木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「Mr.虫博士」(2歳児りす組編)

2017.07.08

 夏の暑さも本番になりましたが、子ども達はホースで水を撒いてもらってプチ水遊びをしたり、ひまわりに水をあげたりと夏にしかできない遊びを思いきり楽しんで過ごしています。今、りす組のお友達の中で大流行している遊び…それは、アリさん探し&採取です。アリが出始めた時にはまだ直接アリを触ることができず、ただただ、虫カップ(虫を採取し、観察するためのカップ)を持って「アリさんいた!」と叫ぶ子、砂場遊び用のシャベルでなんとか捕ろうとする子、虫カップをひっくり返し、アリを捕まえようとする子がほとんどでした。
 1か月程経つと、「先生、アリさん捕って!」と言っていた子も自分の手で捕るように様になって、園庭でも、公園でもひたすらアリを探し、捕っていました。しかし、まだ手加減が出来ず、アリを指で潰して殺してしまう子がほとんど。可哀想な姿となり、虫カップの中へ。なんとか生きているアリを虫カップの中に入れても、砂を入れて生き埋め状態にしてしまう子もいました。「アリさん可哀想だよ。優しく触ってあげて、ちゃんとお家に返してあげようね」と言っても、とにかくアリを捕りたい!という気持ちが先行してしまい、何匹も可哀想な姿となってしまいます。どうすれば、優しくアリが掴めるようになるのか悩んでいたある日、矢上川沿いのアジサイを見に散歩に出かけることになりました。満開のアジサイが沢山咲いており「ほらほら!あじさいがキレイに咲いてるよ」と子ども達に話しかけると…注目しているのは、アジサイではなく、園庭にいるアリより大きいアリ。こうなったら、もう止まりません。大騒ぎでアリを捕り始めます。「あぁ、またアリが可哀想なことになってしまう…」と思って声を掛けようとすると、Aくんが「アリさん捕れた」と言って、私に見せてくれました。小さな指で捕まえたアリは生きていて、アリの足がバタバタと動いています。「Aくん上手!アリさん痛くないように上手に掴めているね!」と褒めると照れた顔をしてアリを見つめていました。同じようにアリを捕っていたお友達は、Aくんが捕った生きているアリと、自分が捕った可哀想な姿となっているアリを見て「あ、自分が捕ったアリとは違う…」と感じたのか、じっとAくんのアリを見ていました。Aくんは「いもむしれっしゃ」の絵本や、最近は昆虫図鑑も見る程の虫好きです。園庭でもダンゴ虫を探したり、ちょうちょを追いかけたりもしています。そう、Aくんはりす組の虫博士なのです。
 自分が好きな虫には優しくしなくてはならない。そう思ってアリを捕まえてくれていたらとても素敵なことです。これから子ども達は虫以外にも犬や猫などの動物や、何より人と沢山接していきます。お友達のことが大好きな子ども達に、優しく思いやりを持って接していって貰う為に、そのような気付きのきっかけを作るお手伝いができたら良いなと思っています。

 

田所 未帆

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