木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「関わり遊びって楽しい!」(0歳児ひよこ組編)

2017.06.24

 新年度になって、早くも2ヶ月が経ちました。ひよこ組の子どもたちは、それぞれのペースで少しずつ保育園生活に慣れ、落ち着いて生活できるようになってきています。そんな生活の中で、保育者と関係を築き、関わり遊びを楽しむようになってきた子もいます。
 おやつを終えた後、ひよこ組の部屋で過ごしている時の出来事です。私がAちゃんと遊んでいると、B君がニコニコしながらハイハイで、私の方へ向かってきました。B君は丁度仕切りのある場所から、顔をのぞかせてきたので、私は仕切りで顔を隠しては覗かせるという遊びをして見せました。すると、B君も私と同じことをしてとても楽しそうに笑いました。その後一度Aちゃんのところへ戻って遊んでいると、またB君がニコニコしながら、今度は歩いて私の方へ向かってきました。そして、仕切りのところでしゃがんで、そっと顔を覗かせ、また顔を隠しました。私は今度は見つからないようにハイハイをしてB君のところに向かいました。そして、サッと顔を覗かせて「見つけたぞー!」とB君を捕まえようとしました。B君は、楽しそうに私の方を見ながら逃げて行きました。私はAちゃんのところに戻った方がいいと思い、B君を途中まで追いかけてAちゃんのところに戻りました。すると、よほど楽しかったのか、もう一度B君がやってきました。私は2度目よりも素早くB君のところに行き、「つかまえたー!」と言ってB君を抱き上げ、横抱きをしてその場で2周ほどグルグル回ってみました。B君はとても楽しそうに、ニコニコと笑って関わり遊びを楽しんでいました。私は、B君と関係を築くことができ、保護者から離れている寂しさを埋めるためではなく、B君が私と関わりたいと思って近くに来てくれたことをとても嬉しく感じました。また、B君が自分から他者と関わりたい、と思って行動するようになったという姿に、成長を感じた瞬間でした。
 ひよこ組の子どもたちはこの2ヶ月、初めての様々な環境や玩具、保育者との出会いを経てきました。その中で興味関心のある玩具で一人遊びを楽しみ、次第に他者と関わって遊ぶことの楽しさを感じるようになってきています。もちろん個人差もありますが、笑いかけると笑って保育者のところまできて、遊びや抱っこを求めてくる子もいます。これは、子どもたちと保育者が次第に信頼関係を築けてきているからこそではないかと感じています。また、このような保育者や大人との関わりから他者に興味を持つようになり、それが他児との関わりへと繋がっていくのです。
 子どもたちは他者と関わることで共感することの楽しさを感じ、人と関わることの喜びを感じるようになります。共感し合う喜びを感じ、他者と関わることの素晴らしさを伝えていけるように、より信頼関係を深め様々な関わり遊びを伝えていきたいです。

 

落合みお

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