなのに、その日は違っていました。自分で作ったピザ。張り切って大きなピザを選んでしまったのです。保育士「一口だけは食べよっか?」R「う、うん・・・」Rちゃん、最後は頑張って一口食べてくれました。
 食育とは具体的には、食生活の習慣やマナーを正しく身に付けること、健康的な食事について考えること、農業や水産業などと食についての関わりを知ること、古くからの食文化について知ることなどが挙げられます。なかでも、幼児期には、食べることに興味を持つことや、家族や友だちとの関わりを大切にしながら食事を楽しむことが大切です。
 トマトが苦手なRちゃんが、トマトがのっているにも関わらず、大きなピザを選んでくれたこと、それだけで、「ピザ作り」は大成功です!!!すこしずつ、すこしずつ、苦手なものとの距離が縮まるように、これからも楽しい食育を考えていきたいと思います。

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眞弓 知子

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