木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「小さなお母さん」2歳児りす組編

2021.02.01

年が明け、りす組では今年も幼児組への移行がスタートしました。少し緊張している子、お兄さんやお姉さんになれるとワクワクしている子、普段とまったく変わらない子など子どもたちの姿は様々ではありますが、みんなとても頑張ってくれています。そんな日々頑張っているりす組の中でも今回はAちゃんについてお話をしたいと思います。ある日、Aちゃんは仲良しのこあら組のお友だちと遊んでいました。砂場のカバーを押さえる為のタイヤを何個も積み重ねて、スコップでタイヤの空洞の部分をぐるぐるとかき混ぜていました。何か作っているのかと思い「Aちゃん、何を作っているの?」と聞くと「お風呂、掻き回してるの」と教えてくれました。恐らく、お父さんやお母さんとお風呂に入る際に入浴剤を入れて掻き回している姿を見て真似をして遊んでいるのだろうなと思い「良い湯になるといいね」と話してその場を離れました。5分ほど後にまたAちゃんの様子を見に行くと、今度はタイヤの空洞の部分にスコップで砂を入れていました。『入浴剤をいれているのだろうな』と思いつつ「今度は何をしているの?」と聞くと「アリエール入れてるの」と驚きの回答が!!積み重ねたタイヤを浴槽や洗濯機に見立てる発想力や洗剤名まで記憶していることにビックリしました。

さて、このAちゃんが楽しんでいた「ままごと遊び(ごっこ遊び)」は子どもたちにとって必要な遊びと言われています。なぜかわかりますか?動物の赤ちゃんは生きていく為に親を真似しながら育つことが多いと言われていますが、私たち人間も例外ではありません。動物の真似行動は成長に伴い減少していきますが、人間の場合は「ごっこ遊び」として継続され、生きていく為の手段ではなく充実して生きる為の模倣に変化していきます。Aちゃんもこれまでは、保護者であるお父さんやお母さんの真似をして言語を習得したり、食具を使って食事をするなどして成長してきました。そして3歳になり、タイヤを浴槽や洗濯機に見立て、かき回す行動、洗剤を入れる行動をして遊んでいたのだと思います。それにしても、洗剤名まで覚えているなんて、子どもの記憶能力には本当に驚かされますよね。ままごと遊びには想像力、コミュニケーション能力、言語能力が向上する効果があると言われていますので、これからもAちゃんやりす組の子どもたちが、ままごと遊びを楽しめるように保育をしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

りす組 田所 未帆

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