木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「1年後には…?」りす組編

2022.03.07

りす組の子どもたちが全員幼児組のお部屋に移行して、約1ヶ月が経ちました。移行すると、3歳児・4歳児と同じフロアで生活を共にしています。うさぎ組・きりん組の子どもたちは、移行してきたばかりの頃、まだお仕度の仕方が分からないりす組の子どもに近づいて手を取って教えてくれたり、慣れない雰囲気に不安そうにしていると、一緒に遊ぼうといった感じでその子が好きそうな遊びに誘ってくれたり、次にどこに行ったらいいのか迷っている時には、優しく「こっちだよ」と導いてくれていました。ある朝の会の時には、まだ自分のグループが分からず迷っているAちゃんがいました。すると、同じグループのBちゃんがその事に気が付き「こっちだよ」と両手を広げて教えてくれていました。Aちゃんも、いつも同じグループにいるおねえさんだと思ったのか、ニコニコしながらBちゃんの方へ向かっていました。Bちゃんは「Aちゃんかわいい」と抱っこして受け入れてくれていました。りす組の子どもたちもそのお陰もあり、幼児組の生活を楽しんでいます。私は昨年度もりす組の担任をしており、同じような姿を見ていました。今のうさぎ組の子どもたちも、幼児組の生活に不安を持っていたり、まだ生活の流れについてくのが難しい姿や1番小さい年齢という事もあって、甘えたりどこか幼く見てえいたうさぎ組の子どもたち。1年経ち、一緒に生活をする中で、おにいさん・おねえさんという意識が見られ、自信を持って生活している姿に驚かされました。異年齢での生活では、子ども達が多様な人間関係を築くことができます。人と関わることというのは、子どもが成長していく過程で身に付けなくてはならない力です。その多様性を小さいうちから経験するということが子どもたちにとっても、良い影響を与えてくれます。将来、大人になって暮らしていく社会では、さまざまな年齢や考え方の人と関わることになります。大きな子ども達にとっては、思いやりの心を育む機会になります。自分よりも小さいこどもたちにやさしくしてあげよう、手伝ってあげよう、教えてあげようという気持ちが自然に生まれ、その結果「自分はやってあげることができた」という自信を持つことにもつながります。小さい子ども達にとっては、お世話をしてくれる「おにいさん」「おねえさん」に憧れの気持ちを持ったり真似してみたいと感じたりすることが学びになり、目標になります。一緒に生活するなかで、様々な経験を通して、他の存在を受け入れ、共に成長することが出来るのだと思います。今年のりす組の子どもたちは1年後どのような姿が見られるのでしょうか?りす組 中川

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