木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「きもちいいね~」1歳児あひる組

2020.08.17

外で思い切り遊ぶことがなかなかできない今日この頃。保育園では、いろんな種類の感触遊びを取り入れ室内遊びを楽しんでいます!今日は、なかでも子どもたちに大人気だった寒天遊びについてご紹介したいと思います。

寒天遊びとは、その名の通り粉寒天や棒寒天を水で溶かしたものに食紅などで色をつけ、固めたもので遊ぶという感触遊びです。たった材料3つで子どもたちにとっては、魅力的な遊び道具になるのです!固まった寒天は、子どもたちに自分なりの楽しみ方を見つけてもらうために、大きいかたまりのまま渡します。すると、手で思いっきり握ったり、最初は恐る恐るつんつんと触れてみたり、色んな色をまぜたり、カップとスプーンを使って見立て遊びをしたり、、、子どもたちはそれぞれ違った楽しみ方を見つけ夢中になって遊ぶ姿が見られます!もちろん、中には触りたくないと拒む子もいます。Aくんも、そのうちの一人。みんなが遊んでいる姿を遠目から見ていて興味はあるようでしたが、自ら近づいて触ろうとはしませんでした。このように、感触遊びが苦手な子どもたちに私たちは無理して触らせようとはしません。しかし、何もしないわけではなく子どもたちが少しずつ興味を持てるように他の子どもたちや保育士が楽しそうに遊ぶ姿を見せ安心できる環境を作ったり、直接手で触るのではなくスプーンなど直接触らなくても遊べるようなものを用意します。また感触遊びといっても、ドロドロ、さらさら、ぷるぷるなど色んな感触があり子どもたちにも好みがあります。そのため、この日は寒天遊びをしましたが、様々な素材を用いて物によって違う感触を体験できるようにしています。初めてのことには慎重派のAくんは、この後保育士のそばに座りカップに少量の寒天を入れたものをスプーンでかき混ぜ、お友だちと同じ場所で共に楽しむことができました。

今日紹介した寒天遊びのような感触遊びは、五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)をふんだんに使う遊びです。感触遊びの素材は簡単に変形したり、元に戻したりすることができます。イメージにあわせて崩したり、繰り返し楽しんでいく中で、想像力や創造力、集中力、忍耐力などを養う基礎を身に付けていくのです。乳児期から感触遊びを行い、いろいろな物に触れて刺激をたくさん受けてきた子どもは、好奇心旺盛で何にでもチャレンジしようとすると言われています。また、想像力など考える力が備わり、新しい出来事にも動じず受け入れるための力も育みます。

感触遊びは、寒天だけではなく片栗粉、小麦粉、パン粉など身近なもので簡単にできるので、室内遊びに困った時にでも是非取り入れてみてください!
あひる組 根岸 佑美

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