木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「大事なのは掴む力、指の力」幼児組編

2020.05.04

 

 

 

 

 

 

 

去年の秋に園庭の大型遊具が新しくリニューアルされました。出来て間もない頃は、「新しい具だ!」とワクワクしながら遊びつつも、以前より高いところへ登れるようになった遊具にどこか怖さを感じながらおっかなびっくりしながら子ども達は遊んでいました。

それが月日を経て、段々と新しい遊具にも慣れ、今では遊具にどんどん登っていくようになりました。大型遊具が出来た当初、クライミングボードに登れなかった子も今では登れるようになり、更には壁の隙間を使って2階に登る子も出てきました。

 

 

 

 

 

 

 

ある日「ねぇねぇ、みてて!」とAちゃんから言われたので見守っていると、園庭の大型遊具の3階から垂れている縄を登っていくではありませんか!!Aちゃんは、今まで何度も3階に登ろうと挑戦しては登れずに悔しい思いをしながらも、諦めることなく挑戦し続けたのです。

私は「すごいなぁ~」とAちゃんをよく見ていると腕の力というよりも手の力、掴む力が強いことに気が付きました。さらによく見てみるともっと大事なのは縄を足の指で掴む力が大事な気付いたのです。縄を手の掴む力と足の指で掴む力があるからこそ、上から垂れている縄を登っていく事が出来るのだなぁと感じました。

手の力、掴む力は人間にとって、とても大切で指先を沢山動かす事で脳に刺激を与え、脳の活動する能力が上がると言われています。指の力、掴む力は日々使う事で強くなるもので、一朝一夕では急に強くなるものではありません。小さい頃から物を掴んだり、棒にぶら下がったり、何かを登るときに掴むことで日々鍛えている子ども達。大人から見て「もう!あんな所に登らないの!」ということや、「ぶら下がってないで早く行こうよ!!」とついつい思ってしまう時間も子ども達にとっては訓練の場なのかもしれません。遊具の2階、3階に登れるようになった時の子どもの「やった!!」という表情は何度見ても本当に素敵な瞬間です。園庭で遊ぶ時、子ども達からの「あれ、登りたい」という気持ちを大切に何度も挑戦させてあげたいと思います。     幼児組 宮川 盾夫

 

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