木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「子どもの守るルール」2歳児りす組編

2020.11.02

木月保育園には、2つのルールがあります。1つは子どもの守るルール、もう1つは大人が守るルールです。

子どもの守るルールには

①人や物を傷つけない

②困っている人がいたら助けよう

③人の邪魔をしない という3つのルールがあります。

先日の遊びの姿から、こんな様子が伺えました。おままごとの場所から「うわーん!」というAちゃんの泣き声が聞こえてきました。何があったのか聞きに行こうとゆっくり近づいていくと、近くで遊んでいたBちゃんがAちゃんの隣にすっと座り「どうしたの?」と優しくことばを掛けていました。少し離れた所から見ているとAちゃんは泣き止み「○○だった。」と自分の気持ちをBちゃんに話していました。別の日にも、Cちゃんが好きなお人形をお友だちが使っていて「かして」と聞きに行ったものの「あとで」という答えが返ってきてCちゃんは泣き出してしまいました。その出来事を見ていてか、普段Cちゃんがお人形遊びが好きな事知っていてか「はい!」とD君が違うお人形を見つけて渡し、Cちゃんの顔を真剣な表情で見つめ頷いていました。生まれてから3年くらいの子どもたち。自分が中心の世界から少しずつ周りの人たちの存在に気がつき、どう感じているかという事も少しずつですが考えられるようになってきています。私が皆んなと同じくらいの時にそんな事を感じていたかなと日々子どもたちの成長に驚いています。

 

 

 

 

 

 

 

沢山の様々な考え方を持った人たちと関わる中で、優しくしてもらったり時には悲しい・悔しい思いも繰り返して色々な経験をしています。

私はクラスで過ごす中で、子どもたちの守るのルールを話した事はありませんが、日々子どもたちと関わる中で故意にではなくても他の子を傷つけてしまった時に「○○ちゃん悲しい顔をしてるね。」「○○くん△△だったみたいだよ」と気持ちをことばで伝えたり、お友だちに優しく接する場面では「○○ちゃんありがとう。」「○○くんのおかげで助かったよ」などとその場面に添った気持ちを伝えていく中で、保育園のルールが子どもたちの中にも少しずつ育ってきているのだと実感しました。中川 智香子

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