木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「ホッとスペース」(幼児組編)

2014.01.05

 新年明けましておめでとうございます。今年は午年ですね!馬のように颯爽と走り抜ける1年にしたいですね。今年もよろしくお願いします。

 2014年が始まり、いよいよ来週からりす組さんが幼児組にやってきます。ぞう組さんはお昼寝がなくなり、小学校への準備が始まります。新しい年が来ると共に、移行が始まると今年度も残りわずかだなぁと感じます。

 ぞう組さんには6月くらいから朝、ちびっこ先生としてりす組に遊びに行ってもらったり、11月からはお当番としてお昼に配膳、寝かしつけをやってもらったりと、年長児の自覚を持って小さい子に優しくできるよう機会を設けてきました。意欲的に取り組んでくれて、「◯人寝たよ!」「大変だった。疲れた~」と話してくれます。
 時には先生のようにうさぎ組さんに絵本を読み聞かせてくれたり、朝の会の場所に手を引いて連れて行ってくれたりと、自然と優しくなってきました。そんなぞう組さんを見本とし、きりん組さんの中にもうさぎ組さんの面倒を見てくれる子が増えてきています。

 ある日、朝の会のときにうさぎ組のAちゃんが自然とぞう組のBくんの足の上に座りました。少し足の上に乗り痛そうな座り方でしたが、Bくんは困ったなぁ、仕方ないなぁ、という顔をしているだけで何も言わず、AちゃんはBくんの膝の上でニコニコしています。またある時、ぞう組のCちゃんの膝の上にまたAちゃんが座っており、Cちゃんは優しく包み込むような形で座らせてあげていました。Aちゃんはニコニコしながら完全に体を預けています。Aちゃんにとって大好きなお兄ちゃんお姉ちゃんはまさに安全基地!ホッとするスペースだったようです。

 このような経験をした子どもたちは、さらに自分より下の子どもたちに自然と優しくできるようになります。年上のお兄ちゃんお姉ちゃんにしてもらったことは、いつかそれを自分がすることが当たり前となり、受け継がれていくものだと思います。最近では少子化により一人っ子の子どもも多い中で、このような異年齢の関わりが自然とできることが保育園の役割でもあると感じています。日頃から子どもたちが下の子との関わり方を知っていけるよう、また、良い見本となるような関わりを私たち保育士や大人も心がけていきたいと考えさせられた出来事でした。

森田 淳子

top