木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「レールでつなごう友達の輪」(あひる組編)

2013.12.14

   12月になり、今年も残すところあとわずかになりましたね。毎年のこの時期になると、「1年ってあっという間だな・・・」と4月からのことをよく振り返ったりします。泣いてばかりだった子どもたちもずいぶんたくましくなり、お兄ちゃん、お姉ちゃんになってきました。

   先日、室内遊びの時に、Aくんが木のレールを上手に繋げて線路を作り、電車を走らせて遊んでいました。その時、横にいたBくんは、Aくんが遊んでいる様子をただ羨ましそうに眺めていました。その後、数日が経ち、今度はBくんがAくんのマネをしたのか、線路を作って遊んでいました。それを見たAくんは、電車のおもちゃを手にとり、Bくんが作った線路で遊び始め、Bくんも嬉しそうにAくんと一緒に遊びはじめました。更に数日経つと、今度はAくんとBくんで電車を交換して走らせたり、その様子を見ていた他のお友だちも遊びに参加し、その数も5人、6人とだんだん増えていきました。子どもたちが遊びを通じて友だちを意識し、成長していく姿を見ることができ、とても嬉しく思いました。

   子どもたちは、まず1人で遊ぶことによって、どの遊びをするか、どのように遊べば楽しいかを想像します。次に、遊びに集中し、遊びに入り込むようになってきます。そして、Bくんのように、友だちが1人遊びをして楽しんでいる姿を見て、自分自身も興味をもち、マネをし、自分のものへと吸収していくんですね。今までは、1人遊びが中心で友だちと関わる姿はありませんでしたが、自分自身の遊びが充実し、その充実感をお友達が感じとる事によって、遊びの幅や友だちと関わって遊ぶ楽しさがわかるようになってきたと思います。大人としても、子どもたちが満足し、遊びが充実できるような環境を準備してあげたいものですね。

   まだ、自分の気持ちを上手く伝えられない年頃で、ハラハラしてしまうこともありますが、不器用ながらも一生懸命に友達とやりとりする姿を暖かく見守っていきたいと思います。

 

文 宏泰

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