木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「やった~」2歳児りす組編

2022.11.07

 

 

 

どんぐりやまつぼっくり、落ち葉集めに夢中な子どもたち。すっかりと秋も深まり、少しずつ冬の訪れを感じる頃となりました。運動会も終わり、自分でできることややろうとすることが増え、日々成長する姿を見せてくれるりす組さん。今回は、あることができるようになるまで毎日取り組んでいて、初めてできた瞬間に立ち会うことができたお話をしたいと思います。Aちゃんは最近園庭にある太鼓橋というアーチ状の遊具にはまっており、自分でどんどん登っていきます。真ん中まで差し掛かると体の向きを変えて反対側に足から降りていくものなのですが、Aちゃんはその向きを変えることが難しくいつも頭から進んでいき、角度がきつくなると元来た方に戻るということを日々繰り返していました。いつものように太鼓橋に挑戦するAちゃん。真ん中までは順調に登っていましたが、また頭から進んでいき段々と角度がきつくなってきたところで、その日は反対側からBちゃんが登場!Aちゃんがなかなか先に進めないことを察したのか手を差し伸べ「つかまって」と声を掛けていました。その手に手を伸ばす姿は某CMのワンシーンのようでしたが、Aちゃんは手を離すのが怖かったのかすぐやめてBちゃんには目もくれずずりずりとゆっくりゆっくり進み始めました。Bちゃんも特に気にする様子はなくまた登り始めたその時、Aちゃんがするっと体の向きを変えることに成功!そこからあっという間に足から降りていき渡り切ることが出来ました!「やったー!」と決めポーズをとってくれたAちゃん。満足そうにどこかへ走っていきました。そんなAちゃんにやっと気づいたBちゃんは光の速さで渡りきり、Aちゃんを追いかけていきました。

 

 

 

ここ数日太鼓橋に挑戦し続けていたAちゃん。渡れるようになるまで黙々と取り組む姿には胸を打たれました。少し前であれば近くで見ていると「やって」と声を掛けてきたり、両手を挙げて”抱っこして降ろして”とお願いをしてきていましたが、今回のAちゃんは”自分の力でやり遂げたい””自分でやってみたい”という自発性が出てきたようでした。そして今回Aちゃんの太鼓橋横断成功の手助けになったのかは分かりませんが、「つかまって」と声を掛けてくれたBちゃん。Aちゃんの成功を見届けて一緒に喜んだりする姿までは見られませんでしたが、周りを見てお友だちに関わろうとするのは社会性がでてきているとも言えますし、きっとこれからは困っていたら助けてあげたり、手本を見せてあげたり、一緒に喜んであげたりする姿が段々と出てくるようになると思います。何でも自分でやりたい時期がりす組さんの2歳児の特徴ですが、できる限り子どもたちが頑張っているところを見守り「自分でやりたい」という意欲を、そしてできた時の成功体験を大切にしていけたらと思います。りす組 松本

 

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