木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「くっついた!」から広がる子どもたちの探求心 りす組編

2026.07.13

自由遊びの時間、木製プラレールで遊んでいた子どもたち。線路を長くつなげて電車を走らせたり、「駅にとーちゃく!」と見立て遊びを楽しんだりと、それぞれが思い思いの遊びを満喫していました。

そんな中、一人の子が電車の先端についている磁石部分を何気なく椅子の背もたれに近づけると、「あっ!くっついた!」と目を丸くして大喜び。その嬉しそうな声を聞いた友達が「なになに?」「ぼくもやってみる!」と集まり、みんなで磁石を試し始めました。

「ここはどうかな?」「机は?」「ドアは?」「先生、ここもくっつくよ!」と、保育室の中を歩き回りながら、磁石がくっつく場所を探す”探検”がスタート。椅子や机だけでなく、ロッカーや扉、棚などさまざまな場所で試し、「くっついた!」「あれ?ここはつかないね。」「なんでだろう?」と、友達同士で発見を共有しながら遊びがどんどん広がっていきました。

くっつく場所を見つけると顔を見合わせて笑い合い、「次はあっちに行こう!」と次々に新しい場所へ向かう子どもたち。一人の小さな発見が友達へ伝わり、「やってみたい!」という気持ちの連鎖が生まれ、自然とみんなで楽しむ遊びへと発展していきました。

2歳児は、身近なものへの興味や関心がぐんと広がる時期です。遊びの中で「どうして?」「なんでかな?」と疑問をもち、自分で試して確かめようとする姿が多く見られるようになります。今回の遊びでも、「くっつく」「くっつかない」という結果を何度も確かめながら、自分なりに考え、予想し、試す姿が見られました。このような経験は、科学的なものの見方や考える力、探究心の芽生えへとつながっていきます。

また、「見て!」「ここもくっついたよ!」「一緒にやろう!」と、自分の発見を友達に伝えたり、友達の発見に刺激を受けたりする姿もたくさん見られました。同じ出来事を共有し、喜び合う経験を積み重ねることで、言葉で伝える力や相手の話を聞く力、友達と一緒に遊ぶ楽しさも育まれています。

保育者は、子どもたちの「やってみたい」という気持ちを大切にしながら、「ここはどうかな?」「他にもくっつくところがあるかもしれないね。」とさりげなく声を掛け、子どもたちが自分たちで考え、発見できるよう見守りました。大人が答えを教えるのではなく、子どもたち自身が試行錯誤する時間を大切にすることで、遊びはより豊かなものになっていきます。

子どもたちにとって、毎日の生活の中には驚きや発見がたくさんあります。大人にとっては何気ない出来事でも、子どもたちにとっては「なんでだろう?」と心が動く大切な学びの瞬間です。その小さな気づきが新たな遊びへとつながり、「もっと知りたい」「もっとやってみたい」という意欲を育てています。

これからも子どもたち一人ひとりの発見やつぶやきに耳を傾けながら、遊びを通してたくさんの「できた!」「わかった!」「楽しい!」を積み重ねていけるよう、一人ひとりの育ちに寄り添っていきたいと思います。

 

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