木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「バトンが繋ぐもの」(3.4.5歳児幼児組編)

2017.09.30

 朝夕の寒暖差が大きくなり、秋の到来を感じます。その他にも、公園の植物や夜道の虫の声、スーパーに置かれてる野菜の変化でも季節の変化を感じられますね。スーパーの野菜の変化といえば栗が店頭に並んでいたり、色々な種類のキノコを見てどんどん食欲が湧き、食べ過ぎないように気を付けなければいけない時期ですね。・・・このままでは食べ物の話で終わってしまいそうなので、本題に入らせて頂きます!
 秋と言えば、『食欲の秋』だけでなく、夜が長くなるので『読書の秋』と色々ありますが、保育園の秋と言えばやはり『運動の秋』ですね。幼児組では月に1度は運動遊びを取り入れており、みんな楽しく取り組んでいますが、8月、9月にもなると運動会が近付きいつも以上に気合いを入れている姿もみられます。
 木月保育園での運動会ではきりん組とぞう組の年中、年長のクラスがリレーをします。発達の違いもあり、リレーに取り組みたての頃は勝ったぞう組は大喜び、負けたぞう組は泣いてしまい、きりん組はあまり勝ち負けにこだわらず頑張ったね~という感じでした。年少のうさぎ組までは楽しく頑張ろうと参加していたので、きりん組さんにとっては初めてともいえるグループの勝ち負けになるのであまりこだわらずに参加していました。しかし、そんなきりん組さんも、回数を重ねていくうちに、喜んでいるぞう組さんや泣いているぞう組さんを見て頑張って勝てた!や、頑張ったのに負けちゃったと言った気持ちを持ち始め、喜んだり悔しがる姿も見られるようになってきました。同じグループの友だちが喜んだり泣いている姿を見て勝ち負けの意味を知り、自分も頑張ろうとする。これは、今のぞう組さんたちが一年前に見せた姿です。年長となった今では、その他にも、同じチームの友だちと一緒に力を合わせて勝とうとする意欲を持って臨んでいます。
 ぞう組さんがみんなで力を合わせて頑張る姿を見て、年中組が勝ち負けを知り頑張ろうという気持ちが芽生える。木月保育園のリレーのバトンは物理的に繋がるだけでなく、勝ち負けを通して友だちと力を合わせて頑張ろうとする気持ちを次のクラスの子に繋げ、心の成長にも繋がっていくのですね。そんな年中組と年長組のリレーを二階から見ていた年少組の子ども二人が『みんな頑張ってるね』『うん、来年は僕も頑張ろう』と話してるのを聞き直接では無いけど頑張る姿で年少から年中、年中から年長へと見えないバトンがあるように感じられました。
 勝ち負けも大切ですが、心の発達や頑張った気持ちを受け止め、職員一同で子どもたちが作る素敵な運動会をサポートしていきたいと思います!

 

鈴木 辰徳

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