保育の中で子どもたちの何気ない行動やつぶやきから遊びが生まれ広がっていくことがあります。今回は、子どもたちの姿から自然と広がっていったわらべうた遊びの様子をご紹介します。
保育室にごろごろと横になれるよう布団を敷いていたある日、子どもたちが自然と集まり、寝転んでくつろぐ姿が見られました。
すると、一人の子どもが布を手に取り、楽しそうに揺らし始めました。よく見ると、布を揺らしながら、『大風こい』のわらべうたを口ずさんでいるような姿も見られました。その様子から保育者も一緒に歌い始めると、子どもたちは嬉しそうに笑いながら布の動きを見上げたり、風を感じたりして楽しんでいました。布を揺らしていた子どもも、とても満足そうな表情を見せながら繰り返し楽しんでおり、その姿につられるように周りの子どもたちも集まってきました。子どもたちは、自分の「やりたい」という気持ちを様々な方法で表現しています。まだ言葉で十分に伝えることが難しい時期でも、表情や仕草、行動を通して思いを発信しており、保育者はその気持ちを受け止めながら遊びへとつなげています。今回の姿からも、子どもの主体的な発信が遊びのきっかけとなり、その楽しさが周囲の友達へと広がっていく様子が見られました。後日、活動の中でも「おおかぜこい」を取り入れてみると、子どもたちは自然と布のそばに集まり、一緒に持とうと手を伸ばす姿が見られました。友達の姿を見て興味を持ったり、同じ遊びを共有したりする経験は、人との関わりや協同性の芽生えにもつながっていきます。また、一度経験した遊びを自分たちなりに再現しようとする姿からは、遊びが継続し発展していく様子も感じられました。これから梅雨の季節を迎え、室内で過ごす時間が増えてくるかと思われます。子どもたち一人ひとりの興味や発見を大切にしながら、「やってみたい」という気持ちに寄り添い、遊びがさらに広がっていく環境を整えていきたいと思います。清水



