木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

『イベントやります!』(幼児組編)

2014.05.03

 幼児組では朝の会の前に『◯◯の時間』と題し、わらべうたや言葉あそびなどちょっとした遊びを楽しんでいます♪そこに今年度から『サイエンス』という要素を取り入れてみました。4月は『太陽と光』ということで、太陽や光についての話だけでなく、そのあと遊べるようにと思い、影ぼうし遊びを紹介しました。するとコレが年長児を中心にヒット!その日は人の形だけでなく魚や家などたくさんの影ぼうしを作り、天気が悪かったのでプロジェクターの光で遊びました。

  しかし人数が増えると、その子の体で光が遮られて中々影ぼうしで遊べなくなってきてしまいケンカに…。そこで影絵として、年長児に「みんなでお話を作ってやってみたら?」と声をかけてみると「いいねー!」と盛り上がり、自分たちのノートに脚本を書き始めました。

 夕方になると何やらみんなに紙を渡していた影ぼうしメンバー。そこには「イベントチケット」と書かれていました。どうやら子どもたちは作った話でみんなに影絵を見せるイベントをすることにしたようです。「お母さんも来てねー!」と親を誘うほどの自信と期待!しかも色々なクラスの先生にも配っていたので、急遽次の日にイベントを開催することにしました。

 次の日、少し練習をしてついに本番!時間になるとたくさんのお客さんが入ってきました。自然と子どもたちは主催者となり、「チケットを見せてください」「お待たせしましたー」「この線より後ろに座ってください」と仕切っていました(^_^)お客さんを待つ間も「もうしばらく待つので手遊びをします。みんな2人組になってください」といつもの先生のよう♪そして本番もお話は短かったけれど大成功?!「もっと練習すればもっと上手にできるね」「短かったから次は長い話にしよう」と反省会も行われており、とても満足した様子でした☆

 年長の子どもたちの力に担任の私もびっくりさせられました。きっかけは大人が与えましたが、子どもたちが自分たちの力で発展させていき、ここまで大掛かりなものになりました。日々の些細なやり取りも、子どもたちにとっては発展の材料。色々な人との色々なやり取りから真似・模倣し、どうやったらおもしろくなるかを想像・発想し、実際に作り出し、発展させていくことで、どんどん成長していきます。色々なことを吸収していく子どもたちに、様々な話を読み聞かせ、知識を増やし、会話のやり取りを楽しむことで、遊びを発展していく力を育てていくことができたらいいなと思っています。

 

森田 淳子

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