木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「だいすきお当番」(2歳児りす組編)

2017.06.10

  暑い日がだんだんと多くなり、子どもたちは汗をかきながらも、夢中になって色々な遊びを楽しんでいます。
  今月からりす組ではお当番活動が始まりました。朝にお当番バッチをつけそこからお当番活動スタート。おやつの前などテーブルを拭き→先生と一緒に給食室へ行き今日のデザートを聞く→朝の会でみんなの前に立って号令をかけて→歌を歌って→お友達にデザートをお知らせ、、、、などなどたくさんのお仕事があります。1日2人の子どもがその日のお当番。子どもたちにとって特別な日です。朝1番にお当番バッチをつけると、なんともいえないにんまりとした満足げな笑顔。バッチを先生やお友達さらにお友達のお母さん達に見せ「今日は私がお当番なの!」と知らせています。
  お当番さんエピソードを2つお話ししたいと思います。マイペースなAちゃんはいつもゆっくりとお昼寝をして起こすと泣いてしいます。ですが初めてのお当番の日「お当番さんおやつをとりに行くよ~!」と一言声をかけるとAちゃんは自分でスクッと起きてお着替えをして自分で手を洗ってくれました。「Aちゃんすごーーーい!」と言うとAちゃんはうんうんと嬉しそうに頷いて、お当番さんのお仕事をしてくれました。
 いつもはまだまだ遊びたくて「お片付けだよー!」と声をかけても「まだ遊ぶっ!」とうまく切り替えができなく、嫌々お片付けをするBくん。しかしお当番のその日、おやつをとりに行くというお仕事を自分でしっかりと覚えていたのか、「そろそろお片付けの時間だよ~」と声をかけると「お当番さんだっ!」としっかりと切り替えてお片付けをしてくれました。さらに周りのお友達にも「お片付けの時間だよ!」と伝えて一緒にお片付けをしてくれるのです。
 お当番効果は本当にすごいです。1日に2人のお当番さんなのでお当番じゃないお友達は「わたしもやりたいっ!!」と悔しくて泣いてしまう子もいるほど子どもたちにとってお当番は特別なんですね。
  2歳児は、自立を育む大切な時期と言われています。自分の思うように体が動くようになったため、何でも自分ですることが嬉しくて楽しくて仕方がありません。初めての当番活動を通じて、自分でやりたいという意欲を大切にしっかりと受け止めながら、お兄さんお姉さんなんだという気持ちや、お当番のお仕事をやるという責任感、今日1日頑張ったんだという達成感から子ども達の自信がつきます。そして、様々な事にチャレンジしてくれる様になっていくのだなと日々感じています。

  これからも、お当番活動を通して子どもたちと一緒に色々なことに挑戦し様々な経験をさせたいと思っています。

 

田山 碧

top