木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「音を合わせる」幼児組編

2021.04.26

木月保育園では、年長児になると和太鼓が始まります。毎月外部から先生を招いて教えてもらいます。4月から年長児になったぞう組さんも、先日1回目の和太鼓が行われ、子どもたちはウキウキする気持ちを膨らませながら、和太鼓を楽しんでいました。保育園で行う和太鼓は、「豊年太鼓」というものでいくつかのリズムに合わせて打っていきます。その一番初めのリズム1番は、乳児クラスの頃から各部屋にある手でたたくことのできる太鼓を使って身近に触れています。乳児クラスから、聞いてきたリズムを初めて本物の太鼓でたたくことに、子どもたちはとても意欲的で楽しんでいます。

ここで1番のリズムを紹介します。

どーん どーん か・か・か

どーん どーん か・か・か

どんどん か・か どんどん か・か

どーん どーん か・か・か

 

 

 

 

 

先日夕方の時間に、和太鼓練習を行いました。そこでは、6人ずつ交代して他の子の前で披露するものでした。たたいた後に、見ていた子にどうだったかを聞いてみました。そこでは、「〇〇くんがかっこよかった」「〇〇ちゃんは上手だった」「〇〇ちゃんは、ひざが曲がってない」などの声が上がりました。最後に、A君が「なんか、バラバラ」という一言に他の子は「ん?」といった表情になったのです。一人ひとりを見て、上手にできているかを見ていた子どもたちに対して、A君は全体を見て音がバラバラであることが気になったのです。それぞれががんばって上手にたたいていても、周りの子と音がずれてしまうと上手に聞こえません。そこをみんなに伝えると、他の子どもたちも、自分以外の子の音を気にするようになってきました。すると、さっきまでバラバラだった音が揃うようになったのです。また、まだみんなが上手にたたけるわけではないのですが、その子たちも他の子に合わせようと頑張る姿も見ることが出来ました。音を合わせるということは、周りの子の音を聞き周りの子を意識するということです。年長児になり自分だけの太鼓から、みんなの太鼓へ変わった瞬間だと思います。このように、周りの子を意識することで、日々の生活の中でも相手のことを考えること、思いやることができることに繋がっていることを改めて感じました。和太鼓はまだまだ始まったばかり。今後、みんなの前での発表も行っていきます。これから、たくさん練習を重ねていき息の合った和太鼓を披露してくれることを楽しみにしています。

幼児組 蛭崎 晶弘

 

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