木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「大人になるんだ!」2歳児りす組編

2022.02.07

年が明けてすぐ、りす組の子どもたちはうさぎ組になるための準備として、幼児組への移行が始まりました。今までは1クラスで過ごしていたいましたが、3クラス合同で同じ部屋での生活となります。大きな流れは変わりませんが、おもちゃも増えて複雑なものも多く、自分でやらなければいけないことも増えてきます。4グループに分かれて少しずつ移行をすることで、丁寧に新しい生活を伝え、落ち着いた環境の中で穏やかに過ごしていくことが目的です。そして、りす組はその移行をとても楽しみにしていました。誕生日と同じくらい「もうすぐお2階!」とドキドキしています。1番グループとして私と一緒に移行したAちゃん。おしゃべりが上手で移行を楽しみにしていた1人です。6人しかいないりす組のお友だちに、たくさんのあまり知らないお兄さんお姉さんたち…初日から緊張感が伝わってきました。先生が付いて教えてあげられない時はお兄さんお姉さんが優しく教えてくれます。Aちゃんも素直にお兄さんお姉さんに教わっていました。数日後、朝登園してきたAちゃんに「おはよう!コップを掛けてこようか。わかるかな?」と聞くと「わかるよ〜だってAちゃんおっきくなって大人になったから〜」と返ってきました。「大人になったの?」「そうだよ〜もう幼児組さんだから大人なんだよ〜B先生も大人でしょ?おんなじだね〜」と続いた会話に思わず笑ってしまいました。Aちゃんにとっては誕生日で1つお姉さんになるように、幼児組になることは1つ大人になるということなんだと改めて実感しました。大きくなったら大人になる、大人になるとなんでも1人でできるようになる…という考えも伝わってきました。Aちゃんは自分はなんでもできるという自信があるのです。不安より期待が大きいのは、それだけ今までの生活の中で自信を得てきたからです。りす組では幼児組の移行に向けて、少しでも子どもたちが自分でできることを増やせるように過ごしてきました。着脱一つとっても、ただ服を脱いで着るということではなく、どのように脱ぐのか、脱いだ服をどうするのか、どうやって着るのかという動作一つ一つを丁寧に伝えてきました。その一つ一つの動作の中で、「できた!」という気持ちを大切にしてきました。どんなことでも「できた!」の積み重ねが自信となります。小さなことからでいいので、たくさんの「できた!」を経験し、さらにそのときにその「できた!」を隣で共感してあげることがとても重要です。一緒に喜ぶことでさらに喜びが増し、また一緒にできる喜びを感じたい、よしがんばろう!と思えるようになると思います。そして自信がつき、不安が減り、日々を楽しく過ごせるようになります。Aちゃんはまだ寂しくて泣いてしまい「先生〜」と側にくっついていることもあります。それでも次の「できた!」に出会うために日々新しいことにチャレンジしています。できなくてもいつかできるようになればいい。小さな「できた!」をたくさん集めて「やればできる!」という気持ちをこれからも育てていきたいと思います。大人の階段を登っている子どもたち。「大人になるんだ!」と未来に向かってキラキラした目を向けている子どもたち。そんな子どもたちのサポートをこれからも続けていきたいと思います。りす組 新屋

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