木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「真似っこお姉さん」1歳児あひる組編

2021.04.12

桜が舞う季節となり、新しい新学期が始まりました。0歳児のひよこ組さんだったお友達も4月から1歳児のあひる組さんとなりました。新学期になってからのあるAちゃんのお話をしたいと思います。Aちゃんはとても真似っこが上手な女の子。幼児組さんのお兄さんお姉さんの言葉を真似っこしてお話をしてくれます。ある時、Aちゃんを含む何名かのあひる組さんが園庭へ行きました。今は新学期なので、新しい新入園児さんの慣れ保育が始まりました。まだ慣れてないお友達もいて、日中の活動は気分転換に園庭でバギーにお友達を乗せてぐるぐると歩いています。その時にAちゃんは近づいてきました。「押す?」と聞くと「おしゅ!(押す)」と答えてくれました。すると、バギーの下の淵を掴み、Aちゃんは力いっぱい押してくれました。時には中にいる新入園児さんを見つめてバギーの中の様子を伺ったりしていました。少し距離を歩き、疲れてしまったようで他の遊びに移行してしまいました。最後に「ありがとう」とお礼を言うと、Aちゃんの顔はとても嬉しそうな表情をしていました。今まではAちゃんは0歳児さんだったので、バギーやベビーカーに乗ってました。その時に、職員ももちろんのこと、幼児組さんのお兄さんお姉さんもベビーカーを押してくれていました。その姿を見ていたAちゃんはそのことを思い出し、「初めてだけど押してみよう」という気持ちになったのではないかなと思いました。木月保育園では、”お手伝い保育”という幼児組さんが乳児組さんのお手伝いとして職員のお手伝いをしてくれます。また、園庭でも一緒に遊んでいるのをよく見ます。このように異年齢保育をする機会がとても多いです。Aちゃんは、この異年齢保育の機会を通して年上の幼児組さんのお姉さんの行っていたことを真似をしてやってみたということになります。年上の子どもがやることを年下の子どもが真似をすることは、その事柄を覚えることができ、憧れや、目標を持つことができます。また、子どもが進級した際に、今までやってきてもらったことを自分よりも小さいお友達に行うと思います。異年齢保育では、年上の年下の子どもと両方に成長するためにメリットがあります。この機会を大切にし、異年齢交流を通して様々な感覚を感じられるよう関わっていこうと思います。あひる組 河田 真帆

 

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