木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「僕がいるから大丈夫」(2歳児りす組編)

2014.10.06

 木月保育園では毎年1才児クラス、2才児クラスの合同保育を行っています。今年も1才児のあひる組さんとの合同保育が始まりました。お散歩の大好きな2才児クラスの(りす)組ですが1つ下のクラスのお友達の手を引いてお散歩に行くのは大人の目で見ると大変な事です。しかし朝の会で1才児クラスのお友達と公園へ行く話をすると担任の予想を裏切り張り切る子ども達。2才児クラスと1才児クラスのお散歩のスタートです。
 そんな中、A君は張り切って先頭で1才児クラスのB君と手をつなぎ歩きはじめました。A君に「B君と一緒にゆっくり歩いてね」と声をかけるとB君に「はじっこ寄ってね」と優しく声をかけていました。でも…公園までの道のりを半分過ぎた頃B君は疲れてしまったのか、泣き出してしまいました。 普段クラスでのA君はお友達におもちゃを取られてしまったりすると大きな声で泣いてしまったり「A君が使ってるだから取らないで!」っと怒ってしまう時もあります。でもその日B君に「どうしたの?疲れちゃったの?」と声をかけたり「僕がいるから大丈夫だよ!」っと何度も声をかけてくれました。公園に着くと「頑張ったね。公園に着いたよ。」っと優しいA君に感激です!「A君すごくお兄さんだったね。B君最後まで頑張って歩けたね。」っと声をかけるととっても嬉しそうで得意顔のA君でした。
 自分より小さなお友達との活動で、小さな子を思いやり小さな子に合わせてゆっくり歩いたり優しい声をかけたりする心が活動の中で育っています。お手伝いなどの活動は、自分が役に立つ事で自尊感情を高め更に役に立つ事をやろうという意欲を育てます。また親切にされてきた経験があると喜ばれる事自体を自分の楽しみに経験する事ができます。その優しさがお友達にかける声がけに繋がったりしていきます。小さなお友達への思いやり、お友達に対しての思いやりをこれから先も活動や生活の中で一緒に育て大切にしていきたいと思います。
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斉藤  操

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