木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「お友だちの存在」(フリー編)

2014.12.27

 りす組(2才児)での、ほほえましいお話です。給食のデザートは子ども達のお楽しみでもあります。その日のデザートはヨーグルトでした。Aちゃんはヨーグルトのふたが開けられず、「できない!」と言って、なかなか開けられませんでした。自分の力で考え、開けられるようにしばらく見守っていましたが、ふたは開けられず、保育士が手を添えてふたの開け方を教えていました。その様子をBくんは黙ってずっと見ていました。Aちゃんは再び挑戦すると、ふたが開きました。「やったぁ~!ふたが開いたね。頑張ったね。」と私が言うと、Aちゃんは得意顔になっていました。それを見ていたBくんも「よかったね!」と言って頭をなでてあげていました。AちゃんはBくんに認めてもらい、頭をなでてもらって嬉しそうでした。私はBくんの気持ちも受け止め、「やさしいね。ありがとう。」と、声をかけると、Bくんも嬉しそうにヨーグルトを食べていました。
 この時期は、体力も付き、「自我の芽」が出て、心身ともに伸びゆく時です。このお話のように、子ども同士の関わりが活発になり、お友だちの存在が大きくなり、社会性を育む大切な時期です。社会性を育むには、子どもの喜びや不安な気持ちを受け止め、認めてあげることが大切です。大人に認められている安心感があってこそ、子どもはお友だちとの関わりに積極的に踏み出せ、社会性と繋がっていきます。
 日々の保育の中で、自分の気持ちを出しながら、相手の気持ちにも気づき、認め合える経験が出来るように、子どもたちの関わりを大切にしていきたいと思います。

島袋 美紀

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